【エッセイ】文体について
私の参加する金沢で9月13日(金)から開催の展示、「釘を打つ(打たれる)」のステートメント(↓のURLから見れます)は、ギャラリストからもらった骨組みをを私が解釈して書いたのですが、出品者の新井さんから、「読んだとき菊池っぽい文体だと思った」と言われて、「自分にも文体ってあったんだなぁ」みたいなことを素朴に思いました。
https://poolsidegallery.jp/posts/hammer_nail
もちろん文体がない文章はあり得ないわけですが、それを「菊池のスタイル」って言ってみたりすると、「執筆が本業ではない自分にスタイルなんて大層なもの…恐縮です」みたいな不思議な気持ちになります。
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一昨日の朝に上の展示の作品の集荷があって、それからは論文の執筆に集中できています。
いまは分析美学の領域で議論されている「作者の意図」というトピックについて書いています。
このトピックは「芸術解釈における『作者の意図』の関与性について考える」というものですが、そこでいう「意図」ってそもそもなんだ?みたいなことについて、シリーズ形式における制作という観点から考えています。
個人的に美学者の村山正碩さんの論文「意図を明確化するとはどういうことか:作者の意図の現象学」が抜群に面白くて(↓のURLから読めます)、その議論に実制作者として知見を加えたいなみたいなモチベーションで書いてます。
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/283080
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で、その論文を書いていたら(下記画像)、自分の文章ってなんというか、比喩的にいうと「ねっとり」してるな(?)みたいなことを思いました。
接続詞が多用されていたりとか、段落が変わっても常に前の文章とのつながりを維持しながら書かれていたりとか、あとは、物事を並置して提示するのではなくて因果律に則って提示してるのとか、そこらへんが「ねっとり」さに繋がってるのかな、なんて思ったりしました。
この「スタイル」はこうしようと思ってたどり着いた訳ではなくて、自ずとこうなったという感じなので、文体って面白いなぁと思いました。
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展示は今日ギャラリストに設営してもらいます。
どんな展示になるかとても楽しみです。
「釘を打つ(打たれる)」
会期:9/13(金)〜10/13(日)※金土日オープン
時間:12:00〜18:00
会場:POOL SIDE GALLERY(石川県金沢市広坂1丁目2-32 北山堂ビル2F)
出品:新井碧、菊池遼、山縣瑠衣
https://poolsidegallery.jp/posts/hammer_nail
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