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秋田ナンバーになった

昨年夏に宮城県から秋田県へ引っ越して数か月、車のナンバープレートを変える手続きをしていなかった。
正式な手続きの名は「車検証の住所変更」なのだが、ちょっと調べたところによると、どうやら警察署に行ったり、陸運支局に行ったりと、とにかく手続きが面倒くさい。
秋田で就職したと思ったらすぐに無職になったから、このまま秋田に住み続ける保証もないし、まあとりあえず保留で、と思っていた。

しかし、この4月から無事に勤め人に復帰し、どうやらもろもろ大丈夫らしいので、しばらくは秋田にいる見込みとなった。
というタイミングで、自動車税の納付書が宮城県から届いた。

車検証の登録地に納税する仕組みなのか。まあそうですよね。
届いた分はもちろん支払うが、しかし今は秋田県民となったので、今後は秋田県に納税しなければなるまい。
ということで、面倒をおして住所変更することにした。

ちなみに、今後自分が読み返すことを思って注釈を加えると、
コロナ騒ぎで県境を越える移動の自粛が求められているため、
他県ナンバーの車に対して嫌がらせをする事例があるそうだ。
なんというディストピアだろうか、とは思うが、
そのことで住所変更をするものではない。
あくまで納税地を適正化するためだ。

で、さて手続きをするために陸運支局に行ったら、
警察署で車庫証明をもらってこいと言われ、
私の事前リサーチが不足していたと反省しながら警察署に行ったところ、
近年まれにみる横柄な公務員にご対応いただき、
車庫証明は3日後にできるから来いと言われたものの、
3日後の平日に休みが取れるわけでもなく、
やっと今日振替休日を取れたので警察署を訪れ、無事車庫証明をいただいたので、
さて再び陸運支局へ伺いましたら、
この書類を書いたら道を挟んだ向かいの茶色い建物に行って、11番・14番・17番の窓口に行ってください、とご案内いただき、
茶色い建物で、11番・14番と順番に行った上での17番の窓口で、向かいの建物でこの書類を出したらまた戻ってきてください、と言われ、
なんじゃそら、と思いながら陸運支局に行って、
もうめんどくさいし覚えてないけど、結果的には道路を挟んだ建物の間を2往復して、
やっと秋田ナンバーになった。

いったいなんなんだ。
なぜそういう手続きになっているのかは全くわからないのだが、とりあえずお役所すげえなと思った。

話は変わるが、自分でやってみてすごく違和感があったのだけど、
ナンバープレートって、普通のプラスドライバーで外せるものなんですね。
自動車はドライバー一つで公道を走れない状態になってしまうのかと、若干の恐怖を感じた。

そう思いながら、素人丸出しでよちよちと古いナンバープレートを外していたら、陸運支局の方がにこやかに声をかけてくれて、手伝ってくれた。
その方は新しいナンバーを付ける時も手伝ってくださって、大変助かった。
取り付けてもらっている間にちょっと雑談をしたのだけど、
「新しいナンバー、可もなく不可もない数字で、よかったですね」と言われた。
私はナンバーの数字にこだわりがなくて、指定もしていなかったし何も思っていなかったから、「可もなく不可もなく?」と笑ったのだけど、
「前に、444みたいなナンバーになった人が、嫌だって声を荒げてしまって。まあ気持ちはわかるんですけどねー」とおっしゃっていた。
そうか、そういうこともあるのか。
自動車事故は死につながりがちだから、嫌な人は嫌なんだろうな、
その気持ちをぶつけられてしまう役所の人も大変だな、と思った。

そんな経緯を経て、今日の午前中に、無事に秋田ナンバーに変わった。

家に帰ってお昼ご飯を食べて、自動車保険の変更手続きをして、
お昼寝をして起きたら、曇っていた空が晴れていたので、
せっかくだからドライブにでも行くかと、山と海に行ってきた。
ちょちょいっと車を走らせるとすぐに素晴らしい景色が現れるのが、
秋田の好きなところだ。

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