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ワタシが自立して生きるために、あなたの助けを借りる
当事者主権 岩波新書
中西正明 上野千鶴子 著
序章サマリー
3 自立支援と自己決定
↓ここから
・「当事者主権」の考え方を、鮮明にうちだしたのが、障害者自立生活運動であった。
二〇〇三年四月から障害者に対して支援費制度が導入された。
目的は障害者の自立支援である。二四時間介助を要する障害者が「自立生活」を送る、という考え方は、「自立」をめぐるパラダイム転換によってもたらされた。
障害者の自立とは何か。 二四時間介助を受けても、自立していると言えるのか?
自立生活運動が生んだ「自立」の概念は、それまでの近代個人主義的な「自立」の考え方−だれにも迷惑をかけずに、ひとりで生きていくこと−に、大きなパラダイム転換をもたらした。
ふつう私たちは「自立」というと、他人の世話にならずに単独で生きていくことを想定する。
人々が相互依存して生きている社会で、他人の助けを得ないことが、なぜ理想とされるのか。
障害を持った人が、必要な助けを必要なだけ得られる社会は、どんな人も安心して生きていける社会だ。
障害者運動から生まれた「自立」の概念は、非障害者を標準にできあがった、それまでの「自立」観を、大きく変えた。
最期まで自立して生きる。そのために他人の手を借りる。それが恥ではなく権利である社会をつくるために、障害者の当事者団体が果たしてきた役割は大きい。
↑ここまで
人は1人では生きられないのに、
ご迷惑をかけないようにすることが、なぜ良しとされるのか?
「助けを求めること自体」が、恥ずかしいことだといつから思い込んでいたのか?「我慢すること」がなぜ美徳とされるのか?
などなど、
このように書くと時代錯誤のような気もするが、自分の中に、少しだけそう思っている部分を見つけて、驚く。ワタシの中にもパラダイムシフトが起こる。