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どんな仕事も石の上にも3年

おおきに~菊乃です。最近は、コロナの影響もあり、舞子が全員辞めてしまったり、
新しく3人、舞子塾に入塾を許しましたが、誰も、たった3か月も続かず・・・
しばらくは、舞子さんの育成は、休憩中の奈良 元林院ですが、
 まず、第一に、お伝えしたいのは、芸事の世界。職人の世界、丁稚奉公の世界。
どんな事でも、その世界で何かを成し遂げたいのであれば、
「石の上に3年」
うちは、これが最低限だと思います。その経験、我慢ができなければ、何かを身に着けて、
その世界でやっていくことは不可能だと思います。

3年やって一人立ち。

10年やって一人前。

20年やって職人芸。

30年やって巨匠。

40年やって神業。

何かを極めるのには時間がかかります。

たった3ヶ月で辞めてしまっては、

何も身につきません。

あれこれ極める必要はありません。

自分の信じた道を真っ直ぐ。

才能の見極めも大切ですが、

続けることもとても大切なことです。

そうじゃなければ、ほんとに楽しい事や次の可能性が見つかる前に、
自分で決めて行動したことが無駄になってしまいます。
 うちのように35年も続けなくてもいいと思います。うちにはこの道しかなかったから・・・
でも、3年頑張ってみてください。
どんな業界、業種であれ、まずは三年間続けなさい、と言われます。

なぜなら、この三年間で『仕事ができる人』になるための型が身につくからです。

例えば道のつく、剣道・柔道・茶道・花道・書道などは型が体系化していて、この型を通じて秘められた才能を開花させたり、能力を引き出したりします。

そして、その型を破るから『型破り』といわれ、自分の中に秘められた能力や才能が発揮されます。しかし、基礎となる型がないと、『かたなし』といって自分勝手で自分の都合でやる状態になります。

この状態では本来のよさが出ないだけでなく、周りに仕事で貢献することも難しい「仕事のできない人」になります。

なので、この三年間でどのように基礎となる型を身につけるのか?がとても重要になります。

石の上にも三年の本当の意味

石の上にも三年の精神で過ごすのはとても大事です。

ですが、その上で、今からお伝えする守・破・離の三年間を過ごしたら、10年後、20年後が劇的に変わるはずです。

なのでここからは石の上にも三年の「三年」をどのように過ごしたらいいのか?についてお伝えします。

石の上にも三年は一年ごとにテーマが変わり、三年経って完成する、というイメージです。

まずは一年目から一つずつお伝えします。

石の上にも三年の「一年目 守」

石の上にも三年のうち、一年目には何に注目したらいいのかというと、『一念』です。

一念とは、「よし、これをやるぞ!」と自分の中に一つの念を燃やすことです。

仕事で自分が、新入社員で入った、新しい分野を担当することになった、など新しいことを始めるときに、もっとも大事なのはその一つの仕事に燃えることです。

燃えて、腹を決める。一年目というのは、腹を決めるのがテーマです。

道を極めるには守破離という3つの段階があります。

1年目は「守」です。まさにこの一念の時期というのは、燃えて腹を決めて、言われたことをひたすら守ることが大事です。

「徹底的に全部やってやる!」
「言われたことは、なんでも全てやってやろう」
「この三年間で自分の能力や才能を開花させるぞ」

と、腹を決めて、必死に食らいついていくという一念が必要です。

石の上にも三年の「二年目(担念:にねん)破」

2年目は、守破離の破にあたり、先輩や上司の意志や意図を汲み取って自分なりにアレンジ(=破っていく)していく段階です。

念(意志)を担う(汲み取る)=担念(にねん)、という言葉に置き換えると2年目はどうすれば良いのか、覚えやすいかと思います。

・どれだけ先輩、上司の思いを汲み取り、どれだけ引き継げるのか
・どれだけ先輩・上司の感覚や判断基準、目指す理想そして五感や感性を感じられるか

など、どれだけ自分の腹に落とすかが大事です。そして腹に落とすために、体験を経験に変えることが大事です。

先輩や上司の指示通りに身(=体)をもって経験して感じる「体験」から、

・この出来事はこういう学びだったな
・こんなことをやってちゃいけないんだな
・上司が大事だと言っていたのは、そういうことだったのか

と、学びや気づきを得たら、それが経験や教訓になっていく。二年目はこれをひたすら繰り返します。

そして自分の言葉で解釈し、表現力を磨いていきます。仕事はその場の状況に合わせた判断が大事です。

石の上にも三年の「三年目(撒念)離」

そして大事なのがこの三年目です。

・一年目は腹を決めて、言われたことをひたすらやる時期
・二年目は腹を落とすために、体験を経験や教訓に変える時期

を経て、

三年目は腹を見せて、先輩や上司、諸先輩の方々から引き継いだものを、周りに広げていくことで自主自立をしていく段階です。

・自分で考えて
・自分で判断し
・自分で動き
・自分で結果を確認し
・失敗やクレームが起きたらもう一度考え直して修正し
・クレームにも後始末をしっかりする

そのように自分で考えて、自分で判断し、自分で行動することが、三年目に必要なことです。

こうして先輩や上司の念を、周りに撒いていくのが撒念(さんねん)です(守破離の「離」の段階)。

自主自立するためにどんな仕事でも、どんな職業でもやりきる意志が大事です。

なので石の上にも三年という、この石とはまさに意志と言い換えることができます。

そして、

・先輩、上司の意志を受け取り(=守)
・受け取った意志を自分でアレンジして(=破)
・自主自立で周りに広げていく(=離)

そうすることで秘められた能力を発揮し、才能を開花することができます。

仕事をスタートして最初の三年はのちの10年後、20年後の雛形となり、方向性が決まってくるのでとても重要です。

石の上にも三年か、転職か

ただし、今の仕事が、

・尊敬できる人や仕事ができる人、信頼できる人がいない
・自分の成長のチャンスもなく、周りも成長意欲がない
・自分がチャレンジしたいと思っても、受け入れられない

のように何かを極められる環境ではない職場だったり、仕事だったりするなら、それはすぐに転職したほうがいい、と思います。

でも、

・憧れる人や尊敬できる人いて
・周りも成長し変化もしていて
・チャレンジさせてくれるような環境

なのであれば、

まずは一年目の一念で腹を決めて燃えて「やるぞ!」と覚悟を決めてやること。一年目には燃えてなんでもやる。ひたすらに守ってひたすらがむしゃらにやります。

そして二年目はだんだん、会社や仕事のことや、意志や念がわかってきます。そしてそれを腹に落として、自分なりの表現をして体験を経験に変えていって(=破)、判断基準、価値基準を取り入れて行きます。そのうちにわかるようになってアレンジができるようになります。

三年目は、こうして創ってきた自分の意志を、周りに腹を見せて本音で誠実に語って、行動して周りに広げて行きます(=離)。

一年、二年と続けてきて、三年後に自主自立して行動ができるようになった時、

「ああ、この三年でものすごく成長できたな」

と驚くはずです。

そして今度は四年目から、自分が学んだ「念」を人にバトンタッチして、伝える側や教える側、もしくは育てる側になっていきます。そうして「石の上にも三年」は、次の世代に引き継がれていきます。(小田 真嘉 先生の言葉から引用)


その上で初めて判断してみてください。その覚悟をもって
どんな事でも初めて欲しいな~と思うのです。
いかがでしょうか?少し簡単に結果を求めるのではなく?3年頑張ってみてくださいませ~

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