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子どもと会社が教えてくれた、健康でいられる暮らし方

社会福祉法人基弘会で広報を担当している、山本です。

これまでも何度かこちらのメディアでは記事を書かせて頂きましたが、今回は久々に執筆の機会を頂きました。
私たちが働いている会社、社会福祉法人基弘会では契約農家さんから無農薬で栽培されたお米を直接購入させて頂いたり、昔ながらの製法で作られた無添加の調味料を好んで取り寄せ、生産者様の応援をしています。

そんな生産者様とお仕事の中でお会いしお話を聞かせて頂ける機会があったり、私生活の中で色んな考え方をするようになった結果、毎日の食や健康への意識がずいぶん変わったように思います。

今回は、私の食と健康の世界観について、紹介したいと思います。

きっかけは子どもの食物アレルギー

私は昔から何かと健康に過ごしてきた人生でした。

幼少期、3姉妹の真ん中でわがままいっぱいにすくすく育ちました。
父がアレルギー体質だったためか、姉や妹には喘息やアトピーといった少なからず健康を心配するような症状がありました。ですが私といえば、肌は強いし気も強い。〇〇は風邪を引かないと昔から言いますが、家族の中で風邪が流行っても、私だけは元気に過ごしていました。
そんな身体の健康さは、私にとって数少ない自慢のひとつでした。

だから食生活には本当に無頓着なまま、30代半ばまで来てしまいました。

そして、ありがたいことに結婚して3人の子どもにも恵まれました。
子育ても仕事も順調にさせて頂いているのですが、ひとつだけ心配なことがありました。

それは子どもの食物アレルギーです。私の子どもは3人とも、様々な食物アレルギーを持っています。
卵アレルギーは全員あって、3人の子どもはそれぞれ小麦、大豆、魚卵など、色んな食品に対してアレルギー反応を示しました。

私が食べたものが悪かったから、子どもにアレルギーが出てしまったのかなぁ…と、子どもに食物アレルギーがあると判明して初めて、それまでの自分の「食」への無頓着について反省し、「食」について真剣に向き合いはじめました。

それまでは見ていなかったこと

私の子どもたちのかかりつけの医師はアレルギー科を標榜しておられ、食物アレルギーの基本治療は「除去」の指導でした。つまり、アレルギーの引き金となるアレルゲン食品を食べないという治療法でした。

卵や小麦を使わない食事を作るためにインターネットで情報を集めると、「自然派」という言葉と出会うことが多かったです。出来るだけ体に優しいものを積極的に取り入れるという考え方だと、私なりに理解しています。

まず、私の行動で変わったことは、食品表示をよく見るようになりました。

卵や小麦は様々な食品で使われていて、「え、こんな食品にも卵や小麦が入っているの?」とびっくりすることが多かったです。そして、卵など慣れた食材名以外にも食べ物には色んなものが入っていることに改めて気づきます。
「〇〇化剤」や「PH剤」「〇〇〇酸」など、名前から想像すると、食べ物ではないようなものがたくさん入っている商品があります。
こどもに悪い影響を与えそうな食品を「除去」することを意識して買い物をしていた私は、やっぱりそんな食べ物っぽくないものがたくさん入っている商品を選ぶことも、少し抵抗を感じるようになっていきました。
結果的に「無添加」とうたわれているような商品を選ぶことが増えていきました。

自分の食事では顆粒のだしの素を当たり前に使っていましたが、こどもの離乳食を作るときに昆布やかつおからだしをとったりするので、家で使うだしも、顆粒のものを使わなくなりました。

毎日の食卓に必ず登場する主食の「お米」についても、私たちの事業所で提供している農薬を使わずに栽培したお米を会社から購入させて頂いたり、スーパーでも減農薬とか、栽培期間中農薬不使用とか、そんな表記があるお米を選ぶようになりました。

とはいえ食生活の全てがそんな自然派になっているわけではなくて、これまでの生活で「添加:無添加=10:0」だったものの比重が「添加:無添加=5:5」くらいになっています。

「当たり前」への疑問点

他にも、食物アレルギーを持っているから気にするようになったことがあります。
それは、インフルエンザなどの予防接種についてです。

子どもは、生まれてからたくさんの予防接種が予定されています。

予防接種の問診票の中にはもれなく「薬や食品に対するアレルギー反応の有無について」を確認する項目があって、私は毎回そこに「はい」と食品に対するアレルギーがあることを選択し記載します。
たくさんの予防接種を受けていくうちに、少しずつここに疑問を持つようになりました。

というのは、問診票の中に書かれている項目というのは安全に予防接種を行うため、起こり得るリスクを医師が事前に確認するための質問だからです。
つまり、食物アレルギーを持っている我が子たちは、そもそも予防接種をすることはアレルギーが無い人と比べると高いリスクがあるんだと、考えるようになりました。

当たり前のように予防接種をすることに、少し怖さを感じるようになりました。

調べると、世の中には子どもの予防接種をしないことを選択している方々も一定数おられるようで、そんな方々への世間の意見は冷たいものです。私も少し前まで、そんな方々の考えがわからずに、「なんで決められたことをしないんだろう」って不思議に思っていた一人でしたが、少しずつ考え方が変わってきたように思います。

今のところ、年齢に伴って接種を推奨されているものは行ってきているのですが、任意で行うインフルエンザなどの予防接種は、もうこれ以上打つのはやめておこう、と思っています。

良いと思うものを選んでいく暮らし

子ども達のアレルギーは、除去食のおかげか、自然派な食生活のおかげか、少しずつ卵や小麦などそれまで食べられなかった食品が食べられるようになるなど、改善傾向にあります。
食物アレルギーを持つ子はアトピー性皮膚炎にもなりやすいようで、我が子もその兆しがあるのですが、今のところは悪化せずに来ています。

私の無頓着だった食や健康への意識は、子どもたちのアレルギーと、会社の無添加への取り組み、この2つがあったことで、劇的に変わったなと思います。きっと、どちらか1つだけだったら、こんなに食の安全に関することに意識を向けてはいなかったと思います。

周りを見ると、そんな視点が同じ職場の仲間も多いなと感じます。

私にはまだまだわからないこともたくさんあります。
でも、まずは自分が良いと思うものを暮らしに取り入れて、良くないなと思うものは選ばない。そんな風に健康に暮らしていきたいと思っています。


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