エッセイ④
「不知火」というものをご存知だろうか?
海面上に火の玉が1つ、2つと徐々に出てくる。
その火の玉に近づこうとすると遠のき、
また近づこうとすると遠のいていくという
奇妙な現象のことだ。
この現象はあるものに似ていると私は思う。
夢や理想に向かっている人々だ。
自分のやりたいことや将来の夢というものは
追いかけてそして、ひたすらに追いかけると近づいていく。
ただ、近づくと新たな障害や壁が出現する。
それにより、夢や理想との距離が開いてしまう。
そして、また追いかけてひたすら追いかけようと努力をする。
そうやって人間は成長していく。
つまり、この現象を私は「不知火」と呼び、
良い現象と考えている。