菊花仙人
小説・映画の感想をブログに上げています。
品川区に住む息子夫婦が東大和市の狭山茶、特に杉本園製茶の緑茶ティパツクが気にいっている。 参考として おすすめ商品 手もみ茶3g(2,700円)全国品評会1等賞の手もみ茶 荒茶100g(756円)
生まれたところはノルウェーのノールフィールドで周りは山々に囲まれたフィヨルドである。氷河の侵食によって削られたU字型やV字型の谷に海水が入り込む湾となっている。 父と母は80歳を過ぎる老齢である。私が生まれたそんな風景を父が自分で歩いて季節季節の移り変わりを生きた歴史をたどりながら紹介してくれた。 春の雪解けは木々の芽吹きや小鳥たちのさえずりに始まり閉ざしていた心を開いてくれる。 しかし、数万年もの時間をかけて降り積もった雪が溶けずに固まり氷へと変化した氷河が自分自身の重
{読書の小窓} 二人の成人式の日、父から父が産まれたときのことを語ってくれた。 叔父が生まれて6ヶ月健診の時、叔父は、低栄養状態で手足と頭がひどく痩せて腹がふくらんで虚弱児であった。医者は,胃カメラを撮った。”おかーさんこちらへ”と呼ばれたレントゲン室には数人の医者が頭を突き寄せてフイルムを覗き込んでていた。医者は、”お子さんです”と言う。母は、なんのことか分らず医者からワケを聞いてもしばらく納得が得られなかった。外科医が,手術して無事にお腹の子は取り出された。その子が父で
{シネマガイド}ぼくのお日さま 吃音のある少年、アイスホッケーのメンバーではあるが、運動脳力の瞬発力に弱くキーパーとして相手の打ち込むパックのスピードにガードが追いつかない。タクマは、練習が終わるとフィギュアスケートの練習をしているさくらをジーと見ているようになった。幼い恋心が芽生えていた。 東京から恋人のいる地元へ戻ってきた有名なスケート選手がそのスケート場の指導員荒川であった。その指導員に心を寄せる少しおませな少女さくらはメキメキ腕を上げていた。今日もさくらの見事な演技
[シネマガイド] 夫の失われる記憶を蘇らせようと寄り添う妻の献身的な日常を描くドキュメタリー チリの独裁政権下において命がけで記録を残してきたジャーナリストのアウグスト・ゴンゴラは、アルツハイマーを患い記憶を失っていく。 そんな症状をくい止めようと必死になって介護する妻の俳優パウリナ・ウルティァ。 夫のそばに付き添って”あなたはアウグスト・ゴンゴラ””そう俺はアウグスト・ゴンゴラ”これを何度も何度も繰り返す。逃げていく記憶を引き戻そうと真剣に口癖のように復唱する。 近所の森
猫のゴンちゃんと暮らしてるひとりぼっちの老人。しかし、三人の噂好きの老婦人の仲間入りしていることが一人ぼっちを支えている。 舞台は、東京西部4市にまたがって多摩丘陵に計画・開発された日本最大規模のニュータウン、高度経済成長期、昭和41年(1966年)ころから40年かけて開発された巨大団地であった。人口4市合せて234千人と既に60年近くが経過している。2~30代で居住した人は、80歳を超して一人暮らしが多い。 [第0話 ぼっち死の館] 高齢化が進み一人住まいの人が増えた。ど
{シネマガイド}墓泥棒と失われた女神 ドアーの陰から顔を見せる女。地上から穴の中に赤い糸を垂らして覗いている女の顔。 イタリアトスカーナ地方の田舎町、忘れられない女の面影を追う考古学愛好家アーサー。この男、なぜか紀元前に繁栄した古代エトルリア人の墓を探し出す特殊能力を持っている。20㎝ほどの二股に分かれている木の枝を両手で持って林の中を歩き回り古代遺跡の墓からの反射電波により探り当てると言う極めて稚拙な道具を使う。 彼は、墓泥棒仲間たちと掘り出した埋葬品を売りさばいて日銭を
{読書の小窓}爽やか青春小説 😊ありがとう西武大津店❤️ 成瀬あかり・・中2 その友達同じマンションに住む。島崎みゆき・・・中2 デパートは思い出の場所 西武大津店が、44年の歴史を閉じ、閉店することとなった。ローカル局びわテレビは、このデパートの前で「ぐるりんワイド」の番組で大津店閉店の感想を来店客に聞いている。 成瀬は、夏の思い出づくりとしてこのテレビに毎日映ることを思いつく。番組は17時55分に始まる。8月4日、ライオンズのユニホームに背番号1をつけて大津店の前に立っ
