KIKORIBEATS

地元宮崎で林業をやりながら自然のことや地域のこと等、日々思ったことを綴っています。

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記事一覧

ほんとの私なんて

とてもメンヘラで粘着質で口が悪くて凝り固まって禍々しい。人前ではただやさしく、悪口も言わず、思いやりを持っていたとしても、内側にはそういう部分もたくさん持ち合わ…

KIKORIBEATS
4時間前
1

ぼんやり病

一昨日の仕事の後半あたりから頭がぼんやりして何も考えられなくなった。頭がオーバーヒートしてる感じ。身体の疲れも相まって、やらなきゃいけないことと考えてる事とかが…

KIKORIBEATS
7日前
2

心のふるさと

蝉が去って静かな朝。鈴虫やらがコロコロなく朝露の間に間にひんやりした風がベッドまで流れ込んでくる。夏の暑さが異常だったせいで、まるで嵐でも過ぎ去ったかのようによ…

KIKORIBEATS
2週間前
6

時間の忘れ方。

月曜日、という感覚はその週によって違う。生活リズムが時と場合によって目まぐるしく変わるし心境も変わるので、常に流動的であって、もはや週の始まりという概念すらなく…

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2週間前

自分だけの一等星

誰しもがみな、自分にしか見えない一等星があって、だから誰かと比べる必要はない。 この空気の感じ方、体温、呼吸の深さ、誰とも違う。 誰もが目指す高いあの山の頂上へ…

KIKORIBEATS
2週間前

静なる夜

台風がなにもかもをかっさらっていって、忙しさまで取り払ってくれた。日常という規律正しいリズムをないものにして、一旦リセットする。当たり前にある電気や灯りもモバイ…

KIKORIBEATS
2週間前
5

ジュエリーツツミの店員

東京に住んでいた頃、休みの日によく日の出町(ひのでまち)という街にあるイオンモールに買い物に出かけていた。 イオンモールの真正面の入口を入ると、ちょうどメインの…

KIKORIBEATS
4週間前
1

子育てに正解はないけど

子育てで必要なことって、「させてあげること」だと思った。子供は子供と固定化するではなくて、未来がある、つまり大人になっていく過程を踏んでいく上で経験を積ませるっ…

KIKORIBEATS
4週間前
1

メルケルニラ

メルケル首相が爪楊枝で前歯のニラをほじっているとき、大きな爆発音のような音が鳴った。その振動によりメルケルのニラはあさっての方向へ飛来する。それみたことか!とク…

KIKORIBEATS
4週間前

すみません、よくわかりません。

おとぼけGoogle先生のごとく、農免道路をスローモーションで走る軽トラのごとく、中華屋に雑多に置かれた『静かなるドン』の13巻のごとく、自然さと不自然さのちょうど中間…

KIKORIBEATS
4週間前

やさしさの波が押し寄せてきて

東京から地元へ戻ってきてなんだかんだもう10ヶ月近く経った。15年ぶりの宮崎の夏はくそ暑い。異常だ。仕事で熱中症気味になって何度かダウンしかけた。 それまで出会うこ…

KIKORIBEATS
1か月前
7

イトミミズ学園

シャシャン5時のベールが鳴るべからず 最高の不埒は夜に儚きを示すなり いずこいずこと鳥が鳴くとき いずれも子連れの親にはならまいとせし ビルが潜る海の斜陽には北斎の…

KIKORIBEATS
2か月前
1

フレンチブルドック

乗り込む列車には乗客はおらず 暁のステージ 共に歩まん たゆたう洗濯物の踊る影が肩をかすめて 路地裏を歩く私にダイブ食らわす 夜は背にビート板 夏のほころびを落としな…

KIKORIBEATS
2か月前
1

いびつな退屈

ひま 型を持たぬ透明な時間 無我のしるべ道 焼けたトタン屋根の熱膨張 トラックの排気音 ひま ずるむけの思想に にわかな論法は風愉快 色乗りの悪い肌 ピスタチオの殻 …

KIKORIBEATS
2か月前
2

よぎること

頭によぎること、たとえば先祖(おじいちゃんやおばあちゃん、さらにその先)のことをふと思い出す時、それは同時にあちら側からの呼びかけでもある。 そこになにがしかのメ…

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2か月前
2

距離の問題

「先人の教えは絶対だ」的な古い考えがまだ今の日本にも蔓延ってる感があって、そもそも教えというものに絶対などなく、ひとつのパターンとして提示されたものを、自分なり…

