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第3回「気候変動に伴う北海道人の実感」

今回は、「北海道人の実感」ということで、北海道内でさまざまな立場から、積極的に気候変動に関わろうとしている人たちのお話から学びます。

そのために、今回は、コレクティブ・ストーリー・ハーベスティングと呼ばれている「みんなで物語から集合知を収穫する」という学び方をやってみました。

私たちは「問い」によって着眼点が変わります。同じ動画を見ていても、「ボールが何個ありましたか」「人が何人いましたか」とあらかじめ問われていることで、気づけることが変わることがあります。そこで、物語を聴く前に、みながそれぞれに学びのための問いを持っておき、その視点に集中して、生きた知恵を紡ぎ出します。最後にその収穫物を全員で分かち合います。

そのやり方で、今回は、三人の物語を聞きました。環境省の環境カウンセラー、北海道地球温暖化防止推進委員などを務め、長きにわたり様々な気候変動対策活動を行われている岡崎さん、おなじみ「気候変動三兄弟」の長男・札幌市環境局環境計画課の佐竹さん、北海道内のワイナリーでワインづくりと葡萄栽培をされている川野さんです。

そこから私たちは、なにかを始める時のヒントや、act LOCALLYのための知恵、協働のための原理原則、これらのストーリーが今語られた意味などを学びました。

プレゼンテーションとストーリーは違います。前者は、話し手にとっての1つの意味が直線的に語られる一方で、ストーリーは複雑で、聞き手の数だけ学びが生まれます。それを聞いて、私たちは、今ここにいる自分たちにとって意味のある、生きた知恵を紡ぎ出していきました。ボディランゲージや「そうそう」「そのこれ」「こんな感じの」という言葉が会場に飛び交っており、まだ言葉のない新しい知恵を共に創造している様子に見えました。

ちなみに、このゼミ・ワークショップは、私たちがただのSNS友達を増やすことや、その日限りのお勉強仲間ではなく、「act LOCALLYをするコミュニティ」になっていくことを願っています。みんなでつながって、影響力のあるアクションを起こしこしやすい舞台を作ろう、そして、そんな舞台を支えるつながりを作ろうということです。今回、まだないものを創造する経験を共にしたことで、私たちのつながりの質はそんな方向へと一歩進んだように見えました。

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