【番外編】スポンサー獲得事例⑥〜アマチュアボクシング〜
⑤までお目通し頂きましてありがとうございます。
今回はいよいよクライアントさんと直接お会いする際の留意点を挙げていきたいと思います。
〈アポ時留意点〉
これまでの努力が実りようやく獲得したアポイント。積み上げてきた準備に手間暇かけた分だけ懸ける思いは一入だと思います。
では実際にお会いする上での留意点を上げていきます。
・遅刻厳禁
・忘れ物
・丁寧な挨拶
・お相手の話を遮らずにきちんと聞く。
・言い難い内容や要求も臆せず伝える。
こんなところでしょうか。
「え。そんなん当たり前やろ。小学生やないんぞ。」といった内容かもしれませんね 笑
正直。私が偉そうにとやかく言えるのも準備段階までとなります。
ここから先は各々の人間力やコミュニケーション能力次第。
ですがここまでに至る準備を最低限為していれば間違いなく丁寧かつ慎重な対応というものは自ずと出来るはずです。
一つ言えるのはお相手の会話のペースに合わせ、質問にはきちんとお応えした上でご自身の希望や主張を述べるようにしてください。
どのような仕事でも鉄則と言える事があります。
それは「聞く。」という事。
交渉時には特に言えるですが、お相手のビジョンや疑問等が全て出尽くしてからご自身の希望やプランや主張をお伝えするという事です。
競技そのもののルールや特性。業界の内情等お相手が把握してない可能性は十分にあります。
一から興味を持って頂けるように順序立てて説明して下さい。
何となく間違ったご理解をされていたとしても話を遮る事なく取り敢えずは聞くに徹して下さい。
そしてご自身の発言の番になった時、お相手を否定する事無く説明して下さい。
留意する事はこれだけのシンプルなモノです。
だからこそ事前の準備がいかに大切かがお分かり頂けるかと思います。
では、次に最も我々競技者の活動にダイレクトに影響する金額設定の件を述べて行きたいと思います。
〈金額設定〉
このnoteを見ている方々に質問させて下さい。
ご自身に幾らの価値があるかという事を意識された事は有りますか?
私の事例ではありますが、大学時代。某一流企業の会長さんに剣道の試合会場で直接お声がけ頂いた事があります。
「うちに来ませんか?僕は君を¥10,000,000支払ってでも獲得したいと本気で思ってます。是非検討して頂きたい。」
といった内容でした。
残念ながら当時、ただの体育大生だった私にはその言葉の意味も金額の大きさも重さも全て理解する事は出来ませんでした。
また、当時の私には希望する道が別にあった為、そのオファーをお受けするには至りませんでしたがその会長様とはその後も親しくさせて頂いております。
生まれて初めて自分に付いた値段。
それは「自分に付いた値段以上のものを生み出さなければ私に価値は無く、せっかく申し出頂いた会長様の顔に泥を塗る。」と言った意味でもその後の人生においても常に意識する数字となっています。
競技者とスポンサー企業との間に相場等は一切無いと私は考えています。
ですので『自分と自分がやれる事の価値=金額』ここは他者の前例に引っ張られる事なくご自身で精査の上決めて下さい。
競技によって1社のみとしか契約出来ない方。
何社でも契約可能な方。それぞれのプランニングに応じてフォーマットはご自身で構築して下さい。
よく格闘技の業界で耳にするのが、選手がプライベートや休養の時間をスポンサー様との会食等で時間を割かれ、ストレスを抱えていたり、練習や減量に支障を来たす。といった事です。
①でも説明致しましたが、企業の社員様が現場で日夜汗水垂らして生み出したお金を頂く側の立場の我々が「出資して貰う。」のみのスタンスでいたならば上記のストレスを抱えて競技活動に支障を来たすといった事は致し方ない事なのかと思います。
しかし、企業様に対してご自身が「何が出来る?どのような利益を齎せる?どのような可能性や夢を見せれる?」といった点を突き詰めて考え、契約時に伝え、アクションを起こせたならば、少なからず契約後もご自身の状況や内情を対等にお伝えし、協力頂く環境は作れるはずです。
そしてそのような関係を構築した企業様とは競技引退後も切れない関係が継続します。
おんぶに抱っこ。ごっつぁんです精神丸出しの企業にとってお荷物なだけの競技者にはならないで下さい。
今回、Twitterでの発言を発端に6回に渡って長々と駄文を連ねて参りました。
なかなかプロデビュー前の競技者の発信をここまで読んで頂ける方は少ないと思っておりましたが、幸いな事に他競技のチャンピオン達。五輪競技の日本代表の方々等からアクションを頂き、それが励みとなって最後まで書き上げる事が出来ました。
私自身。今年の頭に契約中や新規契約予定だったスポンサー様が離れ競技続行が出来ない状態となりました。
久々に現場で営業に走り回り、数字を追いかけ、クライアントとやり取りをする中で、これまで競技活動に夢中になる余り薄れていた大切な気持ちを取り戻す良いきっかけとなりました。
今後、練習と並行してスポンサー新規獲得営業、また、契約スポンサー企業様とのお仕事。
競技者として残り何年走れるかは今はまだ分かりませんが、目的を果たし。行けるとこまで突っ走っていければと考えております。
では!
最後までお目通しいただきまして誠にありがとうございました。
競技者の皆さん。共に頑張りましょう!!!
以上!
菊池真琴