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プロがしている感染症対策、教えます。誰でもできる基本の㋖


こんにちは、基弘会編集部の山本です。
1月から始まった新型コロナウイルス感染症の拡がりに、皆様の生活に大きな影響と負担が及んでいると思います。
我々も高齢者の方の生活サポートをするうえで、やはり感染症対策については例年以上に気がかりです。
未知のウイルスということで強い不安を感じる方も多いかと思います。しかしながら「感染症予防」とという視点から今回のウイルスを見ると、既知のウイルス対策と何ら大きな違いはなく、今までと同じことを同じようにするだけだと、我々は比較的冷静に過ごすことが出来ているように感じています。

今回は、我々が日々行っている感染症予防対策について、書いていきたいと思います。


「持ち込まない」

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まずは、室内にウイルスを持ち込まないこと。

そのためには手洗い・うがいです。
とっても基本的な事ですが、みなさんちゃんと実行していますか?
自分だけは綺麗、なんて思っていませんか?
外気に触れた時点から、様々なウイルスが付着すると思ってください。
外から室内に入ったときは必ず手洗いうがいで付着したウイルスを洗い流す。
どんな感染症であっても、これは大原則なんです。

イメージとしては、手術前のお医者さんです。
室内は手術室。自分はお医者さん。そう思うと、どれくらい真剣に取り組むべきかわかっていただけるのではないでしょうか。

「自分だけは大丈夫。」は絶対NG!
その感覚を変えることから、感染予防は始まります。

「増やさない」

ウイルスは目に見えないものですから、どこに潜んでいるかもわかりません。
しかし確実に言えることは、閉ざされた空間ではウイルス感染度が高くなります。
だから換気をこまめに行うことが大切なんです。
ウイルスや細菌が「死滅する」条件は、それぞれのウイルスや細菌により異なりますが、空間の中に漂うウイルスや細菌の絶対数を減らすということは感染リスクの低下につながります。できるだけ新鮮な空気をこまめに取り入れましょう。

「拡げない」

ウイルスや細菌などの感染は、保菌者と同じものを触るとか、感染した人から排菌されたものを何らかの形で触れたり吸い込んでしまうことにより起こります。
それを予防するためにできることはたくさんあると思うのですが、日々の生活でできることはこんなことがあります。

●ドアノブや手すり、エレベーターのボタンなどを定期的に除菌シート等で拭く
●トイレの便座も座る前に除菌シートで拭く
●トイレを流すときは便座の蓋を閉める
●鼻をかんだ後のティッシュは密封して捨てる

特に、この「鼻をかんだあとのティッシュの処理」が意外と厄介で、意外と家族感染のリスクを上げる行動になりやすいんです!

例えば、家族の一人が風邪などのウイルスに感染していて、鼻をかんだりした後のティッシュを、そのままごみ箱にぽい。
実はこれ、NGです!!

鼻をかんだあとのティッシュについた鼻水は、体内で増殖したウイルスがうじゃうじゃ排出された液体です。それをそのまま乾燥した部屋の中のごみ箱に放置されたのでは、そのうち気化して空気中にウイルスが浮揚して、家族に移してしまうのです。

特に風邪などのウイルスに感染しているとわかっている時は、お手数ですが、使用済みティッシュは毎回ポリ袋などに入れ、袋をくくって、密封した状態で捨てるようにしましょう。
ゴミ箱にふたがついているものを利用するのも良いのですが、それを開けたり閉めたりする時に結局乾燥したウイルスが舞いますので、ポリ袋作戦が一番良いです。

もひとつ言うと、鼻をかんだ後の手を洗わなかったら、それも汚染を広げますので、鼻をかんだ後は手洗いか、アルコール消毒を忘れずに。

汚染エリアを色でイメージする

介護・医療現場で私たちが感染症対応を行う時、介護・医療のプロたちは頭の中で衛生区画と不潔区画を「白」と「黒」の色のイメージで分けて捉え、行動しています。
ウイルスや細菌が全く付着していない状態を「白」、汚染されている部分を「黒」というように、イメージしながら汚染を拡げないように行動するのです。

たとえば、綺麗に洗って乾かされたお皿は「白」ですが、その皿を触る私の手が、何もしていない状態でさわるとその皿は「黒」に汚染されてしまいます。
そこで、「白」の皿を手に取るために、手を石鹸と流水でしっかりと洗って、手を「白」の状態にして皿を触るのです。

このように、介護や医療のプロたちは、日常的に自分の触れた部分が白か黒かをイメージして、衛生区画と不潔区画を識別する癖付けをしているからこそ、自分自身の感染を予防したり、自分が媒介者になって感染を拡げることを防ぐ行動ができるのです。

いかがですか?

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日常生活で、ずっと感染症のイメージを持ち続けながら生活をするのはとても疲れること。でも、今こんな時だからこそ、一人ひとりの意識が大切なのだと思います。
自分だけは大丈夫
なんて思わずに、まずは自分が媒介者にならないように。

持ち込まない。」「増やさない。」「拡げない。

感染症予防の基本の㋖。
ぜひ、頭の片隅に置いていただけると幸いです。

Text by 山本郁子(基弘会編集部/デスク)



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