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ソフトボールに見る生活論
こんばんは。お湯です。
今日は地域のソフトボールの試合に出てきました。町内対抗ソフトボール大会のようなものです。私は8番セカンド。え、お湯って野球とかしてたの?って思われそうですね。はい。ほぼしたことがありません。「ほぼ」というのは、小学校の頃の子ども会のソフトボールチームにいたことがあるからです。
さて、試合では、特に守備のときに声掛け(?)があって、なかなか盛り上がります。
ナイスピーーーーー!(ピッチャーがストライクをとったとき)
ツーアウトよーーーーー!(ツーアウトになったとき)
セカンドたのむよーーーーー!(監督がお湯に向かって)
このようにお互いに声をかけ合って、わあわあ言いながら楽しくソフトボールをしていくわけです。私は試合に参加しながら「ナイスピーーー」などと言いながら思ったことがあります。
この声掛けがなかったら、試合や自分たちのプレーはどうなるだろう?
ピッチャーがストライクをとれば「ナイスピーーー」と言うのは、なにもピッチャーをほめているだけではありません。そのように声をかけることによって、ピッチャーは安心できるでしょうし、周りのプレーヤーも「この調子でいけば勝てる!」と思うことができます。仮にエラーをしたとしても、他のプレーヤーから「ドンマイ!次いきましょう!」と声をかけてもらったら、心が軽くなります。そうすれば、だんだんプレーをすることも楽しくなってきますよね。つまり、これらの「声掛け」には、個々のプレーヤーを鼓舞し、試合全体を盛り上げ、自分たちが有利にプレーできるようにするという目的があるわけです。
先に「子ども会のソフトボールチームにいた」と書きましたが、そのときにも「声掛け」はありました。守備をしていてピッチャーが投球するときに、
サーーコーーイーー入ったーーー!
とみんなで叫ぶという習わし(?)があったのです。これも「声掛け」には違いありません。しかし、このときと今との決定的な違いは、その「声掛け」をする意味を考えているか、いないか、ということです。子ども会に入っていた小学生の頃は、「声掛け」をなぜするのかを理解せず、ただ単に叫んでいました。ああ面倒だなあ、というくらいにしか思っていませんでした。一方、今ではその「声掛け」の意味や大切さがわかるので、いつどのように「声掛け」をすればいいのかを考えながら「ナイスピーーー」と言うことができるようになりました。
日常生活においても、「意味がわからないけれどとりあえずやっていること」は多いのではないでしょうか。たとえば毎日の挨拶がそれにあたるでしょう。子どもの頃、私たちは「人に会ったら挨拶をしなさい」としつけられます。もちろんそれは社会において正しいことです。ただ、「挨拶をすることで何がどうなるのか」という意味を教えられることは、意外と少ないのではないでしょうか。「お互いに挨拶をすることで、相手に対して親しさをもっていることを示し、良好な人間関係が築ける」ということを子どもの頃に知っていれば、もっと積極的に挨拶ができるでしょう。
自分たちが日常的な言葉や行動にどのような意味があるのかを考えることで、私たちはそれらを効果的に行うことができます。逆に、このときにはこうしなさいと言われたからやっている、という受け身の姿勢では、機械的に作業をこなすことになってしまいます。これでは教えられたことを活かせず、宝の持ち腐れになってしまいますね。せっかくやるのであれば、なぜそのようなことをするのか、どのようにすればそれが効果的に響くのかを考えていきたいものです。私自身、勉強を指導する中にも、なぜ姿勢が悪いといけないのか、なぜ授業中に私語をしてはいけないのか、なぜ嘘をついてはいけないのか、そういったことを含めた、形だけに終わらない指導を行いたいと考えています。
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