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条件と打算でハイスぺと結婚したら、結婚生活めちゃくちゃつまんなかった


私は23歳で結婚して24歳で離婚しました。
大卒なので今どきにしては早めな結婚からの超スピード離婚をしています。
どのくらいスピードだったかというと3か月くらいです。

これはただの言い訳なのですが、そもそも結婚にめちゃくちゃ悩んでた…!
本能ではこの人とは結婚するべきじゃないと何となく感じていたのですが、若かったせいで経験不足だったりメンヘラだったり、無職だったり、いろんな良くない要因が重なって、流れで結婚してしまいました😓

結論から言えば、条件的なメリットが大きいと感じたため結婚をしたのですが、うまくいかずに速攻離婚(うまくいかずにっていうか、一方的に私が振り回してしまったような形ですが…)。

同じように、迷ったまま入籍をしてしまって現在の結婚について悩んでいる方や、条件で結婚をして気が合わず楽しくない生活を送っている方に何か少しでも役に立てばいいなと思いこのnoteを書くことに決めました。

結婚するかどうか超悩んだ

自分語りで恐縮ですが、私の場合は結婚前から結婚するかどうかすごく悩んでいたんです。悩んでる時点でやめたほうがいいのはそれはそうです。迷っていた懸念点は以下の通り。

  • 義母と一緒に寝ることがあった

  • 義家族と週1で食事会

  • 仕送りをしたがる(金額教えてくれない)

  • 相手に合わせて仕事を辞めたのに生活費をくれない

  • 生活リズムが合わない(私は夜更かし朝寝坊、相手は早寝早起き)

  • 人として尊敬はしてたけど、話が合わないため一緒にいても楽しくない

他にもいろんな懸念点がありましたが、大きなウェイトを占めていたのはこの辺りです。今見返したら地雷も地雷ですね。普通の女なら裸足で逃げ出すレベルです。

今の自分なら「一緒にいても楽しくない」時点でもう絶っっっ対にパートナーとしてはありえない相手だとわかるのですが、この時の私はとんでもないメンヘラで、一人では何もできない人間でした。

精神が病んでいたのに加え、ADHDで(当時は未診断で、あとから判明しましたが)、大卒で新卒入社した会社で仕事があまりにもできずお局さんにいじめられ半年で退職をしていました。その後若干鬱になりながら非正規で働いていたため、漠然とした将来への不安がありました。あとは、ブスで友達すらいなかったのでこれを逃したら自分にはもう次がないし早めに結婚したいみたいな謎の焦りもありました。

女性にありがちな、仕事したくないから若いうちにいい人見つけて結婚に逃げるってやつですね。

今考えると結婚したい理由が自分勝手すぎる。

いいところもいっぱいあったよ!

最初に特大懸念点を書いてしまったので、「こんな地雷と結婚決めるなんてさすがに判断力なさすぎワロタww」と思われてしまいそうですが、それを上回るいいところ(条件)もいっぱいあったんです。

  • 高学歴 高身長 高収入 所謂三高

  • 倹約家で無駄遣いしない

  • 大事にしてくれる

  • 専業主婦OK

  • 実家が極太

人に対して"スペック"という言葉を使うのはあまり好きではありませんが、分かりやすく伝えるためにあえて"スペック"という言葉を使いたいと思います。

とにかく、スペックが高かった。

そうそうない高学歴で、日本だけじゃなく世界で通用するレベルのスペックの高さでした。
生活費をくれないのと大事にしてくれるというところが矛盾していそうですが、基本的に話ができなかったのはお金と義家族付き合いの面だけで、その他は普通に大事にされていました。浮気は絶対にありえませんでしたし連絡もマメなタイプ。酒タバコギャンブルもしない、所謂、結婚したらいい夫になってくれそうみたいな相手でした。

特大懸念点と条件が結構いい勝負じゃないですか?

健康で自立していて自活できる女性であれば懸念点・違和感がある時点でバッサリ切り捨てるのかもしれませんが、私の当時のスペックはいじめに遭い満身創痍で非正規、ADHDで今後仕事ができるかも分からない生活保護予備軍、実家には帰れない、次が見つかるかも分からない見た目も性格もブスで友達すらいない非モテ女でした。

正直、このまま養ってもらえれば私はとりあえずくいっぱぐれないし、食いっぱぐれないどころか、相手の経済力を考えれば将来的にタワマン婦人の生活も、社交界に出て名誉ある地位を手に入れられることも確定していました。

違和感あるな~というのを感じていたとしても、目がくらむ条件(自分比)ですよね。当時の自分は結婚相手として条件がいいと感じていました。

今更自分の名誉を守りたくなってきたので一応書いておきますが、最初から彼のスペック目当てというわけではなく、ちゃんと好意があって付き合っていましたし、具体的な結婚の話が出るまでは普通のよくいるカップルでした。

