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【番外編】スポンサー獲得事例① 〜アマチュアボクシング〜


 水道屋シリーズを目にして下さってる方には何のこっちゃという内容になりますので悪しからず。


〈はじめに〉

 昨日Twitterにて何気なくした投稿に対し、様々な競技の選手から内容の問い合わせを頂きました。「私のような名もなき女子ボクサーのTwitter投稿1つにまでアンテナを張るストイックな選手は本当にスゲェや。」と大変刺激を頂きつつ、勿体ぶるのも違う気がしたのでサクッと公開しちゃおうと思います。

 無料公開に関しては、別にこんなんで金稼ぎたいなんて微塵も思ってないし、私の例を公開する事で感化され、更にアレンジを加えた人が大成したならば、競技云々以前に前を向いて走る生き物として嬉しい事この上なしですしね 笑

 今後何かしらプラスに繋げれた方がいて、どうしても御礼したいなんていう義理堅い侍の様な方がいたならば私の試合を見に来て肩パンの1つでも喰らわしてやって下さい。それで十分です。

 そして最後に一つ。
 これから公開する内容は当たり前の事を当たり前の思考で順序立てて当たり前に行うと言う非常にシンプルかつ地味で根気が必要な内容です。
 人や企業様から資金の提供を受けるという事に裏技なんかは決して有りはしないと私は思ってます。
 そういった一攫千金狙い的な感覚で目を通してくれてる方がいたならば、多分私のやり方は向いてません。
 他の方の紹介やセミナー等受ける事をお勧めします。

 では始めます。


〈スポンサー企業の探し方例〉

 先ず最初にスポンサー獲得に向けてどこの企業にどのようにお声がけすれば良いか迷いますよね。
 ・知り合いや親戚の社長さん
 ・知り合いの会社にボクシング好きの役員がいる
 ・交友関係が広い方に相談

 恐らく脳裏に浮かぶのはそんな所ではないでしょうか。
 私も最初はそうでした。
 しかし考えて下さい。もしコレを見ている方の中で物販や営業の経験が有る方がいればお分かりになるかと思いますが、身内に商品を販売する程気を使う事はありません。
 契約金額もしかり、状況、情報、状態、生活。

 全てが無制限に筒抜けになったり、金銭が発生する以上競技活動中や引退後にトラブルに発展する可能性すら否めないと思います。
 知り合い。身内。紹介。
 入り口は楽かもしれませんが、最終的なリスクまで見越した上で行動に出て下さい。


 因みに私事ではありますが、アマチュアボクシングでは所属企業は1社のみ。企業ロゴ等も所属企業のみの使用が認められていました。
 ですので、金額や人間関係の破綻等へのリスクヘッジの観点から私の場合は早々に身内や知り合いへのアプローチはカットしました。

 では見ず知らずの人や企業にどのようなアプローチをしていけば良いのかという問題ですが、ここからは選手個人の生き様や競技性、ターゲット。企業様によって千差万別になってくると思うので私の実例をご紹介させて頂きます。

 先ず私の目的は「東京五輪に出場し、最後まで生き残る事。」でした。
 要するに「東京五輪で金メダル」です。

 そしてアマチュアボクシングでは選手登録を各都道府県の連盟に行う必要がありました。

 先ずここでリンクすべき点は「五輪」のワードを快く聞き入れてくれ、尚且つ在住経験のある地域の企業です。

 先ず登録連盟。
 私の場合、居住地と練習場所は自分の中で拘りを持った上で「世界一強くなれる場所」だと思い選び移り住んで来た身の為、この場所を離れる気は更々ありませんでした。その為選択肢は在住地域か故郷の二択になります。
 在住地域に関しては社会人アマへの対応フォーマットの様なものが既にあった為、「楽ではありそうでしたが自由には出来なそう。」と直感的に判断し、オリジナリティとストーリーを構築出来る可能性を感じた故郷での登録を選択しました。

 

 次に企業選択。
 故郷での連盟登録が決まれば必然的に所属企業の選択は故郷の企業になります。
 ルールはありませんが、そっちの方がアプローチしやすいと判断した為です。
 五輪の場合は全世界TV中継がある為興行場所や放映地域は問いませんのでやり易いと言えばやり易かったのかも知れません。

 私が事前にリサーチした内容を以下に箇条書きにします。

 ・故郷のプロスポーツチームやアマチュアスポーツの大会に協賛している企業名の割出し
 ・新聞やネット記事等から五輪絡みの協賛や発言発信をしている企業の割出し
 ・割出した企業の規模、理念、資本金及び株価の変動。取引先企業等の情報。
 ・割出した企業の発展までのルーツ、会長や代表のプロフィールや生い立ち、家族構成、趣味趣向や理念。今後のプラン。

 ザックリ以上の4点です。
 これらは考える事なく当然に行った事柄なので他にもあったかもしれませんが思い出したらまた別の機会にでも。

 以上が私の実践した「企業の選択の方法」になります。

「そんな暇あったら練習せんかい!」と言った声が聞こえて来そうではありますが、練習環境と生活環境を整えた上で全てを賭けた勝負に出る為の手段です。

 生活の為にアルバイトをする。毎日毎晩寝る間を惜しんで働いているのに生活するのがやっと。 
 そういう時に人はどんな行動を取るでしょうか。一旦借金して資格や技術を得て倍以上の額を稼ぐ為に勝負に出る。
 ぶっちゃけ私にもそんな時期がありましたしその様な勝負に出た経験があります。
 ですので我武者羅が美学や得策とは言えないということも重々承知の上で発信しています。

 あくまで一例ですが大砲を撃ち放つ為には一時の準備が必要です。
 格闘技でも大技を放つ際にはカウンターのリスクが伴うのも同じだと思います。

 今回Twitterを端として私如き無名選手が偉そうに駄文を連ねていますが、これらはスポーツ云々ではなく生き方や働き方にも十分に結びつく事なのかな?とも考えています。

 今回はここ迄にして、もし続きの手法が気になる方がいらっしゃいましたらDMやnoteにて反応やメッセージ下さい。
 需要が少しでも有るならば微力ながら供給致しますので。

 29歳で五輪に出たいとほざきボクシングを始めた女の持論の導入篇ではありましたが、最後までお目通し頂きありがとうございました。


菊池真琴














 

 

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