社会規範の相違 この本は、現代の社会規範、モラル、ジェンダー、差別だとかハラスメントに照らして源氏物語の女君たちの人物像を分解している。 ●見た目で差別(ルッキズム)末摘花 紅花という異名、顔の下半分が長く赤い鼻の不美人~一時光源氏に忘れられ貧しく落ちぶれるが、最後には妻の一人として二条東院に迎えられる。 ●ロリコン紫の上 光源氏は、十歳の女の子を継母の藤壺に似ていると言うことで引き取って育て十四歳の若紫を自分の妻とする。拉致? ●マザコン桐壺更衣と藤壺 光源氏は、自分
ボストン近郊にある寄宿制名門校の生徒たちは、クリスマス休暇には、誰もが家族と一緒に過ごすため実家に帰る。 孤独な三人 しかし、様々の理由で寄宿舎に留まらざるをえない生徒が5人いた。この生徒たちの監督、面倒を見る役目をいつも校長から押しつけられるのが、生真面目で生徒や同僚からも嫌われている変わりものの歴史の教師ハナムであった。彼もまた帰る家族の元や実家はなかった。それに食堂を差配するウ”ェトナム戦争で一人息子を失ったばかりの女料理長メアリー。そして生徒たちのうち4人は、スキー
第2次大戦中、ナチス親衛隊が,ポーランドのアウシュビッツに強制収容所を作った。塀を隔てた屋敷に住む収容所の所長とその家族の暮らしを描いた映画である。 空は,青く晴れ渡り、近くの川縁で楽しそうに家族連れが水遊びしたり泳いだりしているきわめてゆったりとした風景。 所長ヘスには、妻ヘートゥ”ィッヒと男2人、女2人と赤ちゃんの5人の子どもの7人家族と犬そして使用人。 アウシュビッツの中では、なにが行なわれているかあたかも感知してない幸せな生活、子どもたちの騒ぐ声、赤ん坊の泣き声、犬
{シネマガイド} 囲碁勝負 今は、江戸にて長屋くらしの浪人,柳田格乃進は彦根藩の家老であったが藩内のもめ事から無実の罪を着せられて今は江戸で浪人暮らししていた。。その時、同僚の柴田は有名画家の掛け軸持ち出し逃亡した。しかも、格乃進の妻を犯したことで妻はその責に苛まれて水死してしまった。 浪人の身となった格乃進は、篆刻をまた、娘の絹は、針仕事を糧に長屋暮らしであった。 格乃進は、囲碁に長けていて碁会所ではいちにを争う腕前であった。あるとき道場荒しに来た男にその碁会所の仲間がこ
{読書の小窓} 明治初め北海道東部、海に面した白糠から山の中を半日かけて歩き山小屋にたどり着く。その小屋の主、熊爪は、養父が行方不明になってからは狩猟犬とともに暮らし熊、鹿、兎等の肉や毛皮や山菜などを町で売って暮らしの拠り所していた。 白糠は、古くからアイヌの人々が住んでいた。今は、和人も多く住むようになり海産物で栄えていた。 町はずれの門矢商店は熊爪が持ち込んだ熊や鹿の肉や毛皮を買い取ってくれそれを料理屋、毛皮職人、薬屋に卸していた。 門矢商店の店主は、井上良輔と言って白糠
菊づくり菊の種類 大菊:厚物、管物、厚走り 古典菊:嵯峨菊、江戸菊、丁字菊、伊勢菊、肥後菊 小菊:小菊(山菊)スプレー菊、ポットマム、食用菊 大菊 厚物(あつもの)・・・大菊の代表種、数百枚の花弁が重なり合い盛り上がって咲いている。手まりのような花形。国華金山、国華越山 管物(くだもの)・・花弁が管状でかんざしが開いたように咲く。太管、細管など 古典菊(こてんぎく)・・・それぞれの地方で古い時代から栽培されてきた菊。嵯峨、伊勢、肥後菊は古典三菊とも言われている。 嵯峨
{シネマガイド} ウクライナの南東部の港町、巨大製鉄所等のある工業拠点、マリウポリ。 ロシアの軍事侵攻により戦禍に晒された惨状をAP通信のウクライナジャーナリストが命がけで記録を続けたドキュメンタリー戦争映画である。 砲弾で家を壊された老女は息子を探して泣き叫ぶ。サッカーをしていて被弾した少年。 ロシアは、一般市民に向けて砲弾を撃つことはないと言っていたのに民家や アパートに落下してあちこちで煙が立ち上っていた。 アパートの前を「z」とロシアの標章の文字のある戦車が2台横付
{シネマガイド} ロンドンの高層マンションに住む脚本家アダムは、12歳の時、両親を交通事故で失った。 自分の境遇、身寄りのない孤独を持て余していた。心を閉ざしている。 ある日、自分が生まれ、両親と住んでいた田舎を訪ねることにした。懐かしい思いを抱いてドアー開けるとそこには、昔のままの両親が住んでいた。 両親は、彼を歓待し昔話に談笑が絶えない。アダムの心は開かれていった。 同じマンショに住む一人の男が訪ねてくる。 同じ境遇に見えるハリーと話しているうちにゲイであることを打ち