結婚の話が出ていろいろ振り返って考えた時に、私とは生活の仕方も性格も合わないかも…よく考えたら一緒にいてもあんまり楽しくないし、義家族との付き合いとかも絶対できるわけないしなぁ…みたいな感じで、相手のことを初めて真剣に考えましたね。

とはいえ、相手がもっと一般的な人だったら結婚してなかったと思うので、やはり最終的には条件で相手を見てしまっていたことには違いないです。

条件での結婚生活はつまらないと気づく

結婚してみたものの、当初予想していた通り、話は合わなくて一緒にいても楽しくないし、相手は「嫁いだらうちの嫁なんだから義家族とうまくやってくれ」って感じのスタンスだし、生活リズムは絶望的に合わないし、朝寝坊に対して毎日小言を言われる。

まだ、ちょっとした話しで笑い合える気の合う関係であれば小言を言われてもがんばって相手のために合わせようと思えたのかもしれませんが、一緒にいても楽しくないうえに小言のオンパレード。

さらに、実家に仕送りをしたがるのに金額を教えてくれないだとか、家事の仕方だとか新婚ありがちな喧嘩の種で毎日ひどい喧嘩を繰り広げていました。

条件での結婚って風俗と変わらなくない?って思った

結局条件で結婚するって、風俗と変わらなくないか?
生活の保障をしてもらう代わりに、一緒にいても楽しくない相手と毎日一緒にいて、相手の世話をしなきゃいけないって、なんだったら風俗よりもひどいかもしれない。

  • 友達と遊びに行って楽しい気分になっても、家に帰ったら気の合わないパートナーが待っている日常生活

  • おしゃれしても、パートナーに見せてもどうしようもない

  • そもそも生活リズムが合わなくて身体的にきつい

Twitterとかでよく見かける「嫌いな人と食べる豪華コースディナーよりも、好きな人と食べるカップラーメン」的な話しが頭によぎりましたね…。
人間って、お金があってもブランドバッグが買えても、豪華な家で暮らせても、結局そういう物質的な物は自分が楽しいと思える人と一緒に過ごしたときに添えられるおまけなようなもので、人が本当に楽しく感じる部分はお金ではなく、快適な人間関係なんだなと痛感しました。

もう一度自分の人生があるなら

結婚生活は私の人生の中で一番絶望に満ち溢れてどうしようもなく辛い出来事でした。

幼少期は家庭不和でストレスの多い生活を送っていましたが、とはいえ実家というのはいつか離れるもの、いつか自由になるという未来への気持ちが多少なりともあったものですが、結婚生活は死ぬまで続くわけです。
この地獄は死ぬしか解放される手段はないんだな...という絶望感はもはや死と一緒でした。

次、私の人生があるなら大事な決断は自分でしっかり考えて自分の責任で選びたい、もっと好きなことをしたい、嫌なことは怖がらずに嫌といいたい。私は家庭環境の悪い実家とか仕事ができない自分とかを言い訳にして、こんなに大事なことを、この人と結婚すれば働かなくていいし楽そうだから、と安易に決めてしまった結果だ。私はこんなバカなヤツだったんだ。そりゃ友達もできないわけだ、ハハ。

こんな感じで、自殺するか迷いました。

クソみたいな人間でしたが、この期に及んでも自分を客観視する能力だけぎりぎり持ててていたので「相手が悪い!私は悪くない!」とならずに「私の人生に対する考え方や甘さがこの結果を招いた」と思えたのはまだ救いでした。

結局離婚

あまりの価値観の違いから喧嘩も多く、私もしょっちゅうヒステリーを起こしていたので相手も疲弊し結局離婚を切り出され離婚をしました。

というかぶっちゃけ、気持ち入れ替えて前向きになんとかやってみようと思ってた矢先に喧嘩が起き、第三者に入ってもらったのですがそのせいで誤解が起き、相手がキレて離婚になりました。

ここで必死に私が弁明して誤解を解いていれば離婚回避していたと思いますが、元々死にたいくらい結婚生活辞めたかったのと、でも最近は気持ちを改めてちょっと前向きになっていたこと、両方を考慮して考えた結果、誤解は解かずに離婚を受け入れることにしました。
3ヶ月で離婚なんて恥晒しもいいとこですが、「もう一度人生があるなら、嫌なことは嫌と言いたい」というのを初めて実行した瞬間でもあります。

夫婦は合わせ鏡って本当

自分は離婚をして、自分の足で自分の人生を歩くようになってからメンヘラがみるみる改善していき、今はすっかり普通の精神状態です。
むしろ普通よりもかなり高いレベルで良い精神状態を維持している精神超健康体人間です。

そして、メンヘラが治った今だからこそわかるのですが、私に問題があったことは間違いありませんが、相手にも問題があったんだろうなと。

今の私はメンヘラを脱して自立していて人並みにプライドと自信もあるため、本当に嫌なことは無理に相手に合わせませんし、その結果関係が終わったとしても「しょうがない」と思えるような心の強い人間になりました。
そのため、今の自分だったら絶対に元パートナーをパートナーとして選ぶことはあり得ません。
義母と一緒に寝るという事実を知った時点で別れてますし、そもそも一緒にいて楽しくない人とは付き合いません。

