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空飛ぶ飴ちゃん

先日、息子に大泣きされた。
一緒にカポエイラを習っている女の子に笑われた、ばかにされたと、
大泣きしながら憤慨していた。
ことの発端は、私がレッスンが終わったからみんなに飴ちゃん渡してきてと言ったことだ。
息子は、その女の子に渡そうとしたが、”いらない”と言われて、
受け取るまで無理やり渡そうとしたのである。
飴の投げ合いになって、女の子が”ふっ”と笑ったそうだ。
息子は、”ばかにされた”と思ったそうだ。
私も女の子のお母さんも止めに入ったが、息子の大泣きは止まらなかった。
ばかにして笑ったんじゃないと思うのだけど。

車の中で、
そんなに怒って泣いていたらせっかくできた友達も、一緒に遊べなくなっちゃうよとため息混じりに言った。
うーん。。。
まあ、友達いなくていいっか、ママは君が怒っても泣いても好きだから、そのままでいっかと本気で思って言った。

息子 友達は欲しい〜。(大号泣)
私  ばかになんてしてないと思うよ
息子 ばかにした笑い方してる。あいつは前にもばかにした。
   わあああああん(大号泣)
私  う〜ん。
息子 ママに言ってもばかにしてないっていうから、言えなかったんだよ。               
   わああああん。(大号泣)
   わかったよ。自分を押しころして、俺が我慢すればいいんだ。(泣)


ここで、”あ、やばい”とやっと気がついた。女の子が本当にばかにしたかどうかは重要ではないのだ。
自分はばかにされたと感じたこと、息子の言葉を私は信じることが大事なんだと思った。と同時に息子が自分自身をばかにされるやつだと思っていることがショックだった。

どうしたら自分がばかにされる人間ではないとわかってもらえるか、
考えて考えて、まず話を聞かなかったことを謝った。

それから何か好きなもの食べようか。と言った。

息子 オレに食べる権利などない。

ああ、やばいやばい。
とりあえずお腹が空いていたら、いいことがない。
ちょうど近くにスーパーがあったので、
急いで、私はノンアルビールと息子は好きな炭酸ジュースとチータラや、さけるチーズや、じゃがりこなど、ただ好きな食べ物を買って車の中で乾杯した。

お互い飲み始めたら、落ち着いたように見えたが。
誤魔化したように息子が感じていたら嫌だなと思って、
他に食べたいものないか?と聞いたり、何度も謝った。
そして考えた。
また女の子が笑ってばかにしたように見えたら、どうしたらいいかと。

とりあえず、
泣いて怒っても上手いやり方じゃないから、
何も言わないでその場を離れた方がいい。
それから私に話しにおいで。と提案した。

息子 だってあいつが、ママに言うぞって脅してくるんだもん
   そしたら、ママはおれを怒るだろ。

私  そしたら、言ってもいいよと言うといいよ。ママは怒らないと、
   約束するよ。

私は約束をした。忘れないようにしなければいけない。
私は息子が好きだ。
息子も息子自身のことを好きになって欲しいとそんな風なことが伝わるといいなと思う。

息子にこうした方がいいと、良かれと思って言ったことが、
自分を否定されたように思ったかもしれない。

忘れないようにいよう。
いつも君がこの世界にいてよかったと思えるように、
生きているのが楽しくなるように、
無理しないでいいように、
私がまず気楽にしていよう。

そのままでいいんやで〜
関西の人じゃなくたって、やでとか言ってもいいんやで〜

でも関西の人を目の前にして、言えるかどうかは
自信ないんやで〜
どやさ。

来月、大阪からカポエイラの先生がくる。
私は絶対、オリジナル関西弁を使うことはないだろう。
だが息子がオリジナル関西弁を使っていたら、かっこいいと思う。
君はいつも面白くてかっこいい。








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