見出し画像

猫が探検しても慌てない風呂場を保つ

 もともとズボラで、掃除と名のつくもの全てから全力で目を逸らして生きてきた私。
 そんな私が掃除を含めた家事をするようになったのは、2年前の晩夏。愛する世界一かわいい猫が急に明日をもしれぬ状態になった時、よりにもよって風呂場の備え付けの棚の下に潜り込もうとしたことがきっかけでした。
 何しろそんなところ、引っ越して以来10年以上掃除をした記憶なんぞない。世界一かわいいけど病気の猫をそんなところに入れさせるわけにはいかないと引きずり出さざるを得なかったのだけど、愛猫は何度も何度もそこに逃げ込もうとする。何度も棚の下から引きずり出して、そのうち体力がなくなってそこに行くことさえできなくなった愛猫を見て、自分がズボラなせいで愛する猫が最期に行きたがった場所に安心して行かせてあげることも出来なかったという事実があまりにもショックで、心を入れ替えたのでした。
 50%くらい(残りの50%はやさしさでできています)。

 とはいうものの、染み付いたズボラな性格がすぐに直るわけもなく、2年もかけていろいろ対策を考え、試し、面倒くさいとやめ…その結果、ようやく風呂場を(ある程度)清潔に保つことができるようになったと思うので、効果的だったグッズなどをまとめておこうと思います。

1.tower 引っかけ風呂椅子

 我が家はあまり風呂桶に水をためて入浴せず、シャワーで済ませてしまうことが多い家です。
 そのため、お風呂チェアーはシャワーのお湯を浴びつつ床に置いてあるだけの置物となり、顧みられることがあまりなかった。しかしある日、ふと気になって持ち上げてみたときに、その裏側の汚れの凄まじさに本気で「ぎゃっ」とマンガみたいな声を上げたものです。
 マスクと手袋をして泣きながらきれいにはしたものの、一度アレを見てしまった以上その椅子を使い続けるのがイヤで、急いで代わりのものを探して購入したのがこちら

これは商品写真ですが、まさにこんな感じで我が家の風呂場の上空にブラブラしています

 この商品に決めた理由はふたつ。
 ひとつは、シャワーを浴びる時にお湯や汚れがかからない場所に置けること。
 もうひとつは、空中に浮かせておけること。
 今でこそマグネットで壁に引っ付けるお風呂チェアーなども出ていますが、私が探した当時はそういった商品は殆どなくて、なんとか介護用の折りたたみの風呂椅子が、折りたたんでどこかにかけておける程度。本気で介護用の椅子をポチりかけたけど、介護用なので非常に大きいのが難点でした。迷いつつネットサーフィンを続けていてようやく見つけた、この引っ掛けられるお風呂チェアー。
 幸い我が家は浴室乾燥機付き=物干し用のパイプがかけられる(というか常にかかっている)お風呂でしたので、即購入に至りました。

 しっかりした作りながら、高い位置に浮かせておけるおかげで夏場にカビたことなどは一度もない最高かよ。

 デメリットと思われることは、風呂桶にお湯をためて入浴するのが基本のおうちでは、上に引っ掛ける=イスからの水滴がお風呂の蓋に落ちることになるので気になるかもしれないこと。また結構な幅を取るので、浴室乾燥を使う際にはジャマになるかもしれないこと、くらいでしょうか。
 その場合、同じTowerから出ているマグネットで風呂の壁にくっつけるタイプがおすすめ。

こんなやつ。お風呂チェアーをよく使うお家はこちらがよさげ。

 とりあえず、我が家の使い方では引っ掛けタイプを全く問題なく愛用しております。

2.折りたためるソフト湯おけ

 イスを浮かせた以上、湯おけも浮かせておくのが人情というもの。いや、人情かどうかは分かりませんが。
 シャワーメインの我が家のような家庭では、湯おけもまた困り物の一つでした。どうしても、お風呂チェアーに裏返して置いておくか、作り付けの棚の上に置いておくことになってしまうのだけど、ハッと気づくと内側や底がネットリ汚れにまとわりつかれている。
 それではと思って、↑のお風呂椅子購入時に同じ質感のフックの穴があるかっちょいい手桶を買ってタオルバーに引っ掛けておいたら、シャワーを浴びたときの跳ね返りの水滴で意外に汚れる&内側を壁に向ける形になるので通気性が悪く、気づいたときにはカビに侵食されておりました。
 そこで物干しバーにかけようと思ったのですが…そもそもお風呂チェアーだけでも幅を取っているのに、そこに追加で湯おけまでかけたら、さすがに圧迫感がひどいw
 しかも湯おけの形状的に、上の方に引っ掛けてあるとはいえくぼみが上を向く形になり、いつの間にか水分が溜まってネットリしていたりする。

