初めてのnote|兎がはねる
満月だった、と思う。
真夜中なのにカーテンを透かして、うっすらと部屋の中が見て取れる。
目が醒めたんだと自覚して、最初に月明かりだと気がつくまでの数秒。
「あ、書かなくちゃ」
どういうわけか、そう思ってしまって。
折れたはずの筆と心とやらをかき集める感覚とわけわからん焦燥を道連れに、まっさらでどこまで続くかわからない旅に出ることにした。
そんな今、書いている。
自分をつき動かすもの、たぶん「衝動」、「情熱」、あるいは「夢中」の類…かな。
それに、あの夜はやはり満月だっ