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異人たち

シネマガイド
ロンドンの高層マンションに住む脚本家アダムは、12歳の時、両親を交通事故で失った。




自分の境遇、身寄りのない孤独を持て余していた。心を閉ざしている。
ある日、自分が生まれ、両親と住んでいた田舎を訪ねることにした。懐かしい思いを抱いてドアー開けるとそこには、昔のままの両親が住んでいた。
両親は、彼を歓待し昔話に談笑が絶えない。アダムの心は開かれていった。


同じマンショに住む一人の男が訪ねてくる。
同じ境遇に見えるハリーと話しているうちにゲイであることを打ち明けられる。お互いに惹かれ合っていく。


両親と会うことが昔の幼い頃がよみがえりすっかり訪問する回数も増える。
そんなある日、母親が一人の時、アダムは、今の暮らしぶりを話している中でゲイであることを打ち明ける。
母親の気持ちが大きく揺らいでいく。
父親も一歩引いた態度で母親からゲイのことを聞いたと言う。
アダムは、ハリーとの関係を深め異様なダンスホールにも出入りするようになる。

アダムは、ハリーを伴って両親を訪ねるが不在であった。
田舎の両親の家を再度訪ねたアダムに彼らは、今後はもう出入りしないで欲しいと宣言された。
アダムは、両親から拒絶された(捨てられた)気持ちを抱いた。
現実と幻想の間を行き来するアダム。


ハリーの部屋を訪ねるとハリーはいなかった。浴室には死体が横たわっていた。アダムは、死体に抱きつき泣きじゃくった。
ハリーが、現われる。二人は、お互いの傷心している不幸を慰め合う。
(ゲイのイメージは、一見、なよなよしていて女らしい振る舞いを想像するがこの映画に登場のアダムもハリーも筋肉隆々として骨っぽい。スポーツマンタイプで沈み込んで心を閉ざしている男とは到底思えない。)
監督:アンドリュー・ヘイ
アダム(アンドリュー・スコット)ハリー(ポール・メスカル)
原作:山田太一「異人たちの夏」
2003年大林宣彦監督の手により映画化。




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