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感情を添えると、言葉は温度を伝え出す

スタッフ間のコミュニケーションがもっと活発になってほしい、もっとみんなに楽しんで仕事に取り組んでほしい……ある経営者さんとのセッションの中でそんな話が出てきたときのこと。
先日放送されたWBCのドキュメンタリー映画や、ドラマ「下克上球児」の最終回とか、そんなチームが理想、という話で盛り上がった。そこに共通するのは、監督が選手を「信じきる」という信念。経営者として、スタッフ一人ひとりを信じきる覚悟こそがまず必要だという認識を共にした。
そんな会社って、どんなイメージだろう?とさらに話を進めていくと、彼が口にしたのが「なんか会社に感情がある感じ」という言葉。

感情のある会社

長く編集の仕事をしてきて今もデザイン会社を経営しながら編集記事を書き続けているプレイングマネージャー。だからこそ、ときどき出てくる言葉のセンスがいい。私自身もコピーライターなので言葉には敏感なほうだ。「感情のある会社ってすごくいいですね!」と、俄然わくわくした。どんなに言葉を尽くして説明するより伝わる一言、というものがある。

言葉は生きものだと思っている。言葉を繰り出す人の感性ももちろんそう。だからこそ、有機的な言葉には特に魅力を感じる。無機物にも命が生まれる。
そもそも、会社は人の集まり。人財あってこその経営だ。
スタッフみんなが笑ったり怒ったり泣いたり、たくさん喜怒哀楽を出しあってほしい、と語るうちに出てきたフレーズ。喜怒哀楽のあるスタッフが集まる会社=感情のある会社。すごくいいと思った。

コピーライティングでも擬人化の手法はあるし、私も好きでよく使う。無意識に使っていたけど、わくわくするからだったんだ。感情という温度を持たせたかったんだ。……そんなことに気づかせてもらったセッションだった。

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