ビジネスデザイン論: 「VISIONが大事」の意味を"分解"しよう。

今日は、会社のVisionがまだ、唱えてるだけの概念になってしまっていて(勿体ない)、手がける事業とうまく紐付いていないスタートアップとの相談。

ビジョンは「自分達が作りたい未来に、実際に行って来たみたいに鮮やかに語ること、その具体的な景色」のことだから。本来は映像化してでも伝える・共有するべきもの。キャッチコピーみたいなフワフワしたワードでは、たぶん本人達も"視えていない"はず。むちゃくちゃ解像度を上げないと。

★誰が、何を思い、どう行動している社会にしたいのかを具体的に描いて→
★それらを実現するための構成要素に因数分解した上で、依存関係を整理して→
★今・現実にできてないこと、つまりギャップ(=課題)を発見して→
★それを埋める為に、自分達ならではの役割・切り口・使命(ミッション)を定めて→
★具体的に実行こと・作ることや、その順序(効果×効率=戦略)を決めて行く

という、事業開発の手法を話した。

この「何の実現を目指して、現実に何から始めるのか」を決めるのが、一番難しい。(※今やっていることの位置づけも。)

「言ってることと、やっていることを繋げる」のがロードマップであり、ストーリー。事業開発やビジネスデザインの肝、魂の部分だ。とりわけ実現の因数分解と課題発見(またはそのプロセスを伴走する)には、深い専門知識も必要になる。

フワフワとビジョンだ、ミッションだ、社会課題だ、イノベーションだ、参加だ、などと語ってるのはストーリーでもなんでもない。そういうプログラムも、大半がただの言葉遊び。ビジョナリーな事業など生まれないよ。

地に足のついた仕事しよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?