ジャンヌ・デュ・バリー国王最期の愛人
{シネマガイド}
フランス革命前、ルイ十五世の公妾(こうしょう)となったジャンヌ
は、私生児として田舎の貧しい家に生まれた。娼婦のような生活を送っ
ていたが、美しく成長した彼女を或る伯爵(デュ・バリー伯爵)に見
いだされベルサユ宮殿にも出入りするようになる。美貌と自由な振る
舞いにルイ十五世は、魅了されてジャンヌを愛するようになる。つい
に王室によって認められた公妾の地位を得るのである。
(公妾は、王の個人的な愛人のみならず社交界に出席したりあるとき
には政治にも口出しする)
ジャンヌは、宮廷内の様々なマナーやルール(王に謁見した後、うしろ
ずさりで出口まで歩く)を指導されるが、それを無視する。ルイ十五世
は、そんな彼女にますますのめり込んでいく。
場違いな振る舞いの公妾に宮廷貴族達はことごとく意地悪な態度でデュ・
バリーを退けようとする。しかし、彼女はめげず堂々としている。
後継者の皇太子が、イタリアの王室マリー・テレジアの皇女、マリー・
アントワネットと結婚する。政権を引き継ぎ、ルイ十六世となり権力を
増して行く。ルイ十五世の娘達は、マリー・アントワネットと手を組ん
でジャンヌへのいじめが激しくなる。
ルイ十五世の権力は、徐々に弱体化し、挙げ句の果てに天然痘に罹って
亡くなる。ジャンヌは、ベルサュ宮殿を追われて修道院に入る。
やがて、フランス革命へと歴史は移っていく。
ベルサユ宮殿の豪華さと女性達のきらびやかな衣装に比べジャンヌは、
いつ白いドレスをフアッショナブルに着こなしているのが気になった。
日本では、池田理代子のマンガで描かれた「ベルサユのばら」が有名で
ある。
立川高島屋の8階にキノシネマという木下グループの映画館。
シアター1~3まで3劇場があり椅子がある程度のリライニングが出来て見やすい。