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ホールドオーバーズ(置いてけぼりホリディ)~シネマガイド~

ボストン近郊にある寄宿制名門校の生徒たちは、クリスマス休暇には、誰もが家族と一緒に過ごすため実家に帰る。

雪の学校

孤独な三人
しかし、様々の理由で寄宿舎に留まらざるをえない生徒が5人いた。この生徒たちの監督、面倒を見る役目をいつも校長から押しつけられるのが、生真面目で生徒や同僚からも嫌われている変わりものの歴史の教師ハナムであった。彼もまた帰る家族の元や実家はなかった。それに食堂を差配するウ”ェトナム戦争で一人息子を失ったばかりの女料理長メアリー。そして生徒たちのうち4人は、スキーに出かけてしまって1人残るアンガス、実家に帰ろうと母親に電話をするが再婚相手とクリスマスを過ごすから寄宿舎に留まるように断られる。
寄宿舎での孤独な3人の生活は、間もなく行き詰まりボストンへ行こうということになりハナムとアンガスは課外授業の名目で街のクリスマスを、またメアリーは、産み月を間近に控える妹の家族とクリスマスを過ごすこととなった。メアリーにとっては一人息子を失った心を癒やす休暇であった。
ハナムとアンガスは、街に出てクリスマスパーテイーを楽しんだ。2人は常に同じ行動をとっていたが、パーテイーの最中に急にアンガスがハナムと離れて独自の行動にでた。不審に思ったハナムは彼の後をつけた。

父親の入院している病院

アンガスは、父親が、入院している精神病院を訪ね、久しぶりに父親を見舞った。母親は、父親が精神病になったため二人は離婚していたのだった。
クリスマスが終わって
学校生活が戻ったある日、アンガスの母親と再婚相手が、校長を訪ねてきた。クリスマス休暇中にアンガスが病院の父親を訪ねたのは学校側の監督不行き届きのなせること退学させたいと校長に詰め寄った。
ハナムが呼び寄せられて事情を説明させられた。ハナムは、アンガスをかばって病院を訪ねたのは自分が行かせたのだと責任をかぶった。アンガスは、退学を免れた。
学校をクビになったハナムは、アンガスと固い握手した後、書物や家財道具を乗せたトレーラーを引いた車を運転して校門を出ていった。
心通わせて
クリスマス休暇を、孤独に過ごすはずだった置いてけぼりを食った人たちが迎えたクリスマス休暇は思わぬ方向の中で寄り添わなかった心ざまを引き合わせる絆となっていった。

メリークリスマス

監督:アレクサンダー・ペイン
ハナム:ポール・ジァマッティ
メァリー:ダバイン・ジョィ・ランドルフ
アンガス:ドミニク・セッサ
第96回アカデミー賞:作品賞、脚本賞、主演男優賞、助演女優賞、編集賞の5部門にノミネートされ、ダバイン・ジョィ・ランドルフが助演女優賞を受賞した。




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