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思春期だ

今日、「うるせえババア」と言ってしまった。
45歳である。70歳の母に。
これは思春期か。話もしたくない。

忘れてしまったが、中学生の頃にもあったのかもしれない。
今は、はっきりと母からもらった先入観や価値観に嫌気がさしている。
ありがたいと思うこともあるけど、嫌だと思うことの方が多い。

母と距離を取ることにした。
今、自分が苦しい状態にいるからだろう。
優しくできない。話も聞けない。
それに苦しいのは、母のせいだと思っている。
毒親と言っていいのかわからないけど、母を毒だと認識することで、やっと母から解放された。
来なくていいよと言われたら、行かないといけない気になったり、罪悪感や申し訳なさを持ってしまったり、言われたことの本心を探ろうとしたり、母のして欲しそうなことを選んだり、こんなにしてもらったのにちゃんと返さないといけないとか、寂しいかなとか、そう思っているかもしれないと考えても仕方のないことを延々と。もう母のことを考えるのはやめた。

母って大変だな。一生懸命に育ててくれたのだろう。私の母は早くに両親を亡くしているから、子どもにできる限りしてあげたかったのだろう。それは私にとっては苦しいものだった。生きていることが苦しくなっていった。
私も息子に同じことをしていないかと不安になって立ち止まる。
その度、深呼吸する。お互いを尊重して彼が生きていることが幸せであるように自立していくまでを一緒に過ごしたい。

私の価値観は私のものだが、一緒にいる息子にも私の価値観が否応なく入っている。彼が自分で私の価値観に疑問を持ち、自分を作っている時期に気づけるようにいたい。
彼が苦しんでいることを、私に一因があることを、忘れないでいよう。
何も言わず、自然に、そっとしておこう。話をしてくれたら聞こう。

その時に、今のこの気持ちを思い出せますように。
彼の今をいつも大事にしていたい。

私が私の苦しみから自分で抜け出せた時、母に優しくできる日がくるだろうから、それまで待っていてほしい。今とても大事な時期なんだ。
「うるせえババア」には全部詰まっているんだな。
言った後も苦しいんだな。忘れないでおこう。




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