たためてまっすぐ吊り下げられるのがポイント

 そこで試したのが、たためてかけられる湯おけ。結構前に購入したものなので、果たしてこれ↑と同じ商品だったかは自信がないのですが、こんな感じでたためるタイプ。
 これのよいところは、畳んで引っ掛けたときに完全にまっすぐ吊り下げられるので、水がたまらないこと。また、折りたたむとかなり薄くなるので、物干しのバーにひっかけておいてもあまり気にならないところ。

 デメリットは、使うときにはいちいち開かなくてはならないので面倒くさいこと。しまうときは畳まなくてはいけないのでめんd以下略。
 というわけで、いまだったらマグネットで壁面に、しかも逆さにしてくっつけられるこちらの湯おけがオススメ。

↑のお風呂チェアーとセットで売ってるのもあるので、そちらで揃えるとカッチョイイ

 我が家もこれにしたいなあと思うものの、そもそもあまり使用頻度が高くないので変えるまでには至らない…そんな我家の風呂事情です。

3.目皿の代わりにポンと置くだけ お掃除らくらく お風呂の排水口ネット

 さて、イスと湯おけを空中に浮かべたら、次に考えるは目皿でございます。
 まあ、風呂場の掃除が好きな人はいないと思いますが、家族とはいえ他人が汚れを洗い流した場所のその汚れのカタマリをなんで私が掃除せにゃならないの…って思いますよね?そもそも水回りの掃除は僕がやるよと結婚する時お前は言ったじゃないか。
 そこでまずは、百均にあるプラスチックの、ゴミを捨てやすくトルネードしてまとめてくれる目皿に変えてみたんです。

よく百均にあるやつ

「出るときに目皿に溜まったゴミをポイって捨ててくれるだけでいいから💕」と息子と夫に告げ、風呂の中にゴミ箱まで用意して(後述)様子を見ること1ヶ月。入浴後のゴミがゴミ箱に捨てられていることは一度もありませんでした。

 結局自分が捨てるしかないのならとSNS界隈で評判のステンレスの目皿にしてみた。

かっこいいからホントはこれがよかった…

 なんかよくわからないんですが、我が家、排水溝周りの器具がマイナーなのか、一般的な排水口サイズより大きいみたいで、サイズが合わなかったです…orz なんとか縁に引っかかって落ちずにはいますが、水が流れてくると水圧で端がすぐめくれちゃって、髪の毛・汚れ、スルーパス☠
 残念ながら我が家では使えませんでした。

 というわけで、次に試したのがリング状の器具にみかんを入れたくなる感じのネットを被せる完全使い捨てタイプ

縁のギザギザに網目を引っ掛けるのがちびっとタイヘン

 これは水切れもいいし、自分がお風呂を出るときに丸ごと捨てればいいのでとてもよかったのだけど、百均にあるやつはリングと網が別々になっていて自分で網を取り付けなくてはならない。この取り付け、小さな網目にボコッと飛び出した部分を被せなくてはならないので、意外と面倒くさい。
 目皿を洗うのがいいのか、網を取り付ける面倒を我慢すればいいのか…
 そう悩む私の前に現れたのが

設置後にシャワーでお湯をかけるとぴったりくっつくよ

 フェリシモで売っている「目皿の代わりにポンと置くだけ お掃除らくらく お風呂の排水口ネット」。名前が長いよ。(ちなみに、同じような商品がもっとお安くまとめ売りしているのを発見。こちらをオススメします。涙。髪の毛トリトリEasyネット 4枚入×4個セット

 要するにこれはリング部分と網がすでに接着してある状態で売っているもので、ホントに「ポン」と置くだけ。捨てるのも一瞬、置くのも一瞬。
 フェリシモでは9枚入り1セットで売っているので私は毎月2セット購入していますが、正直、毎日取り替えることを前提にするとコスパは悪い。我が家は3人家族で2日に1回取り替える程度なのと、フェリシモでは他にも継続注文しているものがあるので気にしていないだけです。
 コスパを考えたら絶対ステンレス目皿だと思いますが、家族といえども他人の抜け毛や垢のカスなど触りたくないという方にはオススメです。

