ノルウェー/トロムソ滞在記②【大阪からヘルシンキへ/飛行機で涙】
ノルウェー・トロムソでの旅の記録を綴ることにしたこの滞在記。
全然まだまだ、トロムソには着きません(笑)。今回は、日本から飛行機で飛び立ち、経由地のヘルシンキに向かうまでの回想です。
え、どうして涙が??そんな話にお付き合いください。
今回、ノルウェートロムソへ向かうにはフィンエアーを使いました。
現地に着くまでのスケジュールはざっとこんな感じ。
pm22:25 関西国際空港を出発。
am5:30 乗り継ぎでフィンランドの「ヘルシンキ・ヴァンター国際空港」へ到着。半日ヘルシンキを散策。
pm 15:55 トロムソ空港へ出発。
pm16:50 トロムソ空港へ到着。
日本とヘルシンキの時差:6時間日本が早い。
日本とノルウェーの時差:7時間日本が早い。(それぞれサマータイム時)
時差もあるので途中でよく分からなくなるのですが、ヘルシンキまでは約13時間のフライトで、ウトウト寝て起きてを繰り返し、ぐちゃぐちゃしてたらヘルシンキに着く、という感じでした。
フィンエアー、2023年9月上旬でほぼ満席の感じでした。
私の座席の周りは日本人が多かったですが、どれくらいの割合が海外の方だったか。半分くらいかな? さすが国際線な雰囲気に、旅のテンションは上がっていきます。
今回、オンラインで事前にチェックインして振り当てられた座席は、3人席の窓際。
景色が眺められるのは良いものの、私はトイレが近いため通路側が良かったのですが、座席を変更するには有料とあったので諦めました。
長らく飛行機に乗っていなかったのですが、最近の国際線はリアルタイムの飛行機自撮り映像まで見れるんですね。すげー! と、テンション上がりました。
離陸後、日本時間では23時近い遅い時間だけど、食事はいつくらいに出るんだろう? とソワソワしていると、出発して30分くらいたつ頃に食事が運ばれてきました。
ポテトサラダと、八丁味噌みたいな風味で味付けされた野菜とお麩の炒め物が出され、日本食と海外食のコラボみたいな独特なメニューでしたが、ワイン(1杯目は無料)と共に満足できる夕食でした。
夕食の写真は撮り忘れてしまったので、朝食時のもので代用。フィンエアーならではのマリメッコのペーパーに、木のナイフとフォーク、可愛いかったですね。
ここから13時間の長旅。映画を見ようとあれこれ探すものの、日中に仕事と旅の最終準備でバタバタしてしまい眠くなり、集中できず。
ノルウェーにいる友達から「飛行機に乗ったら、現地時間に腕時計を合わせておくといいよ。(体内時計を切り替えていくために)」とアドバイスをもらっていたので、ひとまずはフィンランド時間に合わせることに。サマータイムで日本より6時間遅いので、その時刻にセット完了。
ちょくちょく仮眠を取りながら、映画「ロスト・キング 500年越しの運命」を鑑賞しました。
日本では2023年9月22日公開で、全国順次公開の新作だったと後で知りました。
英国王室の歴史を揺るがす世紀の大発見をアカデミー賞®常連監督&キャストで映画化、というこの作品。
二人の息子を持つ母親が主人公。家族や同僚からなかなか理解されなくても、名だたる専門家や研究家からどれほど懐疑的な目で見られても、決して諦めることなく自らの直感と信念に従い、英国史上もっとも冷酷非情な王として知られるリチャード三世の真の姿を白日の下に晒し、誰しもが「あのシェイクスピアが言うんだから間違いない」と思い込んでいた英国王室の歴史を覆す……。
というストーリー。
主演のサリー・ホーキンスの佇まいや表情が魅力的で。(ファッションも素敵だった!)直感に従い突き進んでいくストーリーに引き込まれました。
そして、最後に見せる主人公の表情や雰囲気が。もう20年も前に亡くなった私の母の笑顔に重なり、飛行機の中で急に泣けて来てしまいました。
私の母は生きていれば今年77歳になる年齢で、華奢で品があり、穏やかでいばらず、仕事熱心で、共働き家庭の指揮をしっかりとって、愛情深く私たち姉妹を育ててくれました。
子供を対等な人間として扱い、優しさを持ちながらも一本の筋を突き通す厳しさを亡くなる直前まで体現してみせたような女性でした。カッコ良すぎる母でした。
母は大学で家族関係学という学問を教えていました。(家庭科の先生になりたい人が受講するような学科に所属していました)その仕事周りの集まりで、スウェーデン、オランダ、フィンランドを旅しながら、現地の福祉環境や暮らしぶりを視察するようなツアーに参加する機会があり、当時16歳だった私に「一緒に行く?」と誘ってくれて、夏休みの時期に初めての海外旅行へ便乗させてくれました。
今では母の仕事仲間の方々との関わりはなく、どこをどう巡ったのか詳しく思い出せないのですが。
少しケアの必要な高齢者が暮らす施設で見かけたおばあちゃん達が、やけにお洒落で楽しそうにお茶をしていたことや。
障害者が受けられる性サービスについてお話を聞く機会があったことなど、当時の私にとってはまあまあなカルチャーショックを受けて、テンションが上がりました。
どちらも「当然の事ですよ?」といった空気があり、高校生の私は驚き「なんか色々、開けている世界だなー」と感じた記憶があります。
そういう開けた空気を、今の凝り固まった自分の頭に浴びせたい。
今回の旅先に、遠い北欧の地を選んだのは、そんな気持ちも少なからずあったんだと思います。
そんなことを回想しながら、ヘルシンキに朝5時台に到着しました。
ノルウェー・トロムソ滞在記とタイトルにありながら、全然ノルウェーに到着しないじゃないか!! なブログはまだまだ続きます。
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