移ろい #1 | Essay
明日は明日の風が吹く
そんな言葉が頭をよぎる。
今、宮城にいる。そして、近くの体育館へ通ってシルホイールを練習している。理由は、後の記事で書くかもしれない。
体育館へ行くたびにシルホイールを組み立てているから、組み立てるのがとても速くなったという冗談は置いておこう。
「夜明けのすべて」という映画を見た。
原作の本の空気感そのままだった。心や体が自分の思い通りにならないつらさを抱えているけれど、自分が誰かにできることを考えて時に支えあう二人の物語。
本には、映画では語られることのない心の声が綴られている。いくつかの文章に自分のことを重ねながら読んでいた。
友達がLINEをくれた。心から嬉しい連絡だった。
体育館で練習をしていた時、トレーニング帰りに私の練習を覗いてくださっていたのか、帰り際に拍手をしてくださった方がいた。
誰かの力になれるということはとても嬉しい。
サーカスの仕事をしたことはないけれど、シルホイールの練習を重ねてよかったと思う。
誰かを想えばこそ、私はサーカスの世界にいる。
泣いても笑っても、嬉しくても悲しくても、きっと自分の糧になる。
自分の中にどこかその思いがある。
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