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第6回 【関係性の戦略をつくろう】ガチに気候変動に取り組むための”ユース”の作戦会議

「作戦会議を計画してください」。
もしあなたがそう言われたら、なにについて話すことを提案しますか。

「アクションプランづくりをしよう」あるいは、「現状把握をしよう」「予算はいくらか」「どのような設備や技術が必要か」。そして、最後は結局「とにかく、まずはやったらいんじゃないか」。
そんなことを経験した方は、少なくないでしょう。

たしかに、それらは大切なことです。もし私たちがはたらくことが、単発の行動で、すぐに解決できる課題であれば、そういった作戦会議はより役に立ちやすいでしょう。

しかし、もし私たちがこんな性質のあることと向き合わねばならない時は、どうでしょうか。

・目まぐるしく変化すること
・「こうなったらこうなる」と予測できない不確実なこと
・たくさんの原因かからみあう複雑なこと
・あってるかどうかわからない、唯一の決まった答えのない曖昧なこと

こうしたこととうまく付き合いながら、アクションをし続ける、狙った成果を出し続けるということとなれば、どうでしょうか。

気候変動はそのような性質を持っています。なおかつ、それは地球規模の課題です。一部の人たちだけではなく、社会のさまざまな立場の人が参加して、共にどんどんと進めていきたいことです。

そうだとすれば、そこには「関係性」についての戦略や原則が必要となるのではないでしょうか。

もしかしたら、それは人によっては、もどかしく感じるような旅の支度の時間になるでしょう。もう私は出かけたいのに!
しかし、それを見落とすことこそが、これまで「単発で終わるアクション」「話だけして、何も実行されない対話の場」が繰り返されてきた一因かもしれません。

そこで、今回、私たちは、一緒に遠くに行くために、それが困難を迎えた時でも、「私たちがすこやかに、共にアクションしつづけやすい関係」とは、どのようなものかを探求したのです。

その際、誰かが教えてくれる「ナントカ型組織」など、あるべき論で理屈を練るのをやめてみました。

その代わり、この日私たちは、お互いのストーリーに耳を傾けました。これまで私たちが様々な人と関わってきた中で、「ああいうことならまたしたい!と思った関係」や、「あれはもう嫌だ!と思った関係」は、どのようなものでしたか。

「うわー、そういあこと、あるある…」「そんな関係はうらやましい!」。さまざまな経験が語られました。その中から、今後、私たちがありたい関係を描いていきました。

実際に、参加者の中には、少しもどかしい思いをした方がいたようでした。「この時間は、気候変動とどう関係があるのか」「ユースの作戦会議の、ユースとはなんなのか?」。モヤモヤ。

しかし、そんな状況のなかで、会の終わりに、参加者の一人が、今回の付箋をまとめて、コミュニティにとって役立つものにするために一手間かけることに手を挙げました。そこに賛同した方がもう一人!新しいチームがはじまりました。

そのチームで、今回の成果物を、このコミュニティへの「お誘い文」として、今後、手を入れていくこととしました。今も、大学生や若手社会人を中心としたチームが、一手間かけてステキな形にしています。

きっとあなたにも、こちらのブログでお届けできるはずです。ぜひお楽しみに。

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