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【エッセイ】話の分かりやすさ

最近いろんな人から話が分かりやすいと言ってもらえて嬉しいです。

絵画教室の生徒さんからコレクターさんまで、美術を専門としている訳ではない方からそう言ってもらえているので、本当に分かりやすいと思ってもらえてるのかなという気がしています。
以前に「ツイッターでよくバズる」みたいな投稿をしましたが、それも自分の話や文章が分かりやすいからなのかなとぼんやり思いました。

そういえば、ツイッターでバズった時に不思議に思って「なんでバズるんだろう?」みたいなことを書いたら、「専門用語に要件定義を任せずに、美術に疎い人間でも近い人間でも齟齬なく解釈出来る文章だから」と言ってくださった方がいました。たしかに自分は専門用語をそんなに使わずに噛み砕いて話すし、使う場合でも定義をちゃんとしてるかもしれません。そういうところが分かりやすさに繋がってるのかなぁとかも思いました。

というより、噛み砕いて自分の言葉で言えないということは本当は理解してないということであって、美術業界の人たちってちゃんと意味とか定義とかを理解した上で言葉を使ってない人がけっこう多いんだろうなという気がしました。
というのも、先日アトリエにコレクターさんやアートファンの方々が遊びに来てくださった時に、美術業界の人の使う言葉って分かりにくいという話が出たからです。たぶん、内輪だけで通じるようなドメスティックな言葉か、意味をちゃんと理解できてない言葉を使う人が多いんだろうなと思いました。
そういうのって、その内輪にいたり、ツッコんでくる人がいないとなあなあでなんとなく成立してしまうのですが、やっぱりコレクターさんやアートファンの方からすると「意味分からん」って感じみたいです。

自分は博士号を取得したものとしてアウトリーチも使命だと思っているので、そういう美術業界の悪癖を少なくとも自分の周りだけは無くしていきたいなと思っていました。
ということで「隗より始めよ」じゃないですが、とりあえず自分はこのままとにかくわかりやすい言葉遣いで、広く色々な人に伝わる表現をしていきたいです。

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