4.tower マグネット風呂ふたホルダー

 我が家はシャワーメインの家なので、基本的に風呂桶は干上がった状態で蓋は立てかけられたままになっています。世界一可愛いネコが風呂の蓋の上に置いた水飲み用のボウルで水を飲んだりするので1枚だけ蓋をしていたのですが、シャワーの水が溜まってなかなか乾かないのでちょっと不潔…
 というわけで、この際世界一かわいい猫にはリビングの水飲み場を使ってもらうことにして、風呂の蓋は上げておくことに。
 となると、この蓋の置き場所が問題になります。ほとんど蓋を立てかけたままシャワーを浴びることになるので、立てかけた蓋の下はカビやすくなるし、立てかけた蓋も一番手前はシャワーの跳ね返りの水滴にさらされ、気づくと下の方は乾ききらない水滴に汚れが絡んでやばい感じのカビに…

 こまめに蓋を洗えばいいのだろうけど、風呂桶を使わないのに蓋をよっこいしょと動かして洗うのは非常に面倒くさい。面倒くさい=やらないのがズボラの習性というもの。つまり根本的に何かを変えなければこの状況は打開できないわけであります。

 そんな時に知った、towerのこの商品

結構高い場所に貼り付けておいても安心の磁力

 towerはどんだけ私のニーズに合った商品を開発してくれるんでしょうね?
 風呂場の壁面にでかいマグネットでガッチリホルダーをくっつけられます。そこそこ重たい風呂の蓋3枚を乗せてもびくともしない磁力には脱帽。でも所詮マグネットなので「よいしょ」といいながら力を込めればちゃんと動かせます。

 我が家はこれで、普段はあまりシャワーのお湯がかからないあたりに、少し浮かせて(後述のお掃除ブラシが通るぐらい)蓋を置いています。たまに風呂桶にお湯を張ってのんびり浸かるときには、蓋に頭が当たらない&圧迫感がないように場所を移動してのんびりくつろぐ…これはむしろ頭方面の風呂桶の縁に直置きしていた時にはできなかったことですね。
 下が浮いているので水が溜まらず、これで蓋の下側が汚れちゃう問題も解決できました。

5.シャンプーリンス ホルダー&ポンプセット

 次になんとかしたいのが、作り付けの棚の上に置いたシャンプー類。
 我が家は3人で同じシャンプー、リンス、ボディソープを使っているのでポンプ式の大容量のものを購入しています。となると、当然持ち上げずにポンプをぷしゅぷしゅするだけなので、ポンプの下面は常になんとなく濡れた状態になっており、使用した時に垂れた液剤なども混ざりあって、気づくとヌメヌメに…
 我が家は全員目が悪いので(笑)風呂場の汚れ、あんまり気にならないんですよね。故に、気づいたときにはもうヤバいレベルになっていたりします😓

 ただ、ポンプ式の不満点はもう一つあって、私以外の家族が誰も「詰替え作業」をしてくれないのです。もうすぐシャンプーがなくなるなと思って詰替え用をお風呂場に置いておいても、詰め替えてくれない。シャンプーボトルの蓋を開けて水を入れて薄めた液を使った形跡まであるのに、なぜ詰め替えない…
 さすがに「詰め替えてよ」と言えばやってくれるけれど、毎回言わなければやらないことを言い続けるのは、言う方だってちょっとストレスになるものです。

 そんなわけで、詰替えなくてもよい&ボトルを直に置いておかなくてもよいものがあると知った瞬間、飛びついていました。

いままでシャンプー類はその時安いものを買っていたけど、これをつけてからはちゃんとメーカー・シリーズを統一するようになったよ

 詰替え用の袋をそのまま使用するから詰め替え不要なのと、逆さに吊るして下から出すことで最後まで使えるのがメリット。3色カラーセットなので色でシャンプー・リンス・ボディソープを分ける…というより、動かさずに使用するので場所で覚えてる感じになるかと思います。(うちはみんな目が悪いから、余計にね!)
 交換の方法は、詰替時に切る部分を同じように切り、そこにポンプの根本を差し込んでパチンと閉じるだけ。引っ掛ける部分も挟んでパチンと閉めるだけなので、詰替え袋に引っ掛け用の穴が不要です。(商品によっては、詰替え袋に引っ掛け用の穴がないと使えないものがあるので注意)

 デメリットとしては、シリコンの球体みたいな部分を押して液を出すのですが、出てくる量が少なめなこと。ポンプで豪快に出すのに慣れていると、ちょっとイラッとするかもしれません。すぐ慣れますけどね。
 あとは当然ながら、タオルバーのような引っ掛ける部分が必要なこと。中が見える透明or半透明の袋でないとあとどのくらい残っているかがわかりにくいこと…くらいでしょうか。
 我が家ではBOTANISTでシャンプー・リンス・ボディソープを統一しました。袋が半透明なので、残量がなんとなく見えて良い感じです。
 これで、鏡の前の化粧棚には何も置いているものがなくなりました!風呂場ピカピカ計画まではあと少し!

