鎌倉殿とリヴァイアサン
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が好きです。
鎌倉でお墓巡りするぐらいには好きです。
なかなかリアタイできないのですが、毎週欠かさず楽しみに観ています。
というより、辛い展開で心が病みそうになりながら歯を食いしばって観ています。
今週放送分はまだ観ていないのでアレですが、先週の和田合戦もかなりしんどかったですねえ。。いやもう巴がほんとに。。
…と、いまさら私がドラマの感想を書いても仕方ないので、最後に義時が鎌倉殿に「力」の必要性について語っているのを観て、ふと気付いたことがあったので一つだけ。
ああ、鎌倉の政治思想はホッブズの『リヴァイアサン』なんだな、と。
政府が絶対的な力を持って頂点に立ち、全員がそこにひれ伏すことで初めて秩序が成り立つ、とする考え方。
誰も抵抗したり反撃したりする気になれないほど、絶対的で圧倒的な力の必要性。ホッブズは、そういう絶対的な権力を持つ政府を巨大な海の怪物「リヴァイアサン」と表現したわけですが、鎌倉の「リヴァイアサン的思想」は、最初に頼朝が目指し、義時に受け継がれていくまでの間に次第に強化されていったように思います。
確かに、あの鎌倉の「やらなきゃやられる」的な風潮は、「万人の万人に対する闘争」そのままですもんね。
そりゃあ、リヴァイアサンを求めたくなるのも無理はない。
大河ドラマの展開なんて、全て歴史の教科書でネタバレされてるわけですが、日本史オンチの私はリアルに衝撃を受けつつ楽しんでいます。
さてさて、今週はどんな展開が待っているのやら。
この調子では、年末の「鎌倉ロス」は避けられそうにありません。。
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