KIKORIBEATS
2か月前
4

ほんとの私なんて

とてもメンヘラで粘着質で口が悪くて凝り固まって禍々しい。人前ではただやさしく、悪口も言わず、思いやりを持っていたとしても、内側にはそういう部分もたくさん持ち合わせている。それが他者に矛先が向かなければ別に欠点でも何でもないんです。

ただやっぱりそういう部分を自分は持っている、というメタ認知は必要で、そこに脅かされて「なんで自分はメンヘラで粘着質で、、、」って落ちる必要はまったくない。

自分を守

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ぼんやり病

一昨日の仕事の後半あたりから頭がぼんやりして何も考えられなくなった。頭がオーバーヒートしてる感じ。身体の疲れも相まって、やらなきゃいけないことと考えてる事とかがガッチャンコしてスイッチオフ状態になってしまった。疲れている、、おれは今とても疲れているぞ、、、。

ラインの返信をする気力もなくぼんやりと「ニュー・シネマ・パラダイス」を観、ワインを飲みすぎてキッチンで寝ていた。
返信が来ないことを心配し

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心のふるさと

心のふるさと

蝉が去って静かな朝。鈴虫やらがコロコロなく朝露の間に間にひんやりした風がベッドまで流れ込んでくる。夏の暑さが異常だったせいで、まるで嵐でも過ぎ去ったかのようにより静かに感じる。

今ここにいること、誰かがいること。この場所にいることで繋がりうる人とかモノとか場所とか生き物。もしかしたらまだ東京で暮らしてたかもしれないという余韻を残しつつ、とりあえず今は、この地元の空気を感じて、地元の土を感じて、生

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時間の忘れ方。

時間の忘れ方。

月曜日、という感覚はその週によって違う。生活リズムが時と場合によって目まぐるしく変わるし心境も変わるので、常に流動的であって、もはや週の始まりという概念すらなくなってる時もある。
日曜日は隣の竹藪の竹が台風で折れて電線にかかったり折れたりしてたので午前中に手前半分ぐらいまできって片付けた。前から気になってもやもやしてたのでスッキリ。
常にタスク脳になっちゃってる感じもあるけど、やってスッキリするっ

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自分だけの一等星

誰しもがみな、自分にしか見えない一等星があって、だから誰かと比べる必要はない。

この空気の感じ方、体温、呼吸の深さ、誰とも違う。

誰もが目指す高いあの山の頂上へ駆け上がることが人生のすべてではない。この広大な地平を心に持ち続けることのあたたかさ、豊かさは何物にも代え難い。

星の呼び声が自分にだけははっきりと聞こえていたら、それでいい。シェアしなくてもいい。この世界がどう見えてるかなんてみんな

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静なる夜

静なる夜

台風がなにもかもをかっさらっていって、忙しさまで取り払ってくれた。日常という規律正しいリズムをないものにして、一旦リセットする。当たり前にある電気や灯りもモバイル通信も、効率的な行動も、止める。

このリセットする感じのスイッチっていうのは、本当は自分の中になければならなくて、この日常の地続きの感じがずーっとあると、もとある地平というか、自分の中の元の位置に戻れ的な部分を忘れてしまう。言ってしまえ

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ジュエリーツツミの店員

ジュエリーツツミの店員

東京に住んでいた頃、休みの日によく日の出町(ひのでまち)という街にあるイオンモールに買い物に出かけていた。

イオンモールの真正面の入口を入ると、ちょうどメインの通路にぶつかる。道路でいうところの交差点みたいな感じ。その交差点の左側にジュエリーツツミがあった。

店舗フロア内に足を踏み入れたこともないし、当然ジュエリーを購入したこともない。が、いつも通るとチラ見してしまうのだ。
というのも、通るた

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子育てに正解はないけど

子育てで必要なことって、「させてあげること」だと思った。子供は子供と固定化するではなくて、未来がある、つまり大人になっていく過程を踏んでいく上で経験を積ませるってことがすごく大事で、
子供だからと言って親は親の役割である炊事や洗濯や掃除をすべてこなしてしまうと、子供は「なにもしなくていいんだ」となってしまう。それはつまり、大人になって自立するための練習、下積みという行為が欠如していて、その段になっ

