見出し画像

たっこちゃん 、齢ほぼ80歳 #4 0 老人会は楽しいけど80歳に役員はツライ

負けず嫌いなたっこちゃんは老人会の活動でいい成績を修めたいがために自主トレをする。

ボーリングを楽しんでいた頃はコカ・コーラの空き缶を集めて並べ、テニスボールを転がしていた。その距離1.5メートルで、それがトレーニングになっているのかは疑問だった。

吹き矢セットもネットで買って、会の皆には内緒のトレーニングを続けた。そのおかげで大会ではよい成績をおさめ、表彰状がいっぱいだ。そんなにも頑張ったのに、飛沫やらエアロゾルのことがあって老人会の活動種目から無くなってしまってがっかりしている。

囲碁ボールも楽しいけど、吹き矢の代わりに輪投げが始まるそうで楽しみにしている。案の定輪投げセットを買えという。

いやいや、部屋が狭く使えません。投げたら襖が破れるか、タンスに当たって跳ね返って怪我をする。

コロナ禍では多くは中止になったけど、近場の梅園や滝や小さなお城や四季の花を路線バスで、あるいは歩いて見に行く遠足も楽しい。
今年は桜を見に行けそうだ。


老人会がなければ、会う人、話をする人は限られ自宅に閉じ籠りがちになっただろう。
人とつながり元気に活動する場があることは体とこころの健康維持にとてもよい。

だけど、役員になるとちょっとしんどい。会議に参加したり、遠足のの行き先を決めたり、会報作りをしたりは高齢者だけではけっこう大変なのだ。

例えば囲碁ボールの準備と片付け。椅子を並べたりマットを敷いたり。それが手や腰が痛かったり、重いものが持ちにくい後期高齢者にはしんどい。

そう、所属している老人会の会員は後期高齢者が多い。若手とされる60代が少ない。過去には会員募集のビラ配りをしたそうだけど効果はなかったらしい。

老人会の存在が健康寿命を延ばせるなら、医療費を抑えることに結び付くかもしれない。
それなら自治体のサポートがあってもいいかもしれないって思う。

年間わずかな補助金が出ているらしいけど、ほんとに極わずかで、余裕のある会員からの寄付に助けられている面もあるらしい。

年金生活者から多くの会費は集められないし、補助金が増えたらありがたいが、財政難で無理だろう。お金が無理ならせめて人材は出せないかと思うけど、

◯◯区 高齢福祉課 ◯◯老人会担当、みたいな。
よりムリっぽい。

学生ボランティアを募集する?
きてくれるか?

私だって手伝わないのに、なに言ってんだかって感じです。

まんぼうが解除され、たっこちゃんは明日は老人会のウォーキングです。マスク着用でただ歩くだけ、食事タイムはないのに、会のメンバーに配るために飴やチョコレートを買ってきて、小さな小袋にわけています。

楽しみにしているようです。
小学生みたい 笑







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?