股関節のモビリティエクササイズ(外旋〜内旋)の詳細解説
こちらのエクササイズは、股関節の内旋〜外旋の動きを出すエクササイズ。
トレーニングの前におすすめ。
ではなぜいいのか?
股関節の構造
まず理解すべきは「股関節の構造」。
股関節は、大腿骨の丸い頭の部分(大腿骨頭)が骨盤の受け皿の部分(寛骨臼)にはまり込む構造をしており「球関節」と呼ばれる。
大きな特徴として、付け根が丸くなっている分グルグルと色々な方向に動かせる。
その証拠に股関節は屈曲・伸展・内転・外転・内旋・外旋など、運動方向がかなり多い。
対照的な関節だと、例えば肘関節だったら曲げ伸ばしの方向にしか動かせない。
これは自由度が低いと言える。
しかし自由度が高い股関節は、その特徴がゆえに不調を引き起こすこともある。
いろんな方向に動ける分、筋肉や股関節の周りについている関節包などの硬さにばらつきがあると、股関節はズレやすくなってしまうのだ。
例えば後ろ側の組織が硬くなると、大腿骨頭は前に押し出されやすい。
こうなると股関節を曲げた際に前側で衝突が起こりやすく、股関節の詰まりや可動域制限が発生する。
このように股関節周辺の特定の筋肉などに、硬さや強さの差があると不調が起こりやすいのだ。
その中でも「股関節の内旋〜外旋」は差が出やすい。
特にトレーニング愛好家は外旋の動きは良く出るが、内旋が出ないケースが多い。
女性の場合だと反対のケースが多い。
もちろん股関節の構造上(元々の骨の形など)それ以上動かせないケースもある。
ここら辺は評価が必要だが、とりあえずは内旋〜外旋の差は少ない方がいいと言えるだろう。
ということで、ポストしたエクササイズがおすすめだ。
動きが悪い方向への動きを特に重点的にやると良いだろう。
ぜひ試してみてくれ。
ってことで今日の授業終わり
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