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メルケルニラ

メルケルニラ

メルケル首相が爪楊枝で前歯のニラをほじっているとき、大きな爆発音のような音が鳴った。その振動によりメルケルのニラはあさっての方向へ飛来する。それみたことか!とクマタカが空中キャッチで奪い去る。ほんの一瞬の出来事だった。

ニラは茨城県牛久市の生産者によって作られたものだった。メルケルのニュースの翌日からニラは馬鹿売れ。スーパーからニラが消え、中華屋ではニラ玉とレバニラを食べる為に駆けつけた公務員の

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すみません、よくわかりません。

すみません、よくわかりません。

おとぼけGoogle先生のごとく、農免道路をスローモーションで走る軽トラのごとく、中華屋に雑多に置かれた『静かなるドン』の13巻のごとく、自然さと不自然さのちょうど中間あたりのななめ48度くらいのとこを狙ってビートを刻む。規則性のあるようなないようなビート。言葉にもドライブ感、ビート感がある。シュールにもビョークにもなれるビート。音と言葉の臨界点に立ってイルカショーよろしくのお姉さんみたいな笑顔で

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やさしさの波が押し寄せてきて

やさしさの波が押し寄せてきて

東京から地元へ戻ってきてなんだかんだもう10ヶ月近く経った。15年ぶりの宮崎の夏はくそ暑い。異常だ。仕事で熱中症気味になって何度かダウンしかけた。

それまで出会うことのなかった人たちと、今までのつながり(幼なじみや高校の同級生)や、地元にいたころには知らなかった場所や人とどんどん出会い、言葉を交わし、そこからさらにつながりが連鎖する。マジでドゥルーズの言うリゾーム構造になってて、びょびょびょ〜っ

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イトミミズ学園

イトミミズ学園

シャシャン5時のベールが鳴るべからず
最高の不埒は夜に儚きを示すなり
いずこいずこと鳥が鳴くとき
いずれも子連れの親にはならまいとせし
ビルが潜る海の斜陽には北斎の絵すらも追いつかず
ゆうべきは買うべきもの
トマト缶に連れられた保育園の窓とりとめもなく
カラスはつらかろうて連れ立って棒になる
蜷川の流れるほとりでの出来事
藤吉に新吉
淫らことよ
呼ばれた時のどきどきの動機
希望づらかろう新潟への変

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フレンチブルドック

フレンチブルドック

乗り込む列車には乗客はおらず
暁のステージ 共に歩まん
たゆたう洗濯物の踊る影が肩をかすめて
路地裏を歩く私にダイブ食らわす
夜は背にビート板
夏のほころびを落としながら夜も冷え冷えと
拾得物保管箱に入れられたままの思い出となり
微かなリズムで記憶を残す
交差点からまた飛び出すカラスの群れ
憂う時の刻む最果てのドア
おうるとうるに歪められて
今ここはどこ
イザナギの広場の断面によく似ている
君は確

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いびつな退屈

いびつな退屈

ひま

型を持たぬ透明な時間
無我のしるべ道
焼けたトタン屋根の熱膨張
トラックの排気音

ひま

ずるむけの思想に
にわかな論法は風愉快
色乗りの悪い肌
ピスタチオの殻

ひま

ひまだ

先立つ雲は道しるべ
時の流れを促して
消え行く線
洗い流された過去
冷え切ったスイカ
ビールの栓
電線にとまるカラス
空高々にカラスの群れはスイカの種
修学旅行哲学
額の傷にサイダーは竜巻
墓地の通り
スウィ

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よぎること

よぎること

頭によぎること、たとえば先祖(おじいちゃんやおばあちゃん、さらにその先)のことをふと思い出す時、それは同時にあちら側からの呼びかけでもある。
そこになにがしかのメッセージが含まれていて、共振し合っている。「タイミングがある」というのはそういうことで、探っていく
必要がある。さらには調べてなにかヒントを見つけ出す必要がある。どこかにフックになる箇所があるはず。これとこれが繋がるのか!という発見がある

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距離の問題

距離の問題

「先人の教えは絶対だ」的な古い考えがまだ今の日本にも蔓延ってる感があって、そもそも教えというものに絶対などなく、ひとつのパターンとして提示されたものを、自分なりに咀嚼し、オリジナリティを加えることによって仕事のスキルなりマインドなりに繋がっていくのが本来の「教える」の在り方だ。

常に仕事がバリバリ出来まくる先人がいる状態というのは、どこか萎縮してしまうし、その教えからオリジナリティの方向へ持って

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