どんな水泳指導者を目指していきたいのか?
水泳指導者への想い
どうして水泳指導者を目指したのか
そもそも、私が何故水泳指導者を目指したのか。
そして、水泳指導を通して何を目指しているのか。
私の文章力ではそのすべてを明らかにはできないかもしれません。
しかし、今日は目指すものについて触れていきたいと思います。
私が水泳指導者を目指したのは高校生の頃でした。
高校を卒業してからのことを考える時期に来た時に、何も目指すものがない自分がいたのです。
今からあと4年も大学に行こうとは思わない。
でも、今すぐ仕事をするという感じでもない。
じゃ、もう少し学校に行こうと考えたときに短大や専門学校のことを調べ始めました。
その頃、興味を持って調べたのは栄養士でした。
仮にも水泳選手であったため、コンディションやパフォーマンスに大きな影響のある栄養を学びたかったのは確かですね。
しかし、「社会体育」というカテゴリーを見つけた私は瞬時に心を奪われ、もうこれしかなくね?って感じでした。
すぐに当時いくつかあった学校の資料を数校分取り寄せ、担任に相談したのを覚えています。
いわゆるスイミングコーチ、スポーツインストラクター。
これらを育成する学校に行ってスイミングスクールかスポーツクラブで働こう!
この瞬間に確定です。
ただ他にやりたいこともなくてただなりたいだけ。
今となっては、あの頃クラスでは進路の定まらない仲間が多かったので。
まだやりたいことを見つけて動いているだけ立派!みたいな。
まったく反対もされずにあれよあれよと突き動かされた数週間。
何も考えずに済んだのが運命の別れ道だったのかもしれませんね。
いい意味で。ですよ。
水泳指導者としてのはじまり
専門学校に進学して2年目から現場での水泳指導が始まりました。
所属してた水泳指導部では、1年目に水泳指導法や安全水泳を学び。
2年目には附帯のスポーツセンターで実際に町民対象のクラスを指導することができるシステムでした。
もちろん指導にあたれば時給も頂けます。
あの頃は厳しい先生も多くて。
まぁ指導法の間違いだとかカリキュラムの流れだとか。
そういうことで叱られるのはほとんどなかったのです。
でも、安全確保。
これだけは監視体制や目配りが甘いととにかく叱られたものです。
命を預かっているわけですから当然です。
現場はとにかく毎日楽しかった。
好きでしたね。
水泳を教えることで喜んでもらえるって、めちゃくちゃやりがいです。
自分のできることが誰かの人生に貢献できている。
決して大げさじゃなくて実際にそう思っていました。
もともと水の中にいるのが好きでプールの中は心地いいし。
仕事は楽しい。
職業として選ぶうえでなにも言うことはない。
それともうひとつ。
私には水泳選手を育てたい。
そんな想いもありました。
私には見ることができなかった風景を選手と見たい。
そんな思いを子供たちに託して選手育成をしたいと考えていました。
水泳指導者として
次々に実現していった目標とたどりつけないもの
水泳指導者として社会人になって、いろんなことをしました。
ジュニアスクールの指導、高齢者を含む成人指導。
障がいをもつお子さまの指導、指導者を目指す学生の指導。
もちろん競泳選手の育成もしました。
自分のクラブだけではなく、県内他のクラブに所属する強い選手を集めて指導したこともありました。
どんどん自分のしたかったことが実現してそれが形になりました。
ブラッシュアップさせてもっといいものを考える力をつけました。
周囲にも認められ、それなりに自分も満足でした。
どんなに頑張っても100点満点の指導にはたどりつかないものです。
自己満足ではいけないし、たった1時間で生徒の思いを100%の満足で返せるとも思っていません。
毎日のように指導していく中で反省を繰り返しながらより良い指導法を選んで提供していく。
その上で少しでも満足度の高い質を提供しようと考えています。
これは長い経験の中で得た貴重なスキルだと思っています。
ただ、これだけスイミングスクールが社会に浸透し。
これだけ日本の水泳レベルが高まり。
たくさんの水泳指導者が地域にいて。
こんなにも水泳が身近に普及しているというのに。
未だにたどり着かないものがあります。
「水難死亡事故ゼロ」
です。
残念ながら毎年水難死亡事故のニュースを耳にします。
本当に残念です。
大切な命、救えたはずの命であればなおさら。
ひとりの水泳指導者として何かできないか。
いつもそう思っています。
水泳界への恩返し
私を育て、人生を導き続けてくれた水泳。
私は常々心から水泳に感謝しています。
水泳があったから今の自分がある。
水泳を通して自分の人生が豊かになったと思っています。
今、フリーランスになったことで、私は水泳への恩返しもひとつのテーマとして考えています。
長年携わってきた水泳界に何を残してあげられるか。
いったいどんな貢献ができるか。
そういう想いも抱えてフリーランスを選択しています。
役に立てるだけだったり、教えてあげるだけだったり。
水泳指導者としての立場では当たり前のことだけではなく。
私の目指す水泳指導。
こちらの想いとは異なる想いがそれぞれに必ずあるわけで。
その想いを教えて頂いて、それに応え叶えていく指導をしてあげたい。
スイミングスクールの画一的が基本の指導からは難しいこと。
個々の想いに応える指導。
それが今、パーソナルになって目指しているところです。
それともうひとつ。
命を守る水泳の普及で水難事故を減らす貢献を果たしたい。
もちろん泳げることは事故を防ぐひとつのチカラです。
ですから、水泳を教えるということは自ずと水難事故防止に役立っていることは理解しています。
そうじゃない方々へも届けていきたい。
そういうことです。
特に沖縄県は海に囲まれた地形であり海を資本にした観光立県です。
それでも水難事故が毎年起きています。
減ることはあってもなくすことはできないかもしれない。
でも、救える命のために何かができると考えています。
水泳指導者としての想い。
広く水泳を普及させ、水に親しみ、水の事故から命を守る。
そんな指導をしていきたいと思っています。
本日も最後までありがとうございました。
また連絡します。