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小さい男【エッセイ】一〇〇〇字

心にもう少しでいいから余裕が欲しいものである。今日は自分の器の小ささに嫌気がさす出来事があったのだ。

先ほど、いつものように脆弱なJR大阪環状線が遅れていた。その脆弱性は信じ難いものがある。1/3くらいの確率でダイヤが乱れている。

電車は遅れると当然ぎゅうぎゅうになる。あまりのストレスにマスクをつける。くさいからだ。

全然関係ないのだが「くさい」についてのかわいらしいエピソードをふたつ。「くさい」と「におい」は品詞が異なれど似たような言葉である。漢字も「臭」「匂」で「におい」ならばどちらの字もそれぞれに当てることができる。おそらく日本語を学ぶ外国語話者が非常に難易度が高いと認識するであろう言葉だろう。

前置きはさておき。

妻が保育士をしていた時の話である。園児が妻に何だったかは忘れたがいい香りのするものを差し出して言った。

「先生〜、くさって〜」

次女が幼い時の話である。何かくさい匂いのするものを嗅いだらしい。

「にお!」

かっわいい😍

満員電車を出て乗り換えの時である。ダイヤが乱れているので乗り換え時間もギリギリだ。私は実に久しぶりにダッシュした。すると後ろから若い男が速い脚を自慢したいのか何か知らんが、後ろからぶつかる必要もないのにぶつかってきやがったのである。腹が立ったのでドアの前でヤツが電車に乗りこむために減速した瞬間、同じようにぶつかってやった。ハムラビ法典だ。

ハムラビ法典は復讐法と言われているが誤解されて覚えられている傾向がある。酷い法律だと。実は人の精神を一段階引き上げた法律なので世界史でいちいち覚えさせられるのだ。

なぜあえて復讐を等価(当時の基準)で規定する必要があったか?それは人間の本質が「倍返し」だからである。あの名作(?見たことないから知らんが)テレビドラマ「半沢直樹」が大ヒットしたのは人はやられたらその十倍百倍にやり返さなければ気がすまないという非常にめんどくさい性質を持った生き物だからである。賢王ハンムラビは国の秩序を守るため一倍返しだけを認める法律を敢えて作ったのだ。

自分の小ささに嫌気がさす。主イエスのしもべというのに。しかし待って。キリスト教徒ってぜーんぜん人を許したりしないんだよ。だってさー。悪魔とそれに囚われた罪人ども(アンチキリスト)はキリストが再び世にこられた時に怒りの炎で焼き尽くしてくださることを待ち望んでいるんだからね。覚えておいてね🤭

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