【所感】ノルウェイの森(777)
Audibleで「ノルウェイの森」村上春樹(新潮社)妻夫木聡朗読を聴いている。
10年前に読んで、何度か2回目を読もうと思って結局いつも中途半端に終わってしまっていた。Audibleで無事2回目が完走できそうだ。
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ノルウェイの森上巻のAuibleリンク
淡々と読むナレーション。セリフにも感情を入れていない。おそらくファンのめちゃ多いこの作品に対するリスペクトと共にプロデューサー指示のアンチ対策と思われる。
そう思って上記リンクにある妻夫木さんのインタビューを観るとやはりそのようなことを仰っていた。もちろん、もっと柔らかい表現ではあるが。
聴きながら思った。
この小説の中の人物たちは全員考えすぎだ。もっと気楽に生きればいい。聴いていてイライラする。そしてそんな風に不幸になるのは「全て」自分のせいだ。周りに迷惑しかかけていない害虫のような人物しかいない。なぜそんな超くだらないことで悩む必要があるのか?自分の力ではどうにもならないことをバカみたいに悩んでいる自分を特別な存在と思い込んでいる社会不適合者どもの描写である。
読んでも害にはなるが、全く役に立たない。
しかし。「全く役に立たない」から「価値がある」のだ。純文学としては最高である。まず。今の私には決して真似できない。
誰かから聞いた話なので真偽は謎ではあるが、村上春樹が作中に性描写を多用するのは教科書に載せないためらしい。教科書に載ったら確かに教材として世の役に立ってしまう。
芸術は価値が高いほど実用性はゼロ、もしくはマイナスである。ピカソの絵がちょうどそうだ。こどもの落書きより酷い。
でもモーツァルトやバッハの曲はリラックスできるな。あれ??
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