トレーナー必見【梨状筋の機能解剖や体への影響】
梨状筋は「仙骨の前側〜大転子」まで付着している筋肉
この梨状筋の機能解剖や、体に対してどのような影響を及ぼすか
この辺りをガッツリ解説していく
機能解剖
梨状筋は「深層外旋六筋」の一つと言われており、股関節外旋に働く。
こいつらのことね。
名前の通りお尻に深い位置にあって、外旋させる働きがあるからこの名前がついている。
梨状筋も外旋の働きがあるが、股関節の屈曲60°では外旋へ動かす作用はなくなる。
それ以上深く曲げると内旋方向に働くようになる。
これが一つ大きな特徴だ。
これを応用するとどうなるか?
そう、屈曲位では外旋させることでストレッチされるのだ。
だからこういうストレッチが提供されることが多い。
だがこれよりいいストレッチがあるので後で話す。
股関節の可動域制限との関係
股関節を深く屈曲させた際は、大殿筋や他の深層外旋六筋より梨状筋が一番伸長される。
つまり「股関節屈曲」の制限につながるのだ。
よく
「股関節を曲げた時につまる感じがある。。。」
「股関節がなかなか曲がらない。。。」
このような訴えをされる方がいるが、梨状筋が硬い可能性が高い。
梨状筋のストレッチを処方してあげるとよいだろう。
もちろん股関節が詰まるのは色々な条件がある。
トレーナー講座でも動画でガッツリ解説しているぐらいだ。
ただ梨状筋ストレッチで改善することは多い。
梨状筋を効率よく伸ばすには??
では実際、どういうストレッチが一番効率が良いのか?
結論
「股関節屈曲+内転+外旋」
の位置をとってあげることが望ましい。
最初に話した通り、股関節が深く曲がると作用が「外旋→内旋」へ変わる。
これを応用すると下図のストレッチが効果的と考えられる。
足を内側に入れて(内転)させた状態で屈曲させ、そのまま胸を床につけるような形で体を前に倒す。
これでかなり伸ばされる
殿筋を伸ばす習慣がない人は多い印象なので、やっていただくと股関節の曲げやすさがよく変わる
曲げが良くなれば、階段の登りが楽になったりするのでとても喜ばれる
1つ取り入れてみてくれ
坐骨神経との関係
梨状筋=坐骨神経痛
という認識があるぐらい、坐骨神経との関わりは深い。
坐骨神経の走行はいろいろあり
・梨状筋の下を通るタイプ(これが一般的)
・梨状筋の中を坐骨神経が貫通しているタイプ
・梨状筋を貫通&下を通るの2つに分かれているタイプ
などがある。ヒューマン・アナトミー・アトラスなどに載ってるのは一般的な下通過タイプだ。
中を通るタイプは稀だが、このタイプは坐骨神経痛の原因として梨状筋の要因が大きくなる。
そのため梨状筋のリリースなどを行うと、坐骨神経痛が改善されることもある。
あと前述の通り股関節屈曲制限に関与しているので、屈曲可動域も改善されやすい。
実際オフラインで行っている実技講座では、梨状筋のリリース手技をお伝えしているが
今のところ全員可動域改善に成功している。
※受講者様も実際にキクティーへやってもらい改善できている。
受講後、現場でお客様に提供して可動域改善できた方も。
このようにアプローチできるとかなり重宝する筋肉なので、ぜひ今回の内容を頭に入れてくれ。
ってことで今日の授業終わり
もっと学びたい人は
「現場で結果を出すためのロードマップ」
も無料で配信しているので、こちらもご視聴ください。
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