移ろい #2 | Essay
今日は晴れてとてもいい天気だった。雲一つない青空だった。あの日もそうだったろうか。
2011年、私はとても幼かった。昨年、地域紙の河北新報に、ある経験談が何日にも渡って特集されていた。3月11日、津波に呑まれながらも助かった方の証言だった。
他にも当時のことを見聞きして、どれほど事が大きかったのか、悲しみがどれほど深いものだったのか、その片鱗を知った。
地元は多賀城という街。市の駅前には「多賀城市 追悼式」と表され、献花台が設けられていた。昨日や今日、多賀城だけじゃない他のたくさんの場所で祈りが捧げられた。多賀城の街に生まれた者として、震災の犠牲になった方、被害に遭われた方を悼む。
駅前で追悼式典が開かれていると聞いて、献花に向かった。一輪の白い花を献花台に捧げた。
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