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フルッツ箱買いの悲しみ

昨日は起きてからしばらく動けず、午後もしばらく経ってやっとのこのこと動き出し、アトリエで制作をした。
それはそうと昨日は悲しい出来事があった。まぁ悲しいというと大げさすぎて本当に悲しいことが起きたときにそれを言葉で表すことができなくなってしまうから、実際のところはそれほど悲しい出来事でもなかったのだが、ともかく僕は少し前に某ゾンでフルッツというお菓子を箱買いした。

それは2480円で、写真にはいちご味とマンゴー味の写真計6個のパッケージ画像が載っていた。説明文には「各3袋」と書いてあって、当然まとめ買いはコンビニでばら売りしているより安いだろうと早とちりした僕は写真の6個×3個ずつの計18個入っていると思ってしまった。それならば140円弱でコンビニの定価の1割引ほどだ。


しかし昨日届いたものを開封したらなんと6個しか入っていなかった。各3個ずつというのはいちご味とマンゴー味各3個の計6個という意味だったのだ。
まぁ普通に読み返してみたら確かに実はそれほど勘違いしないような書き方ではあったが、コンビニの定価の3倍近くで販売されているなどつゆほども思わず己の早計ぶりに悔し涙を飲んだのであった。

そもそもがこのフルッツというお菓子に僕が感動したのはそのコストパフォーマンスであって、僕の好物であるフルーツのフリーズドライのような味わいが、この値段、この量で提供されているという点が大きかった。フリーズドライはなかなか値段が張る割に少量しか入っていないのでおいそれとは買えず、もっぱら人から賜るときくらいしか口にしないのだが、このフルッツは本当に気軽に食べられる量が入っている。
それが一袋413円もしてしまったらもうフルッツの良いところが9割無くなってしまったようなものだ。この値段を出せばフリーズドライのそこそこ良いものが買えたのに、としばらく落ち込んでいた。久しぶりに買い物で後悔をした一件であった。
僕は安売りのものを買ったとき、その定価との差額を「儲かった」と捉える人間だ。たとえばこのあいだiPhone13pro maxの1TBを中古で10万円で購入したが、これは定価で20万弱だ。流石にバッテリーなどは中古なので最大容量が90%を切っていたが、その他の状態もなかなか良い。
その定価との差額10万弱を、僕は儲かったと認識してしまうので、お金を使っているのにお金が増えたような感覚に陥る。こんな感覚でいるといつか破産してしまうことはわかっているので、僕はなるべくものを買わないよう心がけている。差額を儲かったと錯覚するだけでそもそもそこまで物欲もない。
でも本だけはその時買わないと絶版になり、某ゾンなどでとちくるった値段がつけられていたりするので買うようにしている。

話が逸れてしまったが、ともかく差額を得したと捉えるような人間だから、逆に定価よりも高く買ってしまった時のダメージが大きい。しかし、アトリエで絵の具が乾くのを待つ途中に少し前に買った『プルーストとイカ』をひらきアルファベットの起源について書かれているのを読んでいたらそんなことはだいぶどうでも良くなった。その後実家により届け物をしたらシュークリームをもらい、完全にフルッツのダメージは消えたのであった。

しかし、さっき日記のために商品ページのスクショを撮ったら怒りが再燃してきた。今後は商品ページを精読しようと思う。

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