科学工作の世界

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頭骨標本の作り方 番外編2

 前回の番外編で書き忘れたことをちょっと付け足します。前回は頭骨に限っての入手方法を書きましたが、頭骨でなければ、こんな骨格標本材料を手軽に入手できます。  一つは鶏の手羽先です。こちらの作り方は様々なところで紹介されているので省きますが、近くのスーパーなどで他人の目を気にせず購入できます。中には、指先がカットされて売られているものもあるようなので、購入する際は気をつけた方がいいと思います。  ここに載せた写真は、私が骨格標本にのめり込む前に半分遊びで作ったものなので、骨の向

    • 頭骨標本の作り方 番外編

       今回は、頭骨標本を作る上で一番難しいと思われる、頭骨の入手の仕方です。 1.ロードキル(道路で轢かれた動物)を拾う  私が一番最初に入手した方法です。私の住んでいる地域では、この時期(稲刈りが終わる頃)、タヌキがよく轢かれています。このタヌキを拾うのには、勇気がいります。  以前から頭骨標本に興味があった私は、毎年この時期になると、いつ轢かれたタヌキを見つけても回収出来るように、手袋やビニール袋、マスク、新聞紙や臭いが漏れない密閉ボックス等を車のなかに準備していました。が、

      • 頭骨標本の作り方 その3

        7.穴の除肉  穴を綺麗にするのは厄介です。下アゴにはオトガイト孔という神経が通っている穴が開いてますし、耳の穴周辺にもたくさんの小さい穴が開いています。私は、基本的にはピンセット、柄付針でカリカリしては水に沈めて腐らせ、またカリカリを繰り返します。そして最後は、駒込ピペットを使います。  頭骨を水に沈め、駒込ピペットを水鉄砲のようにして、穴に向けてシュポシュポします。水流で、穴の中にある肉片などを除去しましょうというわけです。この方法は特に鼻の穴の除肉に最適です。鼻の中に

        • 頭骨標本の作り方 その2

          6.永遠と続く除肉  ここからの作業は、向いている人と、そうでない人に分かれると思います。個人的な感想ですが、『耳クソをほじる動画を見るのが好き』という人には向いていると思います。  私は主にピンセットで肉をむしり取っていきます。どんどん、どんどん取り除いて、ピンセットも厳しくなったら、爪です。やはり爪は最高です。ゴシゴシ、カリカリ、削り取っていきます。勿論、骨に傷など付けないように、作業をしていきます。作業中に頭骨が乾いてきたな、肉が固くなってきたな、と思ったら、お風呂の温

          頭骨標本の作り方

           とある筋からハクビシンを頂きました。畑の箱罠にかかっていたそうで、止め刺ししたものです。  久しぶりに材料が入手できたので、早速頭骨標本の製作に取りかかりました。ただ、工作内容が内容なだけに、製作途中の写真は載せませんでした。 (その前に写真を撮ってなかったのですが…) 手順だけ載せておきますが、当方、全くの素人です。ほとんどネットで得た知識を我流で包み込んで製作しております。その辺をご理解の上、手順をご覧ください。 1.首の切断  慣れないと、一番手こずるかも。 2.毛皮

          頭骨標本の作り方

          テオヤンセン馬車 完成!!

          5月の連休中はこれといって用事もなく、一人テオヤンセン馬車の製作に勤しんでいました。タミヤの『楽しい工作シリーズNO.245 ミニモーター薄型ギヤボックス』を購入、おもちゃ箱にあったクランクアームを取付け、車輪は段ボールを使いました。 意外と簡単に完成しました。動画の貼り付け方が分からないので、勉強しておきます。

          テオヤンセン馬車 完成!!

          ストランドビーストに挑戦

          100均の木製マドラーを材料にして、ストランドビースト工作に挑戦。いきなり、ストランドビーストはハードルが高いような気がしたので、先ずは馬車に挑戦。テオヤンセン馬車という名前で、多くの方が動画等をあげているので、それらを参考に工作を開始。 タミヤの楽しい工作シリーズクランクギヤボックスは、アマゾンで購入。GW中には届くと思うので、連休中はどこにも行く予定がないので、馬車を完成できるかな。楽しみです。

          ストランドビーストに挑戦

          憧れのストランドビースト

          6年程前に行ったTheo Jansen 展。その時にお土産として購入した、ストランドビーストのペーパークラフト。年度末の大掃除をしていたらオモチャ箱から出てきました。手で動かすだけでは面白味がないので、モーターを接続して、動きを楽しんでいます。  脚の動きが独特で、本当に生きているかのようです。  もう一つのお土産が組み立てキット。

