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気功と腰|站桩功の、腰の姿勢についてお伝えします。

気功 ブログ|
中国正統派気功老師 盛鶴延先生の気功教室(毎週木曜日、東京自由が丘で開催)のお話しや参加者の体験談などから、「気功で自分の健康を自分で守るために大切なこと」をつづっています。

***

気功に限らず
太極拳など
中国武術を学んでいる方は

立ち姿、姿勢を
大切にしていることと思います。

特に
立った時の
腰の形について
気をつけている方も
多いことと思います。

私もそうです。


ただ、
幼き頃から(?)

気をつけ!
前にならえ!

と訓練され、

全力で
反り腰で
整列してきた身としては

中国武術の

腰の力を抜いて立つ

という姿勢が
とても難しい……。

少なくとも
私はずっと
站桩功(たんとうこう)の時の
腰の形について
悩んできました。

そんな
ある意味
日本人にとって
最も関心事であろう
腰の形・姿勢について

盛鶴延先生は
著書の中で
実はさらっとしか
言及されていません。

腰が反らないように立つ。

えーーーっ!
それだけですか!?

多分、
日本人みんな
(といつの間にか
 日本人代表になっている!)
悩んでいますよ。

もっと
腰の形について
語った方がよいですよ。

そう
心の中で
強く思ってはいたものの、

なかなか
言葉にするタイミングがなく
悶々と悩んでいました。

そんなある日のことです。

盛鶴延先生に
腰について
質問された方がいました。

その方は
長年、拳法を習っていて
ご自身も
腰について
悩んでいたらしいのです。

場所は
中華レストラン
バーミヤンです。

当時は
気功教室の後に
自由参加の形で
近くのバーミヤンに
食事に行くのが
慣例でしたので、

その日も
みんなと
わいわいと
バーミヤンで
食事をしていたのです。

そんな
和やかな雰囲気も
手伝ってか
彼は直球で
こう質問しました。

「先生。
 先生の本では
 腰の形について
 あまり多く
 書かれていませんよね。

 腰の形については
 書かれないのですか?」

ちょうど
盛鶴延先生が
食後のデザート、
マンゴープリンを
食べようと
していた時だったと思います。

盛鶴延先生は
彼の質問を聞きながら
一口
マンゴープリンを
食べた後、
こうおっしゃいました。

首について
書いたでしょう?

えっ?
首?

キョトンとする
私達に
続けてこうおっしゃったのです。

首について、
南京錠の話を
書いているでしょう?

横から見た時
南京錠のような
形にして

首がつながると

腰は自然に
力が抜けた
よい姿勢に
なるんだよ。

今回は
気功の立つ姿勢、
特に腰の姿勢について
お伝えします。


***

確かに
盛鶴延先生は著書
『気功革命 秘伝奥義 集大成』の中で
站桩功の奥義を
こう教えてくださっています。

功の奥義の1つは、
天地合一(てんちごういつ)に
関するものです。

例えば
三円式站
功では

天から
細い紐で
頭のてっぺんが
ブラさげられている
イメージで立ちます。

この時、
顎を引き
首から上、
後頭部が
まっすぐに
なっていることが大切です。

上半身を
横から見ると
「南京錠」
のような形です。

一方、
下半身は
仙骨から紐がでて

その先に
鉄のボールが
ブラ下がっていて
大地まで
引っ張り下げていく
イメージです。

つまり、
上半身は
どんどん
上に引っ張られて
伸びていく。

下半身は
どんどん
下に引っ張られて
下がっていく
イメージです。


站桩功の姿勢

実は
この南京錠の話。

もちろん
とても
大切な話だということは
わかっていましたが、

それでも
彼の質問に対する
盛鶴延先生の答えを聞くまでは
そこまで腰の形・姿勢に
関係がある話だとは
思っていませんでした。

しかし、
盛鶴延先生の話を聞いてから
改めて
南京錠の形を
意識しながら
站桩功をすると

確かに
腰が緩みます。

盛鶴延先生は
彼に

首を南京錠の形をしながら
腰を反ることは
できませんね。

とおっしゃっていました。


なるほどぉーー!!


実はこの時の話は
私にとって
とても大きな話でした。

私は本当の意味で
身体をつながりで
考えていなかったのです。

もちろん
知識としては
全身を流れる経絡についても
ツボを知っています。

肩凝りを治すために
足のツボを刺激することも
知っています。

でも
首の形が
首の意識が
腰とつながっているなど
全く考えてもいなかったのです。

もちろん
この時は首について
おっしゃいましたけど
首だけではありません。

天から
ブラ下げられているイメージ。

仙骨からヒモが出て
下に引っ張られているイメージ。

それらが全てつながって

いわゆる站桩功の
正しい腰の形になるのでしょう。

つまり
盛鶴延先生は
非常に丁寧に
腰の形、姿勢を、

しかも
とても大切な意識の持ち方で
教えてくださっていたのです。

「ほら。
 腰は反らずに
 こういう形にして…。」

そういう教え方を
否定するつもりはありませんし

それが分かりやすい場合も
あると思います。

しかし
こうして
站桩功の奥義を
教えていただくと

形だけでは
多分、辿り着けない世界が
あるのだろうなと思いました。

もしくは
辿り着けるかもしれないけど
それを自力で発見するには
時間がかかるのだろうなと
思いました。

***

長時間
站桩していると
姿勢、特に腰の形は大切です。

その時、

南京錠のように

そう思って
站桩してみると

なんとなく
天と地と
つながっている気が
してきます。

少なくとも私は
そんな気がする気がします。

中国何千年と伝わる
気功の奥義。

やはり
すごいです。

では、また!

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