香りの記憶……
唐突ですが……
香りと聞いて何を連想しますか?
わたしは、記憶を呼び覚ますカギのようなものと想像します。
わたしの強烈な香りの記憶は、お肉屋さんで、揚げたてのコロッケと新聞紙の香りです。
幼い頃、母とお買い物に行ったとき……
買ってもらったコロッケの香り
昔は、新聞紙に揚げたてのコロッケを包んでくれました。コロッケの揚げた油の香りと新聞紙のインクの香りがミックスされて……
小さな手には熱くて……。大切な、アツアツで美味しくて特別なおやつの香りの思い出の香りです。
それから……
いろんな場面や季節、天候、感情、時間……
その時々のシーンと香りとが繋がり、香りと共に記憶に……
時には、しあわせで……
時には、残酷で……
時には、嬉しくて……
時には、悲しくて……
早朝の香りは、これから何かが始まると期待を感じさせる清んだ香りで 水面に、絵の具をポトッと落としたように、香りが重なっていく
1つ、1つは単独の香りだけれど……
それぞれが重なりあって、一日がはじまる。
新聞配達のバイクや車の香り、車が通るたびに排気ガスや車の香料の香りとそりらが舞い上げる砂ぼこりやアスファルトの香り……
朝ごはんに、人が動き出すと……
大人の香り、子どもの香りと重なって朝の香りになっていく
お昼は、もっと複雑な香りに色々なものが混ざりあった香りに
夕方は、どこからともなく家庭の食卓の香りと……。段々と寂しい香りと変わっていく。
夜は、乾いたアスファルトや少し草と土の香りがして……
雨の気配を感じたりする。
町ではすれちがいが際に、懐かしい彼のコロンの香りがしたり……
この世界は、色んな香りがして発見の連続
あま~いケーキの香り、焼き立てのパンの香り、炒り立ての豆の香り……
どの香りにも色んなシーンの記憶が……
そんな香りを楽しんで、昔を懐かしむ
そんな毎日を楽しみ、想像をたのしむ時間が愛おしいおばさんです。
今宵も、この辺で……
今日も、皆様に、うれしくって楽しくって、愛をいっぱい感じて、幸せって感じて、キラキラ輝く希望をもって感謝に満ち溢れる素敵な1日になります様に✨✨✨