見出し画像

保育の専門性を考察する前のこぼれ話(天ぷらの神様がいる「みかわ 是山居」にて…)

前回の続きなんですが、ちょっとしたこぼれ話を後半で書きたいと思います。笑


①保育の専門性についての「みんなの意見」

とりあえず、ホリエモンのツイートにコメントされていたモノの中から、「専門性」に関係がありそうなモノをピックアップします☟

・子どもだけでなく、家庭支援も保育の領域!

・専門性は、「希少性のある付加価値をつけて、差別化すること」

まぁ、いろんな意見がありますよね。笑

家庭支援は分からんでもないので、理解できます。

付加価値については、相手が人間なので、「これをすれば絶対にこうなる」なんて確約できないよなぁって思います。だからこそ、福祉事業として、存在そのものに価値を置いて、国からちゃんと支援してもらわなきゃ困るんですけどね。

②専門性を考えるうえで参考にしたいのは「早乙女哲哉」さん!


この記事を読んで下さっている皆さん、早乙女哲哉さんをご存じですか?

早乙女さんは、天ぷら職人で、プロフェッショナル仕事の流儀で特集された方なんです!

2012年といえば、私は予備校に通っていましたね。放送をリアルタイムで見てえらい感動して、録画したビデオを何度も何度も繰り返し見てました。

そして、月日が流れて、7年後の2019年。11月19日。仕事をする為に初めて千葉に住んでいた私はその機会を利用して、なんと早乙女さんのお店「みかわ是山居」にランチを食べに行ったのです!!!

いや~、滅茶苦茶緊張しましたよ!あのテレビで見ていた早乙女さんに会えると思って、ジャケット着て、自分の持っている最高の装いで行きました。テレビで見たお店、テレビで見た内装、そして、テレビで何度も繰り返し見て憧れていた早乙女さんが目の前に!もうね、「テレビで見た人だ~!」ってまさにあの感覚なんだと心の底から理解できましたね。夢が現実になって、脳内大パニックですよ。

事前に、『天ぷら「みかわ」 名人の仕事』という早乙女哲哉さんの著書を買って、隅から隅まで読み込んで、当日持っていきましたよ。「天ぷらが揚がったら、時間を置かずに食べて欲しい」とのことだったので、写真撮りたかったけど我慢して、最高の天ぷらを最高の状態で食べましたし、「天ぷらを出す時に、普通は端から順番通りに出すんだけど、やっぱり、箸を持って準備してくれるお客さんがいたら、そっちをつい優先したくなる」って書かれていたので、早乙女さんが天ぷらを揚げ終わったと思ったらすぐに箸を持って待ち構えていました。すると、早乙女さんがスッと、真ん中の席にいた自分に一番最初に天ぷらを出してくれて、僕は顔色一つ変えずに平然を装いながら「ありがとうございます」って言いつつも、心の中では「ヤバい~!!」って叫びながら暴れまわってました。笑

ランチのコースが終わった後に、ちょっとしたお客さんとの会話の時間があったんですけど、そこで早乙女さんが端の女性のお客さんにサインをし始めたんですよね。箸入れの袋にだったと思いますが。で、隣の男性が「僕にもサインを」って言うと、早乙女さんが、

「ごめんね、女性客限定のサービスなんですよ、サインって。」

との返し。そう言われて諦める男性。その返しを聞いて、「うそー、マジかー!せっかくここで憧れの人とようやく会うことができたのに、サインをもらえずにノコノコと帰るなんて…。それだけはなんとか阻止せねば…!」と心の中で焦りだす自分。僕の横に女性客が2,3名いたので、その短い時間稼ぎの間にどうにかしてサインをもらう方法をひねり出さねばと、マジで頭フル回転させて考えましたよ。そして、思いついたのが、持ってきていた早乙女さんの著書。「コレだ!!!」と思い、隣の女性客にサインをして、自分の前を通り過ぎようとする早乙女さんに向かって、「サインお願いします!」って言いながら、本を出しまたよ。

早乙女さんから、「おっ、本買ったの?」って言われたので、「テレビで見て以来ずっと憧れていて、本を買いました。サインお願いします!」と頼みました。

早乙女さん:「これ高かったでしょ?アマゾンとかで1万円ぐらいで売られてるよね?」
自分:「(実際、自分がアマゾンで買った時の値段は7000円くらいだった。定価は1600円+税。でも、喉から手が出るほど欲しかったので、値段は気にせずに買った。)そうですけど、早乙女さんに憧れていますので、値段は気にしませんでした。」
早乙女さん:「本を持ってくる奴はあんまおらんからなぁ。よし。じゃあ、特別にサインしてやろう。ちょっと本貸してみ。」

と言われて、本を差し出すと、さらさらっとサインをして頂いた。で、本を返してもらうと、そのまま次の女性客へサインをしに行かれた。お客さんの人数は15名くらいで、女性は半分くらいだった記憶があるが、男性で唯一サインをもらえたのは自分だけである!滅茶苦茶嬉しい!!!!!

ランチが終わった後は、2階にあるギャラリーの部屋やそこにおいてある書物をすべて見終わるまで帰りませんでした。2時間くらいいたような気がします。もうね、店出た後は、緊張が解けたのか、頭が痛くて痛くて、門前仲町駅までの道のりはフラつきながら帰りましたよ。笑

仕事のバイブル。僕にとっての最高の自己啓発本です。
背表紙
表紙の裏に貼った領収書!21800円のランチコースを食べたというのが、
自分にとって一つに、何だか分からないけど、大きな自信になりました。
これでどこに行っても、あんましビビらなくなります。笑
領収証の横には、早乙女さんのサインがあります!!!
サラサラッと描かれたエビが何ともカッコいい!
自分にとって、一生の宝物です!!!!!!!!!!!!

③まとめ:早乙女さんの肩に乗っかって、保育の専門性について考える


早乙女さんは天ぷらを仕事にされていますが、天ぷらって、どこの家庭でも作りますよね。子育ても同じ感じで、先生は子育てを仕事にしているけど、どこの家庭だって子育てをしている。

すると、じゃぁ、どうやって「家庭の天ぷら(子育て)」と「プロの天ぷら(子育て)」を差別化していくのか。プロとして天ぷら(子育て)の専門性を出していくのか。

ランチコースで21800円取ってもなお、お値段以上の満足を与えるほどに天ぷらを極められ、予約を取るのも一苦労なくらいその天ぷらを求める人達が後を絶たない。天ぷらの神様と呼ばれる早乙女さんのモノづくりの美学を通じて得られるエッセンスを、自分自身の「人づくり」に応用していきたいと思います。

次回で、早乙女さんの天ぷらづくりの専門性と子育ての専門性における共通点について考察していきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?