3密回避の"遊び" キャンプの魅力
はじめまして、星と申します。私は、本メディアの運営元である社会福祉法人基弘会が経営する「リズムタウン仙台」という施設のスタッフをしています。
連日ニュースではコロナウイルス関連の報道が世間を賑わせ、クラスター、ステイホーム、3密、ソーシャルディスタンスなど、新たな言葉も多く生まれました。今年のゴールデンウィークも旅行や外出が出来ず、ご自宅で過ごす方も多かったのではないでしょうか?
いつまで続くか分からない自粛ムードの中でも、3密(密閉/密集/密接)を避けながら楽しみたい!そんなあなたにおすすめなのが「キャンプ」です!
今回は私の趣味であるキャンプについて、少しお話させて頂きたく思います。
▼3密回避しつつ外に出たい…
外出自粛が続き、特に小さなお子さんがいらっしゃる家庭では我慢の限界を迎えているのではないでしょうか?
その反動からか、緊急事態宣言の発令で休館していたショッピングモールや動物園、水族館も、営業再開と共に多くの人で賑わっていますね。
ウイルスをもらわない、拡散させない為のステイホーム期間でしたが、外出解禁によって再びウイルスを蔓延させてしまう二次感染の恐れも懸念されています。
外出を避けて長い時間家の中にいると退屈してしまう。かといって外に出かけても3密は回避できない…。
そんな葛藤を抱えている方にオススメの遊びこそが「キャンプ」です!
まず、キャンプは屋外で行いますので比較的3密を回避しやすいと言えます他のキャンプ場利用者ともソーシャルディスタンスを保ちながらテントを設営するので、他人との接触もほとんどなく、感染リスクを抑えることができます。
気を付ける点といえば、キャンプ場へ向かう途中のスーパーでの買い出しや、キャンプ場での受付のときくらいです。
3密を避けた買い出しをする、キャンプ場の感染対策を事前に確認し、アルコールを持参するなどの対策をしっかり行えば、行動を制限された中でも”遊び”を楽しむことができます。
もちろん、コロナ対策で営業を休止しているキャンプ場もありますので、行く前に必ず確認してくださいね。
▼子どもの頃の“ワクワク体験”を思い出させてくれる
私の幼少期は、友達家族と一緒にキャンプへ行く事が夏休みの恒例で、川で釣ったアユを焼いて食べたり、日が昇ってから暮れるまで一日中走り回ったり、空一面を覆う星を眺めながらゴロ寝をしたりと、学校と家の往復では味わえない非日常に胸をときめかせていました。
しかし大人になるにつれ、そういったワクワク体験とは無縁になっていき、いつしか「遊ぶこと=飲み会」の方程式が出来上がっていました。そんな"遊び"を繰り返す中で、ある日友人に誘われキャンプへ出かけてみることに。その日を境にどんどんハマってゆき、気付けば夏になると毎週出かけるほどキャンプに魅了されていきました。
よく「キャンプの何がいいの?」と人に聞かれます。確かに、夏は蒸し暑く、冬は凍えるような寒さの中行うので、キャンプが好きな私でも、快適な室温のもとふかふかの布団の中でぐっすり寝たいと思っています(笑)。
しかし自然の中にいると、普段私たちが生活する中で当たり前だと思っていることひとつひとつが、特別なことに感じるのです。
例えば普段は「ヘアスタイルが乱れるから」と毛嫌いしている風も、ハンモックに寝転びながら風の中に包まれて午後のまどろみを楽しむ瞬間はとても心地よいのです。
家の中では絶対に出会いたくないと思っている虫ですら、「こんなに小さいのに生きているんだな~」と考えるとなんだか愛らしい存在に思えてきます(笑)。
現代社会を生きる私たちにとって、自然の中で過ごすことはある種の非日常体験なんですよね。普段の生活から離れ、緑の中で過ごすことで生まれるこのワクワクは、幼い頃にキャンプで覚えたあの感覚と同じなんです。忘れかけていたワクワク体験を思い出させてくれるもの、それが私にとってのキャンプなのです。
▼“不便”を楽しむ
初めてのキャンプではトラブル続きで、テントを張るのに2時間もかかってしまったり、バーベキュー用の火がなかなか付けられず隣のキャンパーさんに助けてもらったりと反省点ばかりでした。
しかし、回数を重ねるごとに1時間…45分…30分…とテント設営の時間がどんどん短くなったり、必要な知識を身につけて自力で火を起こせるようになったり(火おこしに松ぼっくりは大活躍するんです!)…いつの間にか自分が成長していることに気付きました。
初めはできなかったことができるようになったり、不測の事態が起きても過去の経験を振り返って対処できるようにもなります。
例えば、突然雨が降ってきたら…
・まずは水はけの良い場所にタープ(日差しや雨を防ぐための広い布)を設営して雨を凌げる作業空間を作る
・ペグ(テントを地面に固定する道具)は地盤がゆるくなると抜けやすくなってしまいますので、その上に重しをする(最近は雨でも抜けにくいペグをゲットしました。笑)
・撤収の際、濡れたテントやタープはクーラーボックスの中に片付け、車内が濡れないようにする
などなど…
大人になると、成長を実感することって少ないですよね。そんなとき、あえて不便な環境に飛び込み、そこで失敗や成功を繰り返して成長していく過程を自ら実感できるようになると、キャンプがより充実した時間になっていきます。
極論、自然の中でのワクワク体験を楽しみたいなら、山奥のホテルや旅館に泊まれば済む話です。荷物も少なく、エアコンの効いた快適な屋内で過ごせますしね。しかし、わざわざ荷物を持って車でしか行けないような山奥のキャンプ場へ行き、持参のテントを張り、その中で寝る「不便さ」が楽しく、不思議と癖になってしまうんです。
▼おわりに
ちなみに。キャンプに興味はあるけれど、テントの中で寝ることに抵抗のある方は、ハードルの低いコテージやバンガローから始めるのもアリです。家具や家電が備え付けのコテージもあるようですので、気軽に自然に囲まれて過ごすことができるようです。(個人的には物足りないと思ってしまいますが。笑)
五感を使って自然を楽しみ、成長を実感できるキャンプは、現代社会で疲れたみなさんの心を癒してくれること間違いなしです!コロナの感染拡大に対してまだまだ油断が許されないこの夏は、3密を回避しながら家族・友人・恋人と一緒にキャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか?
text & Photo by リズムタウン仙台 星
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