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菊間、ホルモン治療するってよ ~ひとつの決断と舞台のお知らせ~

ごきげんよう、菊間悠里です。
お久しぶりのnoteです。

さて、Twitterの延長のような気持ちで始めたnoteなので、こちらでも記事を書くか、ちょっと考えたんですけども、何となくここから始まるご縁も、もしかしたらあるかもな、なんて思いまして。
なので、今回はふらりと立ち寄ってくださった、初めましてのあなたに向けて書いてみたいと思います。
あ、もちろん、お馴染みな方も読んで頂けたら嬉しいです!

さて、ワタクシ、役者的なことをやっているFTMです。
きっと、こんなタイトルの記事を読んでくれているということは、LGBT関連に興味をお持ちのことと存じます。
しかし!ぶっちゃけ、この記事のメインは舞台の告知です!私のカミングアウトなんてどうでもいいんです!!
(と言いつつ、みっちり書きますが)

こういう告知の仕方、あまりしてこなかったのですが、今回はリアルタイムでネット配信もあるので、劇場に来るより敷居が低くなると思うし、本当に1人でも多く、是非LGBT当事者や、その周りの方にも届いて欲しいなって思うのです。
なので、前半飛ばして良いので(笑)、どうぞ最後までお付き合い下さい!

さて、まずはタイトルの前半についてから。

前回の記事で自己紹介を書いてますので、私についての詳しくはそちらを見て頂くとして…
また別の記事→ 自分を赦す ~性別違和と数秘33~
にて、「ホルモン治療は選択しない」と書いていたのですが、このコロナ禍、演劇が出来ず、役について考える頭をついつい自分の方に回してしまった結果……おや?これはつまり、そういう発言をすることによって、また自分で選択肢を敢えて消そうとしているな、と気づいてしまったわけです。

以下、Twitterに載せた文章です
↓↓↓↓

私、菊間悠里は2020年11月【ヘリオガバルスの薔薇】終演後より、性別移行の為のホルモン治療をすることにしました。

物心ついた時から、女性であることになんとなく違和感がありましたが、性自認を自覚した後も、「女子寄りの男子」ということで、日常生活に支障が出るほどではない為、身体の男性化はしないつもりでした。

しかしながら、それはただ「生活が変わるのがなんとなく怖い」とか「今のままでも生きていけるのに、かかるお金が勿体ない」という、消去法的な理由でした。

やっぱり、本当は男性の身体になりたかった。

その本心を後押ししたのは、お芝居を続けたいという思いでした。

女性の役はやればできるし、やっている間は楽しく、苦は感じないけれど、どうしても積極的にやりたいと思うことができないのです。

演技が終わったあとに、なんとも言えない虚しさを覚える事もあります。

レッスン等で台本を貰うと、振っては貰えないと分かりつつ、目ではつい男性の役を追ってしまうのです。

元々「女性声優の男の子の声」がとても好きなので、客観的に聞いた自分の声は好みの範疇であり、この声を失うのが勿体ないという想いも多いにあり、そこがかなり悩んだ所でもあります。

しかし、自分の喉から出る声がどう頑張っても成人男性には聞こえないことが、辛く感じることも増えて来ました。

今のまま続けていても、自分の覚悟が伴っていない現状では、プロの声優として世に出る事はないだろうと思い至りました。

5年後10年後もお芝居を、あるいは声のお仕事をしたい。もっと自由に芝居をしたい。それにはやはり、今の違和感を解消する必要があると確信しました。

今の菊間を知ってくれて、ちょっとでも好きになってくれた方には、申し訳ない気持ちも少しありますが、それ以上に、今後の菊間にも、是非、期待して欲しいと思います!

↑↑↑ここまで

わりと小劇場で舞台ばかりやってますが(だって舞台は楽しくて素晴らしい!)、元々、声優・ナレーターになりたくて勉強し始めたので、声優という書き方をしてます。
あと、「性別移行」と書きましたが、当事者以外の方にはそれが分かりやすいかなと思ってそう書いただけで、SRSや戸籍変更まで行くかは現時点では分かりません。

この決断も、去年一昨年と朗読劇等で少年役を沢山やらせて貰えたから、というのもある気がするのです。
リアルな子供時代は、あまり子供らしくなかったので、今さらでもちゃんと「子供」を生きられたから、ちょっとだけ心が「大人」になれたのだと思います。
あと、ジェンダーレス男子が世間的に増えてきてるのも。
10年くらい前って、まだジェンダーバイアスが今より強くて、FTMも「男らしさ」を求めるのが正解、みたいな感じあったと思うんです。そういうの、自分には違うなって感じだったんですよね。

