kikuchi kano

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最近の記事

2024.11.14

よりよいUIやUXを考えて、Webサイトをデザインするのは楽しい。 QAの仕事では、基本的に完成されたもの、またはその過程にあるものを検証する。デザインを0から検討したり、自分が手を動かして実装したりということは、デザイナーやエンジニアの仕事の範囲だから私自身は深く関わることはない。だからこそ、Webサイトを自分で作るのはとても新鮮な体験だった。 誰にでも試行錯誤の時はあるし、何かを始めようと思ってもつまづくこともある。あるゲームエンジニアさんのお話を読んで、失敗したりつ

    • 2024.11.13

      Javascriptの勉強を始めて一週間くらい。 仕事では、Playwrightを使ってWebテストを自動化するコードを書いている。とはいっても、コードの読み方や書き方に慣れていないので日々模索しながら書いている。勉強を始めてから、Javascriptで記述されている部分のテストコードの意味が所々分かるようになった。 今日はコールバック関数を勉強した。「名前を入力したら、コンソールに『Hello!~-san.』と表示するコード」をJavascriptで書いた。Kikuchi

      • 2024.11.10

        夏のある日のこと 6月か、7月。日付は正確に覚えていないけれど、ある日に一本の動画を見た。植松努さんの「思うは招く」。YoutubeでTEDトークというチャンネルに載っている動画。 知ってはいたけれど、見たことがなかった動画をその日に見た。気が付くと泣いていた。 少し前のこと 夏に調子を崩して、サーカス学校を休学した。宮城に戻ったのは9月頃。紹介状を持って受診した病院で正式にうつ病と診断された。 今は薬を飲んでいるおかげか、おおよそ安定している。それでも、回復する

        • 前を見つめるということ

          今日は早起きをして、8時過ぎに体育館へ行った。 昨日、本当に久しぶりに「明日が早く来てほしい」と思った。明日が楽しみだと思えた。早くシルホイールに乗りたいと思った。 こうやって文章を書くことで、誰かのブログや本を読むことで、その人の物の見方や経験を追体験できる。 だからここに、私自身のありのままを書こうと思う。 ここ二か月くらい、私はずっとうつ状態だった。 病気のこと。将来の不安やプレッシャー。仕事のこと。夏の発表会のこと。 悩みを一人で抱えて、周りにうまく頼れず、心も体

          もうひとつの日常

          高校を卒業してから今まで長く続けている仕事がある。 多くの人にとっては聞き慣れない、QAエンジニアという仕事をしている。エンジニアという名前だけれどプログラムを書くことはほとんど無い。QAはQuality Assurance(=品質保証)のこと。主にWebサービスが一般にリリースされる前に不具合がないかテストをする、そしてその他幅広い品質維持と向上を担う。どうにか仕事の内容をやわらかく書けないかなと思ったけど、やっぱり文字で書くと固くなってしまう。 初めに勤めた企業では、Q

          もうひとつの日常

          憧憬を追う

          目指すものがあるということは、向かっていく先があるということで、それは嬉しいことだと思う。 今日進むことができることの最大値まで技術を上げられるようにすること。いつも頭の片隅に置いている。 発表会までに作品が仕上がるかもしれない、かたや仕上がらないかもしれない。肌感でどちらも感じていて、当日までに理想にどこまで近づけているか未知数だ。 体調は万全ではないから気持ちも弱くなる。でも、家に帰ってどれだけ弱音を吐いてもいいから、今目の前の練習だけは心身ともに向き合おうと思った

          憧憬を追う

          現在地

          サーカス学校の発表会は来週末にある。 今日を入れてあと10日。 発表会に向けて新しい作品を作っている。 華やかでエネルギーを感じられる作品にしたいと思って、今までの応用の技や動きで構成を組んだ。 作品は5月の後半から作り始めた。準備期間が2カ月とない中で作品を仕上げるなんて無茶だ。でも無茶だと言ったらそれで終わりだともう一人の自分が言う。 無理をしてもしなくても、作品を完成させられるか分からない。 練習は進んでいる。できる技や動きは増えている。 長期的に見れば、シルホ

          静かな夜明け

          サーカス学校へ戻って二週間。 宮城へ戻っていた三カ月が回り道だったのか、近道だったのかは分からない。でも、持って帰ることができたこともある、今はそう思っている。 映画「CODA あいのうた」で歌われた「Both Sides Now」という曲を聴いて、自分自身を重ねていた。学びの場を離れ、何を失ったのか、何を得たのかを日々思い巡らせる自分の気持ちを支えてくれていた。 全ての物事は移り変わっていく。 季節が巡るように。 サーカス学校の花壇に素敵なひまわりが咲いていた。 体

