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【エッセイ】私の好きな絵本(1000)

まちか先生の下記の記事へのオマージュ。

いい記事でした。

私の好きな絵本はこちら。ノルウェーの昔話。

「三びきのやぎのがらがらどん」マーシャ・ブラウン(福音館書店)

この絵本はジブリアニメ映画「となりのトトロ」中に出てくる。ご存知の方も多いと思う。

最近気づいたのだが。やぎのがらがらどんたちは小・中・大と3匹。トトロも同様。トトロ作中では山羊はメイちゃんの行手を阻む邪魔者として出演する。がらがらどんを知らぬ時は「なぜ山羊?」と思ったものだ。後述するががらがらどんの話を知ったのは大人になってからだ。

お気づきだろうか?がらがらどんとトトロでは配役が「対偶」の関係になっている。対偶とは数学の命題における逆の裏(裏の逆)。宮崎駿さんの遊び心だと思われる。

進研ゼミのHPより拝借

さて。先述のように私はこの話を大人になってから知った。そのいきさつはエッセイで過去に記述したことがある(これ↓)。

長女が0歳か1歳の時だった。

娘の通っていた保育園の「生活発表会」という出し物会に行った。娘はまだ赤ちゃん。名前を呼ばれて「はーい」と言うだけの出し物。もちろん我が子が一番かわいいがどの子もかわいらしくて平和だ。戦争をしてるプーチンとかゼレンスキーとかいった連中にその場面を見せたら戦争を辞めるかもしれないって思うくらい平和でのどかな光景。それはまさにこの世の天国だ。

その生活発表会で「三びきのやぎのがらがらどん」を上級生の園児が演じていた。それがとても酷い改変をされていた。

絵本では大きなやぎのがらがらどんがトロルをかなり残酷に八つ裂きにして殺す。しかし、その劇ではがらがらどんたちとトロルが仲良くなるのだ。ありえない。演じる意味のない改変だ。

その時はじめてがらがらどんを知ったので本当の内容を知らなかったのでそんな話なのかと思っていた。後で絵本を読んだら違っていた。とても激しい怒りが込み上げて来た。

改変を加えた保育園の先生はがらがらどんを冒涜したのである。

トロルは絶対悪の象徴だ。この世がどれだけ多様性に満ちようが絶対に許容出来ぬ悪というものは存在する。それは全方向への悪だ。前提条件や環境に作用されない悪。絶対悪。

絶対悪との和解はありえない。そんなことを保育園で教えるなど言語道断。腹立たしい。その脚本を考えた先生は恥を知るべきだ。残酷な描写が嫌なら演じなければいいだけの話である。残酷な描写だけ削れば良いのだ。

カスはカス!クズはクズ!ゴミはゴミ箱へ!




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