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ひっこみ思案が管理職になるまでの葛藤

こんにちは。せなと申します。

自己紹介でも書いていますが、私は子供の頃からひっこみ思案です。
ひっこみ思案エピソードは山のようにあります。

小学校の頃、
授業中答えがわかっていても手を挙げられない。
先生に当てられても大きな声で発表できない。
とにかく大人数に注目されるのが嫌、
間違って恥をかくのが嫌。
そんな子供時代でした。

高校、大学、社会人となって
少しずつ自信や社交性がついてきましたが
根っこの性格って変わらないですよね。
社会人になっても大人数の前の発表は声が震えちゃうタイプでした。

そんな性格の私が、管理職になるまでの葛藤を書きたいと思います。

管理職の打診と固辞

とある金融機関に入社し、いくつかの部署を経験しました。
そんなに楽しくない業務もありましたが、
運がいいことに、自分がやりがいを持てる仕事と巡り会えました。

そして仕事が楽しかったのと、
与えられた目標はしっかりやりきりたいという
負けず嫌いな性格が功を奏して、
良い成績を上げていました。
目の前に仕事に邁進しているといつの間にか30代前半に。

そんなとき、
上司から
「そろそろマネジメントのポジションを考えてみない?」
と言われました。
私は、
「私にはできないと思います。プレーヤーでいたいです。」
と答えました。
男性の上司は困惑していました。
その時の上司の困った表情は今でも覚えています。

確かに、ひと世代上の男性にとって、出世のチャンスがあるのに
断るってこと自体、考えられなかったのかもしれないです…。

2度目の打診

ある程度の年次になってからは、
後輩に仕事を教える指導員のようなことはしていたので、
1対1で指導することは普通にやっていました。

ただ、複数の部下を持って、私の指示の下、
その人たちの目標達成と成長に責任を持つなんて
到底できない、と思っていました。

私はひっこみ思案でリーダーに向いていないし、
やれる自信もないし、
私のせいで部下たちが良い成績をあげられなかったら申し訳ない、、
そのような思いが支配していました。

一度断ったマネジメントのポジションですが、
ありがたいことに、再度上司から打診をされました。
「年末年始のうちに考えてきて。」と考える時間までくれました。
なんて優しい上司なんだ…。

このタイミングで、
そんなに言ってくれるなら…と
前向きに考えようってなりました。
(一回で考えろよ、めんどくさいやつだな。)

こうして、年末年始の検討の結果、私は管理職への道を歩みはじめました。

管理職をやりたくない理由と反論

検討の過程では、自分を納得させるために、
なぜやりたくないのかとそれに対する反論を考えてみました。

やりたくない理由① 私には向いていない

 反論
 ・組織にいる以上、向いているか向いていないかを決めるのは
  上司や人事部であって、あなたではない。
  自分で勝手に決めるな。
  あと、上司や人事部は性格で決めてない、仕事で決めている。

やりたくない理由② 自信がない

 反論
 ・ほとんどの人が最初は自信なんてない。
  みんな表に出していないだけ。
  甘えるな。

やりたくない理由③ 部下が良い成績を上げられなかったら申し訳ない

 反論
 ・やる前から考えすぎ。
  組織なんだから、あなたひとりが背負うものじゃない。
  カッコつけるな。

心配の9割は起こらない、と言わますが、本当にそうですよね。
今考えると、私の管理職になりたくない理由が幼稚すぎて恥ずかしくなります。
管理職になりたくない理由って人によってそれぞれあると思います。もしかしたら、何かの理由でできない方もいるかもしれません。
ただ、もし、心配や不安、自信がないといったやりたくない理由を並べているのだったら、一回冷静な自分や家族・友人に反論させてみてもいいかもしれません。
結構、理由がくだらないと気づくかも。

オーナーシップがある人とない人

私が管理職の道を進んでみようと思った最後のきっかけの言葉を書きたいと思います。

私が管理職になるか悩んでいた時、
とても身近に人に
「あなたは仕事に対してオーナーシップがあるから、きっと大丈夫。
 オーナーシップがある人は、リーダーシップも身につくから。
 みんながみんな、オーナーシップがある訳じゃないんだよ。」
と言われて、少し自信がつき、
そして、管理職になることを決心しました。


リーダーシップを持っている人が、必ず持っているもの。
それが『オーナーシップ』です。
主体性を持って物事に取り組めているか。

これは、役職とかポジションとか関係なく、
「ある人」と「ない人」に別れます。
大企業にいると結構「ない人」も多い。
何をやっても他人事の人、いますよね…

オーナーシップがない人は、絶対にリーダーはできません。
仮に、そういったポジションになったとしても
失敗するか、誰かが犠牲になります。

自分がリーダーに向いているか、いないかを考えたいのなら、
自分が今の仕事にオーナーシップを持てているか、を考えるといいと思います。

自信を持って「今の仕事にオーナーシップを持てている」と思うのなら、
きっと、ポジションが変わっても、上手くいくはず。
誰でも最初は新しいポジションに慣れるまで大変かもしれませんが、
それは部署が変わったり、転職したとしても同じ。

オーナーシップがリーダーシップの始まり。

最後背中を押してくれた人に今でも感謝しています。

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