逆に相手からしても、普通であれば私を結婚相手に選ぶような類の人ではありません。私とは価値観や生活観が合わなかったというだけで、非常に優秀な人でしたし、普通にモテる人でした。にもかかわらず、割と頻繁にメンヘラを起こしていた私を選んだということは向こうも何かしらの問題を抱えており、同じようなスペックの人を結婚相手に選ぶことができないような理由があったのだと思います。

その欠点が私が最初に上げた懸念点なのか、他に何か精神的な問題があったのかは分かりませんが…。

つまり、私が自分の問題を埋めるように相手を条件で選んでいたように、相手にも何らかの問題がありそれを埋めるために私を条件で選んでいたのだと強く感じます。

「こいつは働く能力がないから専業主婦にすれば、逆らわずに言うことを聞きそう」とか「助けてあげることで自分の自己肯定感が上がる」みたいな、相手は相手で私に対して都合のいい条件があったんじゃないかなと思います。

つまり夫婦は結局合わせ鏡で、私目線でいい風に言えば、自分だけが悪いわけじゃなくて相手も悪いですし、客観的に言えば相手に不満を感じるというのは自分にもそれだけ足りていない何かがあるからです。

離婚後はこうなるよ

完全に私が悪かったので、家族からもひどく怒られ、親戚にも顔向けできず2年くらいは身内に寄り付きませんでした。

切り替えが早く、すぐに新しい恋人も作ったので、私の身勝手な振る舞いにドン引きして離れていった友人もいます。ちなみにこれに関して言い訳をすると、就職活動も速攻で始めてすぐに就職もしたので、基本的にすべての物事に対して切り替えが早いだけですが。

本当に仲の良かった友達には「損切が早いね。正解だよ」と言ってもらえて少し救われた気分になったりもしました。

多分、数年間は身内や友人に対して気まずい思いをします。未だに離婚を報告できていない知人もいます...。ただ、人は忘れる生き物なので3年もたてば笑い話になります。

また金銭面に関して、最初の2年くらいは金銭的に仕事にと不安があり、神経質に貯金をして仕事しかしていませんでした。だって結婚に逃げるのは自分には無理だと分かったので、働くしかありませんでしたから。働かなければ死ぬしかありません。

離婚するか迷ったら

離婚するか迷う理由はなんでしょうか?

  • お金がない

  • 世間体が悪い

  • 仕事をしたくない

  • 子供に金銭的に苦労させたくない

特に条件で結婚をした方は病気で自立が難しい、職歴がなくて社会に出るのが怖いなどなど、自分に足りない部分を相手で埋めているせいで、逆にそこがネックになって離婚を踏み切れなくなるパターンが多いと思います。

自立している人はそもそも条件で相手を選びませんし、自分のことは自分で何とかできるので離婚に躊躇しませんもんね…。

条件で結婚した人が離婚をするかどうかの決め手は、離婚をして後悔をしないかどうかだと思います。

私の場合は、就職できるかも分かんない、就職してもADHDだから仕事続かないかもしれない、仕事ができなければ生活費がなくなって最悪風俗やるか野垂れ死にするかも…という状況でしたが、それでも離婚に後悔しない自信がありました。
だって、自殺するか迷うくらい思いつめていましたから。死んでるのと同じくらい生活が楽しくなかったので、どうせ死ぬなら野垂れ死にだとしても自由な状態で死んでいった方がましですよ。

人には人の都合があります。例えば、どんなに相手が嫌いでも一人になる方が怖い人、どんなに嫌いでも子供に金銭的な苦労を掛けたくない人、色々いると思います。

少しでも後悔する要素があるのであれば、結婚生活を改善する方に努力したほうがいいと思いますし、世間の目が気になるだけで結婚生活を辞めること自体には後悔する気が一切しないという場合は、世間の目はせいぜい数年なのでさっさと離婚したほうがいいと思います。

結婚生活を続けるにせよ辞めるにせよ、いつまでも他責的に人に依存していれば他人軸の人生を歩むことになります。楽しいことも苦しいことも他人のせいになります。苦しいことは人のせいにできて楽かもしれませんが、楽しいこともその人依存になってしまいます。

人生は自分で決めて自分で選び取るからこそ、楽しいことも苦しいことも自分のものとなります。楽しいことはもちろんすごく楽しいものになりますし、苦しいことはすごく苦しくなるかもしれませんし、頑張り次第ではいつか笑い話になるかもしれません。

人はいつか死にます。どんな生き方をしてもいつか死ぬことには変わりません。死ぬ間際に「色んなことがあったけど、いい人生だったな」と思えたらそれで十分だと思うんですよね。

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綠
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