で、そういう諸々に気づくきっかけになった1番大きな出逢いは、やっぱり劇団TremendousCircusさん(トレメンドスサーカス 以下トレメンドスと表記)でして、菊間の人生を大きく好転させてくれたと言っても過言ではない。
なので、とにかく認知度を上げて、自分みたいな人にトレメンドスのお芝居が届いて欲しい、そんな想いでこれ書いてます。
…と、こんなこと言ってますけど、私、劇団員ではないんですよね(^_^;)(なんか、組織的なところに属するのが苦手なもので…)

トレメンドスさんは、豪華絢爛なゴスロリ衣装で毎回素敵なオリジナル音楽と共に熱量高めなお芝居をしてる劇団です。
男装女装は当たり前、代表で脚本・演出のenさんもLGBTだし、団長の知乃さんはフェミニストだし、団員もなんか凄いキャラ濃い人達(笑)

個性の強い劇団なので、苦手に感じる方ももちろんいらっしゃるかと思います。そこはそれ、人によってパクチーが大好きだったり苦手なのと一緒です。
ゴスロリ、ヴィジュアル系ロックバンドが好きなら拒否感はないかと思います。
百聞は一見にしかず。とりあえず劇団ホームページをご覧下さい。

この記事で、菊間はやっとnoteの外部リンクの仕方を会得したので、もう怖いもの無しですよ!!(笑)
…後で自己紹介記事のリンクも直そう(。 ー`ωー´)

で、いよいよ本題です。
劇団TremendousCircus 新作!
2020年11月20日~11月22日『ヘリオガバルスの薔薇』
詳細はタイトルリンクへ!

ヒプノシスマイク等で活躍中の声優:葉山翔太さんが、主役「ヘリオガバルス」を演じます!!
そう、この画像のビカビカな美人は葉山さんご本人ですよ!(笑)

一応、史実なわけですが、このヘリオガバルス、歴史上最古の著名なトランスジェンダー(MTF)では?と言われており、Wikipediaだけでもなかなかになかなかな人物です(笑)こちらは各々ググッてね。

トレメンドスは毎回、社会問題や女性問題、差別や虐待をモリモリに取り込んでますが、今回もかなりモリモリです。それでいて笑いの要素もあり、セリフも軽快なので、あまり身構えずに見て貰えたらなと思います。
内容が刺さる(共感する)人にはデトックスな効果が、刺さらなくてもエンタメとしてお楽しみいただける作風です!


ヘリオガバルスも、史実としては酷い描かれようですが、葉山さんの魅力により、とても人間味のある愛すべきキャラクターになると思います!(←まだ稽古始まったばかりなんです)

ギラギラなキャラクタービジュアル↓
(※衣装は本番と異なる場合がございます)

そんな今作ですが、実は、劇場で直接見ていただけるチケットは、第1弾は(予約開始4分で)完売となりまして、10月18日からちょっとだけ追加販売を予定してます。
(勿論、劇場の感染対策もバッチリです!)
が、こちらも激戦の予感……

なので、菊間的にはどんどん気軽に配信の方をオススメしていこうと思ってます(生の方がそりゃあ臨場感は比べようもないですが、映像でも魂が届くようにキャスト一同熱演しますよ!)

配信については、詳細ページのこのあたり↓読んで頂けたらと思います。

配信チケットはこちらへ どうぞ。
よろしければ、ついでに菊間悠里扱いにしてくれると少しだけ菊間がハッピーになります( ´ ω ` )

観劇三昧さんでは、トレメンドスの過去作も配信しているので、開始3分までなら無料会員で観られます!
雰囲気を知りたい方は是非観てみてくださいね。

あと、最初にチラッと書きました、私の自己紹介記事に、ボイスサンプルの動画がありまして、そこに舞台編としてトレメンドスでこれまでやらせて貰った役のセリフを入れてます。写真と音楽も併せてお楽しみいただけるので、こちらももし良かったら覗いて見てくださいませ。

さて、だいぶ長くなりましたが、ここまでお付き合い頂き、ありがとうございます。
もし、この記事がきっかけで、良いマッチングがありましたら嬉しいです。

次のnoteの更新は、きっと終演後の振り返り。
それでは皆様、ごきげんよう。

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