          憧れのストランドビースト

          森の中で見つけました

          空気が冷たい三連休でしたが、時々散歩にいく森の中で、エビフライを見つけました。 よくまあ、上手に作る(食べる)もんだと感心します。見たことはありませんが、この森のどこかにリスが暮らしているみたいです。春はもう少し先のようです。

          森の中で見つけました

          ツクバネのホバリング

          いよいよ、ツクバネのホバリング。サーキュレーターの上に口径合わせの筒を乗せ、その上に整流器、その上に風筒を乗せて準備万端。  『さあツクバネよ、夢にまで見たホバリングを見せてくれ』と、整流された風の上でツクバネを放してみましたが、…  ツクバネは天井近くまで舞い上がって、ポトリと床に落ちてしまいました。ホバリングというより、吹き飛んだという感じ。大きさの違うツクバネで試してみたものの、結果は同じ。う~ん、上手くいかない。動画では意図も簡単にホバリングしていたのに・・・。 

          ツクバネのホバリング

          ホバリング用整流器の製作

          採集したツクバネを乾燥させている間に、整流器を製作。ストローでもよかったのですが、ここはかっこよくハニカム構造で作ってみました。 何個作ったかは数えてませんが、地道な作業でした。  以前、ストローで整流器を作り、飛行機の翼に風を当てて揚力を発生させる実験器具を作った事があるのですが、ストローでは上手くいきませんでした。ストローの太さを変えて挑戦しても、上手くいかなかったのですが、どこかの文献に『ハニカム構造が最適』みたいな一文が載っていて、ハニカム構造にしたら上手く揚力を

          ホバリング用整流器の製作

          羽根つきの羽? ツクバネの種

          先日いつものウォーキングコースに、ツクバネの木が生えているのに気がつきました。何度も歩いていたのに、今まで気がつかなかった。情けない。 念願のツクバネの種を採取。 この種に下から風を送って、空中でホバリングさせる動画を見て以来、欲しい欲しいと思っていた種。ようやくゲットできました。今年の年末年始はホバリングさせる実験装置を作ろうと思います。上手くいくか楽しみです。

          羽根つきの羽? ツクバネの種

          秋空に滑空するグライダー

          2機目の竹ひごグライダーが完成したので、近くの公園で飛ばしてきました。爽やかな青空の下、白い雲と緑の芝生のコントラストが良かったです。 重心の位置を調整しながら、軽く日焼けするほど夢中になれました。次は、ペーパーグライダーに挑戦したいと思います。

          秋空に滑空するグライダー

          2機目の竹ひごグライダー

          夏に作った竹ひごグライダーが、気持ちよく飛んだので、2機目を製作しています。  設計図と竹ひごの形が大きく違います。前回は竹ひごの形状を変えることなく製作しましたが、今回はしっかりと形を合わせていきたいと思います。  竹ひごをローソクなどで熱しながら曲げる方法は知っていますが、子供の頃に挑戦して竹ひごが燃えてしまった記憶がよみがえります。ネットで調べてみると、お湯で温めハンダゴテで形を整える方法があるとの事、試してみました。 まずは段ボールで設計図から型をとり(図1)、お湯

          2機目の竹ひごグライダー

          自作の火打金で火をつけてみた

          前回の、カチカチ山の続きです。 自作した火打金と、拾ってきた石で火を起こすことに挑戦したいと思います。 先ずは火口作り。いろんな動画を参考に、古びた下着などで作ってみました。缶蓋に穴を開け、適当な大きさに切った下着を入れ、蓋を閉めて火にかけるだけで良いようです。 暫くすると、穴から白い煙が立ち上がるので、しばらく待つ。 その後火からおろし、穴に棒を刺して冷えるのを待ちました。 あっという間に、火口(炭化した綿)の出来上がり。意外と簡単でした。 次は待ちに待った、カチカチ

          自作の火打金で火をつけてみた

          勘違いしていたカチカチ山

           昔話のカチカチ山で、タヌキが背負った薪に、ウサギが火をつける場面がありました。火打石の『カチカチ』という音を聞いて不思議がるタヌキに、ウサギは『ここはカチカチ山だよ』と言ってタヌキを懲らしめるというものでした。そして絵本の挿絵には、両手に石(?)を持ったウサギが描かれ、その石から火花が散っていたと記憶しています。  それ以来、火打石を2つ互いに打ち付けると火花が出る、または火花が出る石を火打石と言う、と信じていましたが、先日それが間違いだという事を知りました。石どうしではな

          勘違いしていたカチカチ山