6.マグネット付き浴槽ブラシ

 可能な限りものを浮かせたのは、すべてこのため!
 出でよ!マグネット付き浴槽ブラシ!!

 要するに、浮いた結果露出された棚や浴槽、床を掃除するためのブラシですね。
 はじめは百均で「コレイイ」と(動画なんかで)言われているブラシやスポンジを買ってきは使っていたのですが、どうも長続きしない。結局、スポンジを手に持ってゴシゴシするのが私には合わないという結論に。
 かといって、柄のついたデッキブラシみたいなのは置きたくないな(ズボラながらも微妙なこだわりポイント)…と思っていたのですが、ニトリをブラブラしていたところ、風呂の壁面にマグネットでくっつけられるし、普段は柄を短くして置けるし、基本的には水で濡らして拭くだけでいいという神様が作ったのかな?と思うようなブラシを発見して即購入しました。

使っていると先端はもうちょっともしゃもしゃしてくる

 何がいいって、水をぶっかけてこれをすべらせるだけでいいというのがいい。これによって、自分がシャワーを浴びたあと風呂場全体にシャワーをジャーっとかけ、このブラシで一通りこすってやる…それだけでいいので続けることができます。
 ズボラという生き物は、面倒だと感じるといきなり全くやらなくなるのが特徴です。洗剤がどうとか、手袋がどうとか、道具を持ち替えてどうとか…そういうズボラの壁となるものを一切合切取り払ってくれる神の一品。

 また、ブラシが柄に対して多少斜めについているのがポイントで、斜めから力が入れられるから、シャワーを浴びたあとの洗い場に立ったままで風呂場全体をゴシゴシできるのです。
 我が家の作り付けの棚の下はなぜかポヨンと丸くなっていて非常に邪魔なんだけど、そこも斜めヘッドのお陰で無理なくブラシでこすることができる。これでいつ猫が棚の下に潜り込んでも大丈夫…!

 唯一、天井を洗うときだけは、上を向いて口を開けながら掃除すると容赦なく水滴が落ちてくるので、注意だゾ★

風呂掃除ルーティン

 というわけで、私のお風呂掃除のルーティンは、シャワーを浴びたあと

  1. 風呂場全体にお湯をぶっかける

  2. ブラシでこする

  3. 目皿を外して排水口をあらう

  4. 新しい目皿を置く

  5. 鏡とガラスの棚の水を切る

  6. お風呂乾燥をつけ、自分はリビングで猫と戯れる

 だいたい10分もかからない程度でしょうか。
 ブラシで擦るときにあちこちガンガンブラシが当たる音がして、はじめは家人も驚いてましたが、もうすっかり慣れました。私が風呂に入るときにはガコンガコン音がするものだと思っているらしいので、万が一足を滑らせて頭を打って気絶しても、誰にも気にしてもらえないかもしれません。

 シャワーを浴びたあと裸のまま1~5をやってますが、とりあえず今のところは風邪を引いたりはしていません。
 最後にもう一度熱いシャワーで流して出ることが多いので、ちょっとした健康法にもなっているのかもしれない😆

 ちなみに、たまに浴槽にお湯を張る時に使う洗剤と使い捨て目皿の予備は、towerの風呂場用ゴミ箱に入れてます。

元はといえば、家族に目皿のゴミを捨ててもらうために買ったゴミ箱だったけどね…

 これは下がパンチングになっているので、使い終わったあと上から無造作にシャワーをかけて軽く流しています。いまのところカビたりはしてないので大丈夫かな。

 普段は水で擦るだけで洗剤は使わないので、風呂場の中に置いている洗剤は一つだけ。
 年に何回かしか使わない「ちゃんと掃除」用の洗剤は全部脱衣所の引き出しに突っ込んで、風呂場内はスッキリ。掃除がしやすくなったことでかえってきれいになって、「ちゃんと掃除」の回数がさらに減ったので、そもそも風呂場においておく意味がなかったですね。

 というわけで、世界一かわいい猫が風呂場で探検しても慌てない日々が過ごせています。
 でも、寒いのでできれば風呂場は閉めておきたいです、猫様。
 え?ダメ?


いいなと思ったら応援しよう!