再就職して最初の事務所でのこと
こんばんは。キャリアにブランクがある方の再就職・キャリアアップのサポーターきくりんです。前回に続き、再就職して最初に働いた事務所でのことを書いていきますね。
1.最初の2か月
時給1,100円、10時から16時50分までの契約で働き始めました。仕事から15年も離れていたので、最初は戸惑いの連続。社労士試験に合格はしていたけれど、実務経験があるわけでもありません。覚えることが多くて、毎日頭から煙が出そうな感じでした。
働き始める前、事務所の代表がアドバイスしてくれたことがあります。それは、「電話に最初に出る」ということ。「新卒じゃあるまいし…」と思ってしまうところですが、15年も仕事から離れていた私にはこれが本当にありがたかったです。何もできないけれど、とにかく元気に電話に出ることでささやかながら先輩職員の皆さんの役に立てる。これを愚直に繰り返しました。長く仕事から離れていて、使い物にならないかもしれないと思いつつ、採用してくれた当時の代表には本当に感謝しています。余談ですが、再就職から19年近く経つ今でも、私、電話に出るのがかなり早いですし、結構好きだったりしますw
もう1つ、事務所にいた私より1つ上の先輩職員が本当によくしてくれました。業務処理用のシステムも使ったことがなく、何度も同じことをきいてしまうのですが、嫌な顔ひとつせず教えてくれました。
今とは違い、手続き書類の提出は直接役所に出向きます。最初の2か月は職員の皆さんが作った書類を提出に行くのがメインの仕事でした。1日に何か所も役所を回るのですが、窓口の方とのやり取りも私にとっては大事な勉強です。いろいろメモをしたり、置いてあるパンフレットを持ち帰ったりして自分なりに少しずつ新しいことを身につけるようにしました。
2.契約終了、と思いきや…
2か月たち、「今日で契約終了ね」と言われ、無職に戻るのだと信じて疑いませんでした。PCの操作は遅いし、なかなか仕事が覚えられない…自分なりに努力はしているけれど、やっていけるという実感は全くありませんでした。
ところが、契約終了の日、代表の部屋に呼ばれて行ってみると、無期雇用で継続して働かせていただけるとのことでした。給与も少しですが上げてもらい、月給になりました。
その後は、就業規則を教えてもらったり(最初は全然勘所がつかめず、「100点満点で40点」💦とか言われたりしましたが)、客先の定期訪問用の資料の作成の手伝いをさせてもらったり、事務所のホームページにのせるコラムを書かせてもらったり、新人としてはとても恵まれた環境で仕事をさせてもらえたと思います。
3.半年たって
事務所で、かなり大きな会社と契約することになりました。全国に拠点もあります。入退社などの手続きもかなり多く、私は自分より後に入ってきたスタッフと一緒にその会社の手続きを担当することになりました。毎日毎日大量の手続きを処理していきます。まだまだ不慣れでしたので、ミスや遅れで客先に迷惑がかからないように必死でした。
その会社は、もともといくつかの会社が合併した会社で、合併後ある程度経ったところで従業員数を減らすことが決まっていました。多くの退職者が発生したため、その手続きでとても忙しくなりました。特に、会社都合の退職ですので、退職日からすぐに大量の離職票を発行しなければならず、間に合わせるために毎日毎日離職票を作ることになりました。
私も、とても短時間などとは言っていられなくなり、夜まで仕事をするようになりました。子どもたちは待っていてくれましたが、これでは続けられないと思いました。また、離職票作成という同じ作業ばかりの繰り返しになり、モチベーションも下がってしまいました。
4.そして退職
この退職処理が終わり、「やはりもっと無理なく働けるところで働こう」と思い、普通の会社に転職して一般事務の仕事をすることになります。
今思い返すと、このとき、誰にも相談しないまま退職を決めていました。忙し過ぎるのなら、率直に相談してみればよかったです。でも、なぜか当時の私は自分だけで頑張ろうとしていました。
離職票作成という作業の繰り返しも、今思えば単純作業などではなく、イレギュラーなものも含め、いろんなケースを経験するチャンスでした。社労士としての基礎を築くことができた貴重な経験だったのですが、当時の私にはそういうふうにとらえる余裕が全くありませんでした。
こんな私でも、今まで仕事を続けてこられました。ブランクが気になるあなたも大丈夫。あなたに合う仕事が見つかります😊