成功してる人に、自分を肯定してほしいという気持ち
あなたの人生は、あなたの人生。人と比較するようなものではない。
なんて、自己啓発のテキストなんかで、それはもう、使い古されるくらい言われてきたことで、実際その通りなんだけど、そのとおりに自分は自分、と認めることは本当に難しい。
普段はなんとも思ってなくても、久しぶりに会った友人が世間的に成功してたり、自分と同年代の有名人のインタビュー記事を読んだりと、ちょっとうらやましいなー、と思うような人が視界に紛れ込んでくると、それまで大切に思っていた毎日が、突然しょうもないもののように思えてくる。
今自分がこういう状況なのは、このような理由があるからして…と、誰かに説明してまわりたくなってしまう。本当は、自分はこんなとこでこんなことしてるはずじゃないんだ、とわからせたくなる。実際は、ここでこうしている自分が、紛れもない自分であるにも関わらず。
実際に、自分が思うところの「成功してる」人が目の前にいたら、交流を持ちたいという気持ちと、また、反対にそれが怖いと思う気持ちが両方わいてきて扱いかねる。
本当は、そんな人と話をしたい。でも、自分のようなショボい人間と話すことなんてないのかもしれない。
もちろんこれは大抵の場合は取り越し苦労で、メディアで大々的に取り上げられるようなメジャーな人、または、とんでもなく多忙な人などでなければ、大体は話してみるとそれなりに、双方楽しい時間を過ごせるもの。
その話で、私は何を得ようとしているのか。
「成功の秘訣」を知りたいわけではない。
その、私から見ると「成功している」ような人に、自分の人生を肯定してほしい。
もちろん、相手にそんなことを言いはしないけれど。
自分の人生が無価値だなんて思っていない、でも、あなたのような人がいることを知ると、とてもつまらない人生を送っているように思えるんです。
そんな人生も悪くないね、と思ってくれたら、私も素直な気持ちでいられると思うんです。
情けない気もするけど、やっぱり誰かに認めてほしい。誰も認めてくれてなくても自分で自分にOKを出せるほどには、まだ強くはないのだ。
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