          静かな夜明け

          2024.05.09

          幸せという感情を本当の意味で知ったのはいつだろうか。そう遠くない日のような気がする。 生きる意味はと聞かれたら、思い浮かぶのは高校生の時の自分。誰かに生きる力をもらったように、多くの人の想いに支えてもらったように、次は自分自身が誰かの力になれることを望んでいる。誰かの支えになれることを心から願っている。 つらいことも悲しいこともあるかもしれない。でも、楽しいことや嬉しいことに出会うかもしれない。生きる意味や生きる価値があるかもしれない。一緒にたくさんの時間を過ごす中で、ほ

          移ろい #4 | Essay

          今日は一日体育館に行って練習していた。 家の隣の公園の桜は、昨日や今日で満開になった。 今まで書いたことがない倒立のこと。 一か月ほど前から、サーカスアーティスト/コーチの杉本峻さんに指導を頂いて倒立の練習に力を入れている。 まっすぐの倒立も、膝を抱えた形の倒立も、コントーションのように背中を曲げた形の倒立も、それぞれ長くとまれるようになった。 倒立に必要なスタミナや筋力がついて、手や腕、体全体でバランスがとれる。バランスをとっている中で少しぶれても、修正して倒立をキープで

          移ろい #4 | Essay

          移ろい #3 | Essay

          今日は一日体育館にいた。隣の市の塩釜体育館で練習していた。 来月の体育館の広報に載せたいので…と今日体育館の職員さんから取材を受けた。いくつかの質問にお答えして、冬の発表会で作ったパフォーマンスもお見せする運びになった。冬の発表会の時より技が安定したスーパーマンや他の名前のない技がパフォーマンスで決まった。よかったなあと思う。 練習をしているとき、隣には地域の卓球サークルの方々がいらっしゃった。ある方が帰るときに、「まだ練習するの?」と声をかけてくれた。はいと答えると手で

          移ろい #3 | Essay

          移ろい #2 | Essay

          今日は晴れてとてもいい天気だった。雲一つない青空だった。あの日もそうだったろうか。 2011年、私はとても幼かった。昨年、地域紙の河北新報に、ある経験談が何日にも渡って特集されていた。3月11日、津波に呑まれながらも助かった方の証言だった。 他にも当時のことを見聞きして、どれほど事が大きかったのか、悲しみがどれほど深いものだったのか、その片鱗を知った。 地元は多賀城という街。市の駅前には「多賀城市 追悼式」と表され、献花台が設けられていた。昨日や今日、多賀城だけじゃない他

          移ろい #2 | Essay

          移ろい #1 | Essay

          明日は明日の風が吹く そんな言葉が頭をよぎる。 今、宮城にいる。そして、近くの体育館へ通ってシルホイールを練習している。理由は、後の記事で書くかもしれない。 体育館へ行くたびにシルホイールを組み立てているから、組み立てるのがとても速くなったという冗談は置いておこう。 「夜明けのすべて」という映画を見た。 原作の本の空気感そのままだった。心や体が自分の思い通りにならないつらさを抱えているけれど、自分が誰かにできることを考えて時に支えあう二人の物語。 本には、映画では語られる

          移ろい #1 | Essay

          車窓のありか #2

          健康って幸せなんだと思った。 どこかのおじいちゃんの言葉みたいだけれど、今は心からそう思う。 体の内側からエネルギーが湧く感覚。外に出て走れる、筋トレをして練習ができる。その瞬間が本当に嬉しい。 茶番でもなんでもなく、外で日の光を浴びているだけで幸せ なんて今まで感じたことがなかった。失うからこそ見えるものがあるのかもしれない。

          車窓のありか #2

          車窓のありか

          本を読むことが好きだ。 エッセイも、小説も、そのほかのジャンルの本も。 エッセイでは、その人の言葉を見聞きして考えや思いに触れられる。 小説では、その物語の世界観に浸ることができる。 最近、一年ほど前に買って手元に置いていた心理学の本を読んでいる。 高校生の頃から、人の気持ちがどんな時にどう動くのかということに興味があった。自分の心の動き、誰かの心の動き、どれも一様ではないけれどどこか共通しているところがあるように感じていた。本を読んで新しく知ったことが自分の経験と重なった

          車窓のありか

          居場所

          当たり前ではない尊い日々が目の前にあること。それはとても幸せなことだなと思った。 昨年の11月頃に、ふとしたことである歌を聞いた。 ミュージカル Wicked の「For Good」という歌。海外のオーディション番組で女性の方2人が歌われていた。 歌われているお二方の背景と自分の今とはもちろん異なるけれど、歌われている姿や歌詞が、自分の気持ちと重なる部分がとても多かった。メロディーが頭の中をこだまするくらいに、日付を超えてもずっと聞いていたのを覚えている。 一昨日あたりに