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237.不快に気付くということ。

私は今日、何をやってもうまくいかない日だった。

本当に些細でどうでもいいことでも感情的になってしまうくらいに。

いつもなら意識しなくてできてしまうことでも、今日は

「なんで?イライラする~!!」

と口から漏れてしまうくらいミスばかりしていた。

普段なんの不便もなく使えている充電器が通電していなかったり、お茶を注げばこぼしてしまうし、箸は落とすし、やろうと思っていたことが途中で用事が入って進まなかったり、、、。

たぶん我が子にも今日の私は当たりが強かっただろうな、、。

少し落ち込んで、なんのやる気もなくなってぼーっとしていたのだけど、そんな中でも子供たちはご機嫌で楽しそうに笑っている。

そんな様子を見ていると、

私って恵まれてるな、とふと思った。

普段スムーズに事が運ばれていることが、いかにありがたいことなのかと実感した。

それと同時に、こんなにも些細なことでイライラしてなんのやる気もなくなってしまうってことは、私は普段とても快適で幸せな毎日を送っていて、日常の中に不快なことがほとんどないからなんだな、と思った。

不幸耐性がなくなってしまったんだろうな、と。

不幸耐性なんてなくてもいい感覚だけどね。

かつて不幸体質だったころの私は不快なことに慣れすぎて、理不尽なことやぞんざいに扱われるようなことがあっても気付かなかったり、

誰でも同じように乗り越えてきてるから、私もそのくらいで弱音を吐いたらいかん!と自分に鞭を打って非常に我慢強かったし、全てを必要な出来事として捉え、

”そのような体験をさせてくれて気付かせてくれてありがとう” 

マインドだったし、どんなに辛く苦しくても

”逃げることは悪しきこと。最後まで向き合って愛に留まる”

マインドだったから、(といいつつ本音では怒りを抱えているのだけど)

不快なことに対しては麻痺していたし、ありがたいことは受け取れなかった。

で、不幸耐性があって鈍くなっていると、どんどん状況は悪化していくので、ん?なんかおかしいな、と違和感は感じても、思考でいいように解釈して、現実を直視していなかった。

そうするとどうなるか予測がつくであろう。

そう、ある時突然強制終了を迎えることとなる。

耐性がある私でも、瀕死になるくらいの状況になる。そうまでしてやっと気付く、というわけ。

だから、そういう体質の人は、小さなことでイライラしたり、不快に気付くことができるというのはすごくおめでたいことでもあるのだ。

もちろんそれをそのまま表現してしまうと不和が起こってしまうけどね(笑)

感じる力を取り戻せた、という意味で。

不快を感じるセンサーは自分を守るためにも必要なものだと思う。

鈍らせたらいかんよね。

ちなみに、かつての私は、そもそもどのような出来事も不快に感じないようになりたい。と切に願って「悟り」の境地を目指そうとしたことがある。

(ここでいう悟りとは感情的な反応がなくなって、全てをゼロ視点で見れるようになること)

不快は、ただの解釈だから、と。

(不幸体質ならではの考え方なのかもしれない。)

もちろんそれはそうなんだけど、身を亡ぼすレベルまでいった時に、肉体を持った存在であることを忘れてはいかんな、と実感しまくった。

死ぬ確率100パーセントの私たち。

それがわかっていながら、この肉体をもった「生」を蔑ろにしては、繋いでくれた命に申し訳ないな、と思った。

悟ることよりもっと大切なことがあるんじゃないの?

この肉体がある意識状態で悟りを目指すことは、実は強烈な不足感や劣等感があるからではないか、と思った。

小さなことでイラっとする私も、

超チキンでガクブルな私も、

時に被害者になったり自己憐憫してしまう私も、

怒りで震える私も、

自信喪失して涙する私も、

悟ってスーンとしている私より、よっぽど愛おしいな、と思った。(悟っている姿はあくまでイメージだけど笑)

そして、そう思えるようになった時から、自分以外の人に対しても完璧な人物像を求めなくなった。(もちろん、それでも関わるのが難しい人はいるけれど)

嫌なものは嫌だと言えるようになり、嬉しいことは素直に嬉しいと受け取れるようになってきた。

その結果、不幸耐性がなくなったのなら本望だ。

と言いながら、今日はなにやってもうまくいかない日だったから「今から写経でもしようかな」と写経の道具を出してくるあたり、なんか矛盾しているような気もするんだけど(笑)


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山口香織(Kaori Yamaguchi)
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