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【朗読】郷土 山本周五郎


郷土 あらすじ

明治維新の動乱の中、会津戦争の影響を受けて秋田でも戊辰戦争が始まった。秋田藩主・佐竹義尭が治める久保田城にも戦火が迫り、城下の小さな郷村・桑首でも老幼婦女を避難させることに決まった。

桑首村の庄屋であり、古くからの郷士の家柄でもある戸部丈右衛門は、戦の気配に備えていた。そんな中、丈右衛門の母・きよえは、娘の出産を手伝うため家を離れていた。丈右衛門は「そのままとどまるように」と手紙を送るが、きよえからの返事は「これから帰る」というものだった。

手紙が行き違いになったのかと思われたが、実はきよえには強い意志があった。戦乱が迫る中、彼女はなぜ帰宅を決意したのか―


主な登場人物

戸部 丈右衛門…桑首村の庄屋(村の長)で、昔から続く名家の郷士(武士の身分を持つ農民)として、近くの村々でもよく知られていた。
りう…丈右衛門の妻
みよ…13歳の長女
金之助…12歳になる長男
仙吉…7歳になる次男
きよえ…丈右衛門の母

戊辰戦争(秋田戦争)とは?

物語に出てくる秋田の戊辰戦争は、明治維新の中で起こった「戊辰戦争(1868~1869年)」の一部で、特に秋田戦争と呼ばれる戦いのことです。

徳川幕府と関係が深かった秋田藩が新政府軍についたことで、旧幕府軍側だった庄内藩(山形県)や会津藩(福島県)と戦うことになりました。
庄内藩は戦が強く、秋田藩は苦戦。庄内藩の軍勢は秋田へ進撃し、久保田城(秋田市)を攻め落とそうとしたのです。
この戦いでは、秋田藩だけでなく、新政府軍の援軍(薩摩藩・長州藩など)も加わって、なんとか旧幕府軍を撃退しました。
こうして戦には勝ったのですが、その損害は大きく財政が傾き、戦後も住民たちは苦労を強いられることになりました。


郷土も30分ほどの短い作品です。
おやすみ前などには再生リストでのご視聴がおすすめです!


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