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ライオンなんだ

私は夜7時くらいになったら、もう眠い。
小さい頃からずっと、大人になっても変わらない。

まだ夫と付き合い始めたばかりの頃は、
私は9時にはしっかり寝るので、
つまらないと何度も
起こされるのが辛かった。

寝させてもらえないというのは、大変な苦痛だった。
しかも、早く寝ることが怠惰であるような、
言い方で責められて大変しょんぼりして、ごめんと私は言った。

だけど、私は早起きで朝5時には自然と目が覚めてすぐに動けることが、
自慢であったし、小さい頃は褒められた。

大人になると夜遅くまで起きているのがえらいみたいな雰囲気を感じていた。私はなんで起きていられないんだと、自分を責めた。

クロノタイプ。
朝型夜型の体内時計は遺伝子で決まっているものらしい。
ライオン型、クマ型、オオカミ型、イルカ型と分けられていると、最近知ったことだ。

私は悪くなかった。
そういう体なのだから。
生まれ持った体内時計は違うのは、しょうがないとお互いを受け止めることができたら、苦しまなくてよかったのかもしれない。

それでも知らなくても、自分の気持ちを夫に
わかってもらえるように、話しをすればよかった。

どうせわかってもらえないと、諦めないで。
自分が我慢すれば、自分が頑張ればいいんだと、
飲み込んでいたから、後々苦しくなっていったんだ。

夜起きていられないというだけで、
辛くなっていたなんて、しょうもない。
しかもそれは遺伝子で決まっていて、私の力の及ばないことだった。

なーんだ。

夜は早く寝る体なんだ。
早く寝ていいんだ。

お布団に入った時の幸福感はたまらない。
それはクロノタイプ関係ないかもしれない。

小さい頃に残っている記憶は、寝る時のことが多い。

冬、乾燥機でぽんぽんに
膨らんだお布団。
あったかくて、まだ乾燥機をかけているのにお布団に入った。
気持ちよかったな。

テレビの前で寝てしまってお布団まで
抱っこして運んでもらった時のふわふわした気持ち。
起きたけど、ぎゅっと目をつむっていた。

どこかへ旅行に行った記憶より
ずっと残っている。

きっと息子もそうかもしれない。
一日を無事に終えて、
あったかくて安心して眠れることが
一番幸せなのかもしれない。


さて、自分の気持ちをいうことは、
私の課題なんだという気がして、
どんどん言っていこうと思っててね。

今、思っていることを言って、かなり気まずくはなったが、
飲み込むよりはいい。誰に何を言ったかは、別のお話で。

わかってもらえないと逃げないことが大事なのではないか。
と思って立ち往生しております。



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